Amazon SWFでコンソールが新しくなったので、SWFを毎日運用している経験を踏まえて新旧UIを比較してみた

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昨年末にマネジメントコンソールのAmazon SWFのUIが新しくなりました。

aws.amazon.com

当社ではCloud AutomatorというAWS運用自動化サービスをご提供しておりますが、このサービスのバックエンドではSWFを全面的に活用しています。

aws.typepad.com

こちらのブログ等でも触れております通り、Cloud Automatorでは毎日1万件前後のジョブが動作しており、その全てでSWFが動いているわけです。今回はSWFを毎日運用している経験を踏まえ、新旧UIを比較してみました。

ダッシュボード

マネジメントコンソールのホーム画面からSWFを選択して、最初に表示される画面です。

旧UI

新UI

ドメイン選択後

新UIのポイント

ダッシュボードの構造が新旧で大きく異なることが分かります。 旧UIでは、ドメイン選択のセレクトボックスとワークフロー実行のメトリクスの表示部が一つのページとなっています。他方、新UIでは、まずドメインを一覧で選択する画面があり、そのドメイン名をクリックすると遷移先にワークフロー実行のメトリクスが表示されるページが表示されます。

旧UIではドメイン一覧を表示できないので、ドメインが多くなると見づらかったり、画面キャプチャを取得してやりとりしたりといった部分で使いづらい部分があったのですが、この部分が改善されたのは嬉しいポイントです。

またワークフロー実行の日付の範囲選択画面も、新UIではカレンダーから選択できるようになっておりリッチになって使いやすくなっています。

ワークフロー実行一覧(検索)画面

旧UI

新UI

新UIのポイント

ワークフロー実行一覧で見られる項目は新旧UIでほとんど変わりはありません。ただし検索画面は便利になっており、旧UIでは検索フィルタの条件は一つの属性しか扱えませんでしたが、新UIでは複数条件でのフィルタリングが可能です。また、フィルタリングのUIもリッチになっており、操作性が向上しています。

イベント詳細画面

旧UI

新UI

新UIのポイント

イベント詳細画面では、旧UIでは一つのイベントの詳細しか一度に表示できませんでしたが、新UIでは複数イベントの詳細を展開できるようになっています。旧UIではウィンドウ内のパネルの操作性もドラッグがしづらい等、細かい部分でイマイチ使いづらかったのですが、そのあたりの操作性も良くなっています。また、フォントやアイコンも見やすくなっています。

全体の感想

以上、ざっと変更点を見てみましたが、全体として非常に操作性が上がっており、またデザインとしても見やすくなっていると思います。

Step Functionsを普段触っている人は感じたかもしれませんが、同じワークフローのサービスということで、表示項目がかなり似通っていると思います。

デザインとしては以下のCloudscapeが使われていると思いますので、より洗練されたものになっていますね。

cloudscape.design

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