こんにちは、サーバーワークスのこけしの人、坂本(@t_sakam)です。前回は、re:Invent 2019期間に発表されたAlexa for Businessの新機能、会議室活用メトリクスを確認しました。よく使用される会議室やAlexaによってどのくらい会議室が解放されたかなどのデータがひと目でわかって便利でしたね!
さて、今回はAlexa for Business用のプライベートスキルを作ってみたいと思います。更に今回は、通常のスキル作成ではなく、ノンコーディングでスキルを作成できるAlexa Skill Blueprintsを使ったスキル作成を試してみたいと思います。Skill Blueprintsには、Alexa for Business用のスキルとして使いやすい、ビジネス用のテンプレートも2つ用意されています。「Business Q&A」と「Onboard Guide」です。今回は「Business Q&A」テンプレートの方をを使って、Alexa for Business用のプライベートスキルを作成していきたいと思います。※手順が長くなってしまったので、2回に分けてお届けします。
【前回】第十二回 会議室活用メトリクス
http://blog.serverworks.co.jp/tech/2020/02/18/alexa_for_business_012/
1. Skills
まず、Alexa for Businessのマネジメントコンソールの左メニューから「Skills」を選択します。
2. Private skills
「Skills」の画面が表示されたら、「Private skills」タブを選択し、「Create skill」ボタンを押します。
3. ログイン
Alexaの開発者コンソールへのログイン画面が出てくるので、メールアドレスとパスワードを入れてログインします。※アカウントはすでにあるものとして手順を進めます。
4. Skill Blueprints
ログイン後は、ブループリントの画面のビジネスカテゴリー欄のテンプレートを選ぶ箇所に飛ばされます。ビジネスカテゴリーのテンプレートは現在「Business Q&A」と「Onboard Guide」の2つが用意されています。今回は「Business Q&A」テンプレートを選択します。
5. Business Q&A
「Business Q&A」テンプレートのページが開きました。どのように使うのかを実際に聞いて確認ができるように、音のサンプルが用意されているので「▶」ボタンを押して聞いてみます。 以下の例の会話が流れました。Alexaがオフィスに関する質問に答えてくれるイメージです。
例
- "Alexa, open Office Helper."(アレクサ、オフィスヘルパーを開いて)
- Alexa: Welcome! I can answer common questions like 'What are the hours for IT?' What would you like to know?(アレクサ:ようこそ! 「IT部門の営業時間は?」などの一般的な質問に答えることができます。 何を知りたいですか?)
- "What are the hours for IT?"(IT部門の営業時間は?)
- Alexa: The IT department is open between 1pm and 4pm, on the third floor of Building Two.(Alexa:IT部門は、2棟の3階で午後1時から午後4時まで営業しています。)
確認ができたら、「MAKE YOUR OWN」ボタンを押して続けます。
6. Customize your interactions(Question)
ユーザーがAlexaに質問するときの文言を入力します。同じことを聞きたくても、質問の仕方は人によってさまざまなので、いくつか質問の文言のバリエーションを用意しておきます。今回のスキルはデフォルトで入力されている文言のまま進めたいと思います。質問のバリエーションを更に増やしたいときは「ADD QUESTION VARIATION」リンクを押します。※手順7のキャプチャに「ADD QUESTION VARIATION」リンクが表示されています。
7. Customize your interactions(Anser)
次に、Alexaの回答を入力します。入力できたら画面右上の「NEXT: EXPERIENCE」ボタンを押します。※質問自体を増やしたいときは「ADD Q&A」ボタンを押すと入力欄を増やせます。
8. Customize the experience
ここでは、「Welcome message」と「Exit message」を入力します。
9. Background image
画面付きのEcho用の背景色を選択できます。今回はデフォルトのままにしておきます。画面右上の「NEXT: NAME」ボタンを押します。
10. スキル名
ここではスキルの名前を入力します。デフォルトで「My Office」と入力されてたので、今回はそのままの状態で「NEXT: CREATE SKILL」ボタンを押します。
11. スキル作成完了
しばらく待つとステータスが「Creating your skill」から「Created」に変わります。これでスキルが作成できました。ブループリントを使うとほんとに簡単にスキルを作成できますね。ただ、作成しただけだと使うことができないので、次の公開の手順に移ります。「PUBLISH YOUR SKILL」リンクを押しましょう。
12. Publish your skill to wider audience!
公開する場所が通常のAlexaのスキルかAlexa for Businessのスキルかを選択する画面が表示されるので、Alexa for Businessの方を選択します。
13. Step 1: Name and Test
Alexaを呼び出すときのフレーズやスキル名、作成者の入力をする画面が表示されます。呼び出し名やスキル名は、すでにmy officeと入力されているので、今回もそのまま進みます。「NEXT: DETAIL」ボタンを押します。
14. Step 2: Details
この画面でスキルのアイコンが作成できるので「CREATE」ボタンを押します。
15. Create a Skill icon
スキルアイコンの作成画面が表示されました。
16. Select an icon
中のシンボルマークを選択します。今回はブループリントの「Business Q&A」テンプレートのアイコンに合わせて吹き出しマークを選択しました。
17. Icon color
色もブループリントの「Business Q&A」テンプレートの色に合わせて赤色にしました。
18. Fill color
背景色は白にしました。今回は変更していませんが、他に枠の色や影を付けることもできます。「SAVE」ボタンを押せば、アイコン作成は完了です。画面右上の「NEXT: POLICY」ボタンを押します。
19. Step 3: Policy Details
「あなたのスキルは13歳未満の子供が使用することを意図していますか?」と「あなたのスキルには広告が含まれていますか?」という質問が表示されます。今回は2つとも該当しないので「No」にチェックを入れて、画面右上の「NEXT: REVIEW」ボタンを押します。
20. Step 4: Review and Submit
いままでの設定の確認画面が表示されます。確認して、問題がなければ画面右上の「PUBLISH ALEXA FOR BUSINESS」ボタンを押します。
21. 公開設定完了
公開設定が完了しました。ステータスがIn Reviewになっています。20分程度待つように書かれているので、ステータスがLiveになるまで待ちましょう。切りがいいので、今回の作業はここまでにしたいと思います。
まとめ
今回は、Alexa for BusinessのスキルをAlexa Skill Blueprintsを使って作成し、公開設定まで完了させました。ですが、Alexa for Businessのスキルはプライベートスキルなので、実際にAlexa for Businessを使っているAWSのアカウントと紐付けをおこなわないとスキルを使うことができません。後半はその手順を記載したいと思いますので、お楽しみに!
いや〜、「Alexa for Business」って本当にいいものですね!