こんにちは、サーバーワークスのこけしの人、坂本(@t_sakam)です。
前回は、「Tableau ServerをAWS Quick Startを利用して簡単に構築する」の第1回目でした。AWS Quick Startを使って簡単に必要なリソースを構築できることを感じていただけたのではないでしょうか。今回は「Tableau Service Manager」にログインするところから再開したいと思います。
※今回の内容も、Alexa for Businessから少し離れてしまいますが、可視化するデータはAlexa for Businessの会議室の利用状況のデータなので、引き続き、Alexa for Businessの連載の番外編として続けたいと思います。
Tableau ServerをAWS Quick Startを利用して簡単に構築する(1)Alexa for Business(17)番外編
http://blog.serverworks.co.jp/tech/2020/04/03/tableau-server-001/
1. 「Tableau Service Manager」にログイン
まずは、前回の手順10で入力した「Tableau Services Manager (TSM) administrator」用のユーザー名とパスワードを入力して「Signe in」ボタンを押します。
2. Register
次の画面で名前やパスワード、会社名などの情報の入力を求められます。入力したら、画面右下の「Register」ボタンを押します。
3. Setup
Identity Store欄は、LocalとActive Directoryが選べます。今回はLocalを選びました。Gateway Port欄はデフォルトで80番となってるので、そのままにします。Product Usage Data欄は「Disable sending usage data to Tableau(Tableauへの使用状況データの送信を無効にする)」にチェックを入れておきました。Include samples欄も「Include sample Work Book(サンプルのワークブックを含める)」にチェックを入れておきます。画面右下の「Initialize」ボタンを押します。
4. Initialize
Initializeがスタートするので待ちます。
5. Initialization Compleate
画面に「Initialization Compleate」と表示されたら「Continue」ボタンを押します。
6. Tableau Serverが完全に設定されていません。
すると「Tableau Serverが完全に設定されていません。セットアップを完了するには、管理者が"localhost"経由でサーバーに接続する必要があります。」というメッセージがでてきてしまいました。「続きは、localhost経由で設定して」ということなので、リモートデスクトップ接続をする準備をします。
7. sshで接続
まずは、sshでサーバーに入ります。
8. パッケージをアップデート
初回の接続なので、最新の状態にアップデートしておきます。
9. リモートデスクトップ接続に必要なパッケージをインストール
リモートデスクトップ接続に必要なパッケージをインストールします。
10. ubuntuユーザーのパスワード設定
リモートデスクトップ接続時に必要になるので、ubuntuユーザーのパスワードも設定しておきます。
11. Microsoft Remote Desktopを起動
MacでMicrosoft Remote Desktopを起動します。新しい接続なので、画面左上の「+(New)」ボタンを押します。
12. Edit Remote Desktop
Connection name欄には適宜好きな名前を入力します。今回は「tableau server」としました。PC name欄には、接続したいサーバーのIPアドレスを入力します。User name欄は「ubuntu」でPassword欄には先程設定したパスワードを入力します。
13. セキュリティグループの編集
前回自動で作成されたセキュリティグループがありましたが、80番、22番、8850番しか空いていません。このままではリモートデスクトップ接続ができないので、3389番を追加します。マネジメントコンソールに入り、該当するセキュリティグループを表示します。画面左の「インバウンドルールの編集」ボタンを押します。
14. RDPを追加
タイプ欄は「RDP」を選択し、ソース欄で「マイIP」を選択します。最後に画面右下にある「ルールの保存」ボタンを押して完了です。
15. tableau serverにリモートデスクトップ接続
Microsoft Remote Desktopに戻り、先程設定した接続「tableau server」をダブルクリックします。
16. Untrusted Connection
「Untrusted Connection(信頼できない接続)」という注意書きがでますが、自分で構築したサーバーなので「Do Not Connect」 以外を選んで接続します。
17. Welcome to the first start of the panel
最初にパネルの設定の選択を求められます。空のパネルを自分で設定するより、デフォルトのパネルを使ったほうが手っ取り早いので「Use default config.」を選択します。
18. Webブラウザを起動
デフォルトのパネルにWebブラウザを表す地球のアイコンがあるので、クリックしてブラウザを立ち上げます。
19. Failed to execute default Web Browser.
すると「Failed to execute default Web Browser.(デフォルトのWebブラウザの実行に失敗しました。)」と表示されてしまうので、Webブラウザを入れたいと思います。 先程Macからsshで接続したターミナルに戻って、FireFoxをインストールします。
20. Webブラウザを起動
もう一度、地球のアイコンをクリックしてブラウザを立ち上げます。
21. Firefox起動
Firefoxが起動しました。
22. localhost
URLを入力するところに「localhost」と入力してアクセスします。Tableau Serverの画面が表示されました。
23. New Administrator Account
User name、Display name、Password、Confirm password を入力して、「New Administrator Account」ボタンを押します。
24. Welcome to your Tableau Site
Tableau Serverの画面が表示されました。
25. MacからTableau Serverにアクセス
前回の手順19で「このサイトにアクセスできません」となっていたTableauServerURLのリンクから再度アクセスしてみます。
26. Tableau サイトへようこそ
今度はちゃんとTableau Serverの画面が表示されました。
まとめ
今回は「Tableau ServerをAWS Quick Startを利用して簡単に構築する」の第2回をお届けしました。今回は無事Tableau Serverへアクセスすることができましたね。
さて、Tableau Serverの構築は終わりましたが、本来の目的であった「Tableau Desktopで作成した会議室の利用状況のグラフの共有」がまだ終わっていません。
次回は「Tableau Desktopで作成したグラフをTableau Serverで共有する」方法をお届けしたいと思います!
いや〜、「Tableau」と「AWS Quick Start」って本当にいいものですね!