PS課の杉村です。ちょっとしたTIPSですがRDSインスタンスやAuroraクラスタの過去のイベント履歴を見る方法についてです。
最近のイベント
RDSインスタンスやAuroraクラスタの起動、停止、バックアップ、アップグレードなどはイベント履歴に残ります。RDSやAuroraのイベント履歴は、過去24時間分にさかのぼってマネジメントコンソールから見ることができます。 日本語コンソールだと「最近のイベント」、英語コンソールだと「Recent events」ですね。
下記のコンソールは2018年11月現在
しかしマネジメントコンソール上では過去24時間分のイベントしか表示されません。
それより以前の履歴が見たい場合、AWS CLIなどを使いAPIから取得する必要があります。
aws rds describe-events --source-identifier your-db-resource --source-type db-cluster --start-time 2018-12-01T09:00+9
--source-identifierに対象のクラスタ識別子やDB識別子を、--source-typeにはdb-clusterやdb-instanceを指定します。
--start-timeを明示的に指定しない場合、デフォルトだと1時間前までのイベントが返されます。最大でも14日前までの履歴を見ることができます。
時刻はISO 8601という表記法で指定します。上記の例は末尾を+9にしているので日本時間になります。末尾をZにする(2018-12-01T18:00Z)とUTCです。
※返ってくる情報の中にはDateがありますが、末尾がZのUTC表記です。
参照: DescribeEvents https://docs.aws.amazon.com/AmazonRDS/latest/APIReference/API_DescribeEvents.html
返ってくる情報は以下のようなものです。(JSONの場合)
{ "Events": [ { "EventCategories": [ "notification" ], "SourceType": "db-cluster", "SourceArn": "arn:aws:rds:ap-northeast-1:123456789012:cluster:your-db-resource", "Date": "2018-12-01T00:04Z", "Message": "DB cluster started", "SourceIdentifier": "your-db-resource" } ] }
また単純に以下のようにすれば、過去n分間前までのイベントがすべて返ってきます。(durationには"分"を入れる)
aws rds describe-events --duration 10080
ポイント
・マネコンでは過去24時間分しかイベントを見られない
・それより以前を見たいなら、AWS CLI等を使う(それでも14日前までしか見られない)
参考ドキュメント(公式): Amazon RDS のイベントの表示
杉村 勇馬 (記事一覧)
サーバーワークス → 株式会社G-gen 執行役員CTO
2021 Japan APN Ambassadors / 2021 APN All AWS Certifications Engineers
マルチAWSアカウント管理運用やネットワーク関係のAWSサービスに関するブログ記事を過去に執筆。
2021年09月から株式会社G-genに出向、Google Cloud(GCP)が専門に。G-genでもGoogle Cloud (GCP) の技術ブログを執筆中。