こんにちは。
クラウドインテグレーション部技術4課の山﨑です。
最近どんどん寒くなっていますが、耳当てを買った私は、快適な自転車ライフを満喫しております。自転車楽しい。ヒルクライム超楽しい。
今回、英語版WindowsServer2008(無印)の日本語化をやっていきます。
オンプレからAWSへ移行する際に、アプリケーションの問題などがあり、OSのバージョンアップができないことがありますよね。WindowsServer2008(無印)を引き続き利用する場合、 日本語版のAMIがAWSから提供されていない ため、日本語化する必要があります。そんな時のための、日本語化の手順を今回書きました。
WindowsServer2008R2以上のOSは、日本語版のAMIが提供されていますので、そちらをご利用ください。WIndowsServer2016もすでに日本語版のAMIがあります。
なお、各OSのサポート期限は以下のようになっています。
WIndowsServer2008(無印)は、2020月1月14日まで延長サポートがあるので、脆弱性の修正パッチは引き続き提供されています。
製品 | メインストリームサポート終了 | 延長サポート 終了 | 備考 |
---|---|---|---|
Windows 2000 Server | 2005/06/30 | 2010/07/13 | サポート終了 |
Windows Server 2003 Windows Server 2003 R2 | 2010/07/13 | 2015/07/14 | サポート終了 |
Windows Server 2008 Windows Server 2008 R2 | 2015/01/13 | 2020/01/14 | |
Windows Server 2012 Windows Server 2012 R2 | 2018/01/09 | 2023/01/10 | |
Windows Storage Server 2016 | 2022/01/11 | 2027/01/11 |
目次
①事前準備
②日本語表示化
③キーボード日本語化
④その他 日本語対応設定
環境
OS : WindowsServer2008(無印)
AMI : Windows_Server-2008-SP2-English-64Bit-Base-2016.10.12
①事前準備
日本語化する前の事前準備をしていきます。
1. IE ESC設定
ファイルのダウンロードを行うので、IE ESCの設定を一時的に無効にします。
⑴[start]-[Server Mnager]をクリックします
(2)[Configure IE ESC]をクリックします(3)Adminsitratorの項目を[off]にし、[OK]をクリックします2. WinCDEmu導入
MicroSoftから提供される言語パックがISOファイルのため、ISOファイルをマウントするツールを導入します。今回は、「WinCDEmu」というツールを使用します。
以下のURLに接続し、インストーラのダウンロード及びインストールをします。
https://ja.osdn.net/projects/sfnet_wincdemu/
3. 言語パックダウンロード
Microsoftより、言語パックをダウンロードします。
配布URLは以下となります。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=3162
(1)上記URLにアクセスし、 [ダウンロード]をクリックします
(2) 日本語が入っている [File name:6002.18005.090410-1830_AMD64fre_Server_LP_1-KRTMSxLP1_DVD.iso] を選択し、[次へ] をクリックします
しばらくすると、言語パックのダウンロードが開始されます。
ダウンロードが完了しましたら、必要に応じて1で設定したIE ESCの設定を元に戻してください。
②日本語表示化
日本語表示化を行っていきます。
1. [1-(3) でダウンロードした言語パック]をクリックします
2. 自動でWinCDEmuが立ち上がりますので、[OK]をクリックします
3. コンピュータを確認すると、言語パックが入ってるISOファイルがマウントされています
4.スタートメニューより、[Control Panel] をクリックします
5.[Regional and Language Options] をクリックします
6.[Keyboards and Languages]-[Install/uninstall languages] をクリックします
7.[Install languages] をクリックします
8.[Browse folder] をクリックします
9.マウントした言語パック内の[ja-jp]を選択し、[Select Folder] をクリックします
10. 選択画面にJapaneseと表示されていることを確認し、[Next]をクリックします
11.[I accept the license terms] にチェックを入れ、[Next] をクリックします
12.内容を確認し、[Install] をクリックします
13.インストールまで数分かかるので待ちます
14.インストール完了後、[Change my dispaly language]及び[Apply changes to system accounts] にチェックを入れ、[Log off]をクリックします
15.ログオフ後、再度ログインすると表示形式が日本語になります
WinCDEmu及び言語パック(ISOファイル) は、不要となりますので、必要に応じて、アンインストール、削除してください。
③キーボード日本語化
表示形式を日本語化しただけでは、キーボードは英語形式になっているので、キーボードも日本語化していきます。今回はWindows標準の[Microsoft IME]を導入します。
1. [スタート]-[コントロールパネル] をクリックします
2.[地域と言語のオプション]をクリックします
3.[追加]をクリックします
4.[日本語]-[キーボード]-[Microsoft IME]を選択後、[OK]をクリックします
5.[キーボードと言語]-[キーボードの変更] をクリックします
6.「既定の言語」を[日本語(日本) - Microsoft IME] に変更し、[適用] をクリックします
7.変更後、メモ帳などで日本語が打てることを確認します
④その他 日本語対応設定
タイムゾーンや通貨などの表示形式も、日本語に設定する必要がありますので、行っていきます。
1. タイムゾーン設定
①[スタート]-[コントロールパネル]-[日付と時刻]をクリックします
②[タイムゾーンの変更] をクリックします
③「タイムゾーン」の項目から[(CMT +9:00)大阪、札幌、東京]を選択し、[OK]をクリックします
④タイムゾーンが変更されていることを確認します
2.表示形式及び場所の設定
①[スタート]-[コントロールパネル]-[地域と言語のオプション]をクリックします
②「形式」タブの「現在の形式」を、[日本語(日本)]に変更します
③「場所」タブの「現在地を選択してください」を、[日本] に変更し、[OK]をクリックします
以上で、日本語化は完了です。
最後に
今後もオンプレからクラウドへの移行は増えてくると思いますが、諸事情により、WIndowServer2008をご利用の際に参考にしていただければ幸いです。再掲となりますが、WIndowServer2008のサポート期限は、2020月1月14日となりますので、ご注意ください。