アメリカでの散髪

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皆さん、こんにちは。


カリフォルニアオフィスの臼坂です。


今回は、アメリカでの散髪について書きたいと思います。


日本にも、一般的には「床屋」と「美容院」がありますが、アメリカにも同じように「Barbershop」と「Hair Salon」があります。

「Barbershop」と「Hair Salon」

「Barbershop」と「Hair Salon」は、日本の「床屋」と「美容院」とそれぞれが同じ意味合いになります。(「床屋」=「Barbershop」、「美容院」=「Hair Salon」)


Barbershopは、日本の床屋さんでもお馴染みの赤・青・白の回転する看板が目印です。


(ちなみに、この赤・青・白の色は血管と包帯を意味することはご存知の方もいると思います。。。)


また、日本と同じだと思いますが、Barbershopは特に男性向けのお店となっていて、女性の方は殆ど見かけません。逆に、Hair Salonでは、殆どが女性客で、男性のお客さんは殆ど見かけません。


それもそのはずで、Barbershopは男性向けになっていて、一般的にBarbershopは、髪を切る、髭を剃る、顔ぞりをするというような単純なメニューがほとんどです。


一方、Hair Salonは、髪を切る以外に、パーマ、ヘアカラー等々、日本の美容院と同じようなメニューが並びます。


また、ライセンスの違いという点からいうと、日本の床屋と美容院と同じで、Barbershopでは剃刀を使って、髭などを剃ることができますが、Hair Salonでは髭などは剃りません。

お店への入店

まず、「Barbershop」の場合は、予約を受け付けてくれるところもありますが、基本的には”Walk-in”(いわゆるポッと入る)が普通です。


お店に入って、手の空いている理容師さんが、髪を切る席に案内してくれます。先客がいても、ほとんどの場合、20分程度で終わるので、少し待っていれば切って貰えます。


一方で、Hair Salonの場合は、日本の美容院と同じように、ほとんどの場合事前予約が必要で、初めての場合は、お店側が予約の際に担当者を決めます。実際に切って貰って、気に入らなければ次回以降担当者を変えてもらうことができます。この辺りは、日本と同じです。

実際に髪を切る

Barbershopでも、Hair Salonでも、席についたあと、どうして欲しいかと言うことを伝えます。

が、この髪をどういう風に切って貰いたいというのを英語で伝えるのは、結構難しいです。

初めて行った際、何とかなるだろうと思って行ってら、全然思ったことが伝わりませんでした。


それもそのはずで、私自身は日本で髪を切る際に、「すっきりしたいので、ちょっと短めで、上の方はちょっと流れる程度の長さで、横は耳をだして貰って、うしろもすっきりと短めでお願いします。」と言ったりするのですが、良く考えてみるとかなり抽象的な表現での依頼をしていることに気付きました。


これを英語で説明ことははっきり言って難しく、そもそも「ちょっと流れる程度の長さ」って、どのくらいのことなのか相手に伝わらないのが現実です。


考えてみると、日本では、「暗黙の了解」のような部分と、美容師さんや理容師さんの腕に任せている部分が多分にあるんだなぁと気づきます。


結局わけのわからない髪型にならないように、「Basically I want to keep my current style but I want my hair to be shorter. So I want to cut about an inch」(基本的に今の髪型で、髪を短くしたいので、1インチほど切って欲しい)、「I want my ear to be out」(耳を出してほしい)ということを伝える感じです。


大体の場合、これで髪の毛は短くなり、訳の分からない髪型になることは避けられます。


私の知人でBarbershopに行き、「髪が長くなったので、短くしてほしい」とだけ伝えたら、スポーツ刈りかよ!という感じになって帰ってきた方がいました。。。

 


ちなみに、「もみあげ」は「Sideburns」と言いますが、自身の経験上、Barbershopでは「You want it straight ?」と聞かれるます。このStraightというのは、もみあげをとってしまうということで、下の図ような感じになります。

自然な形で残してほしいときは、「Please leave sideburns in a natural manner」と言ってみたりするのですが、担当者によっては意味が伝わらず、細かく説明したりする必要があります。基本的に、「自然な感じ」ってどういうことなのか分からないようなのです。


日本だと、「もみあげは自然な感じでいいですか?」と美容師のかたや理容師のかたから言っていただけるんですが、良く考えているとこれも抽象的な表現ですね。。。

 


私個人の感想ですが、髪を切るという技術に関して、日本とアメリカを比較すると、日本の美容師さんや理容師さんの技術は抜群です。日本の美容師さんや理容師さんは、髪の質や頭の形を見ながら、すこしアレンジを加えてくれたりしますが、アメリカではそんなことはしてくれませんし、髪の切り残しがあったりすることはしょっちゅうです。。。(こういった経験は、私だけではないと思います。。。)


なので、私自身は、アメリカで髪を切りに行く際には、あまり期待をしないことにしています。

料金について

料金ですが、Barbershopでは大体$20-$35程度で、Hair Salonでは、男性向けのヘアーカットは$25-40です。Hair Salonでの女性のヘアーカット代は、男性向けのそれよりも約$10-15高めみたいです。


この金額以外に、チップとしてだいたい$10くらいを支払います。


日本に比べると、比較的、安いかなぁと思いますが、その分出来栄えは…

最後に

昨今、アメリカにも日本の美容院が進出していたり、日本の美容院で修行された方がこちらでヘアーサロンをしていたり、お店の数もそれなりにあります。


そこに行くと、日本語で対応して貰え、抽象的な感じでお願いしても、いい感じに仕上がります。


値段は、ほとんどの場合$60以上し、それにチップが加わるので、最終的に$70以上という感じです。


冒険をしたい方には、アメリカの現地のBarbershopやHair Salonがおすすめですが、安全(⁉)髪を切りたいという方は、日系の美容院をお勧めいたします。


ただ、アメリカに来た際には、是非、現地のBarbershopやHair Salonに行って頂き、体験をしてみてはいかがでしょうか。言葉の難しさ、ニュアンスを伝える難しさを肌で感じていただけると思います。(仕上がりの髪型は、覚悟が必要かもしれませんが。。。)