クラウドインテグレーション部の柳田です。
Amazon Connect CTI Adapter for Salesforce（以降、CTI Adapter）を設定する際につまずくポイントがいくつかあったため、注意点を書き残していこうと思います。
CTI Adapter の概要説明も簡単に記載してますので、利用したことがない方も是非お試しください。
Amazon Connect CTI Adapter for Salesforce とは
概要
Amazon Connect は 任意の CRM アプリケーションと連携ができます。
基本的に CRM 連携には開発が必要で、Amazon Connect Streams を使って開発をします。
しかし、Salesforce と Zendesk については AWS が連携のためのアプリケーションを用意してくれているため、開発いらずで設定をするだけで連携させることができます。
Salesforce では取引している顧客の情報をたくさん保持しているかと思います。
CTI Adapter と Amazon Connect を連携することで、顧客から着信 or 顧客へ発信する際に電話番号と一致する顧客情報を表示させるといったことが容易に設定できます。
利用イメージ
取引先等を全く登録していない環境のため味気ないですが、CTI Adapter 設定後の利用イメージは以下のようになります。
利用するには
Salesforce 本番組織への導入を検討している場合
本番組織から Sandbox を作成して、CTI Adapter の設定や動作確認をすることをおすすめします。
Sandbox とは何ぞや？という方は以下ご参照ください。 https://help.salesforce.com/articleView?id=deploy_sandboxes_intro.htm&type=5
とにかく自由に試してみたい場合
Salesforce の Developer 環境が無償で利用できるので、サインアップしましょう。 https://developer.salesforce.com/
どれくらいか把握してないですが、一定期間利用しないと環境は削除されるようです。
設定手順
こちらのインストールガイドに沿ってインストールをします。
本ブログでは詳細なインストール手順については記載しないため、インストールガイドを見ながら以下設定を行ってください。
- CTI Adapter 利用のために必要なもの/設定
- Amazon Connect のインスタンス
- Salesforce で My Domain の設定
- Page 142「Configuring My Domain in Salesforce」
- CTI Adapter インストール設定
- Page 9 「Installing CTI Adapter Managed Package from AppExchange」から Page 26 「Initial CTI Adapter Configuration」までの設定を行ってください。
上記手順内で注意が必要な点を以降の注意点に記載しているのでご確認ください。
設定上の注意点
以下注意点は、2020/09/08 時点の CTI Adapter v5.0 で確認したものになります。
注意点1：AppExchange Marketplace で言語を「英語」にする
Page 9「Installing the Package」で、AppExchange Marketplace から CTI Adapter をインストールする手順があります。
日本語版では最新の CTI Adapter が出てこないため、言語を英語版に切り替える必要があります。
画面下部の「日本語」のリンクを押すと、言語が英語に切り替わります。
注意点2：Sandbox にアプリケーションインストールする際は権限に注意！
※ Developer 環境利用の場合は問題ないため、無視してください。
Sandbox で AppExchange Marketplace から CTI Adapter をインストールする際、本番組織のシステム管理者でないとアプリケーションのインストールができません。
インストール時にログイン画面がでてくるため、本番組織のシステム管理者権限をもつユーザでログインしてください。
詳細は、本番インスタンスのシステム管理者以外は Sandbox にアプリケーションをインストールできませんを参照ください。
注意点3：My Domain の設定を忘れずに
設定手順にも記載したので間違う方は少ないと思いますが、 CTI Adapter 利用のためには、Salesforce で My Domain を設定する必要があります。
My Domain の登録 → デプロイの設定を行わないと、CTI Adapter が利用できないです。
CTI Adapter のインストール手順に沿ってきちんと設定したのになんで動かないの～～～と困ったことがあるので、お気を付けください。
もし、CTI Adapter のインストール設定は漏れなくしているのに、CTI Adapter が利用できないというケースがあったら、My Domain を疑ってみてください。
おわりに
Amazon Connect CTI Adapter for Salesforce v5.0 にはこれまでのバージョンと大きく異なり「CTI Flows」というものが導入されており、以下ブログで解説しております。 こちらも是非チェックしてみてください。 blog.serverworks.co.jp
