Storage Gateway Push Now!

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みなさん、こんにちは
AWSチームの宮澤です。
今回は、前回用意したStorage Gatewayを実際に使用するための設定をしたいと思います。
最後に、どのように使用するべきなのかも紹介していきたいと思います。
※2012年10月のアップデートでWorking StorageはUpload Bufferへ名称が変更されました。
 

作業の手順

今回は以下の様な手順で作業を行います。
1. iSCSI用ストレージの用意
2. Storageの設定
3. iSCSIでマウント
4. Snapshotの作成
5. まとめ
 

前回までの内容

前回までの内容はこちらで確認いただけますので、是非御覧ください。
 

iSCSI用ストレージの用意

ファイルの転送先として仮想ハードディスクを作成します。
作成方法は前回記入したところと同様です。
ESXiにログインし、Storage Gatewayマシンの設定変更を開きます。

 
追加を選択します。

 
ハードディスクを選択し、"次へ"を押します。

 
確認画面が出ますので終了を押します。

 

Storageの設定

  • Working Storageの設定
Working Storageについては前回の記事を御覧ください。
ManagementConsoleで作成したStorage Gatewayを選択します。

 
右側の画面の"Gateway"を押し、"Configure Local Working Storage"を押します。

 
前回作成した"SCSI(0:0)"ボリュームを利用するため、こちらにチェックし、"Next"を押します。

 
確認画面が出ますので、チェックし、"Confirm"を押します。

 
管理画面を見ると、"Working Storage Used"にディスク容量が表示されている事がわかります。

 
  • Volumeの設定
先ほどの画面で、"Volumes"タブを押し、"Create Volumes"を押します。

 
今回作成した、"SCSI(0:1)"を"tokyo1"という名前で"Volume"を作成します。

 

iSCSIでマウント

先ほど作成した"Volume"をiSCSIでマウントします。
今回はWindows7でディスクをマウントするため、"ファイル名を指名して実行"から"iscsicpl.exe"を実行し、"iSCSIイニシエータを呼び出します。

 
iSCSIイニシエータが呼び出されると、以下のような画面が表示されます。

 
ターゲットにStorage Gatewayのアドレスを入力し、クイック接続を押します。

 
先ほど作成したボリュームが表示されて、"接続完了"と表示されていますので”完了”を押します。

 
先ほどの画面に戻りますので、接続が完了してることを確認したら"OK"を押します。

 
接続した"Volume"を使えるようにするため、コンピュータの"管理"を開きます。

 
以下のような画面が表示されたら、ディスクの管理を押します。

 
"ディスクの管理"をクリックすると、"ディスクの初期化"ダイアログボックスが自動的に現れますので、パーティションスタイルを選択し、OKを押します。

 
以下の図のように、ディスクが認識されています。

 
iSCSIディスクを右クリックし、"新しいシンプルボリューム"を押します。

 
新しいシンプルボリュームウィザードが現れますので、次へを押します。

 
マウントするディスクのサイズを調整します。
今回は、最大値を入力し、次へを押します。

 
今回は"Eドライブ"を割り当てるように選択し、次へを押します。

 
フォーマット形式とボリュームラベルを入力し、次へを押します。

 
確認画面が現れますので、間違いがなければ完了を押します。

 
マイコンピュータからディスクが認識されていることを確認します。

 

Snapshotの作成

Volumesタブ画面の"Create Snapshot"を押すことで指定したボリュームのSnapshotを作成できます。

 
Snapshotの作成が成功すると、以下画面が表示されます。

 
作成したSnapshotは左側のSnapshotをクリックすることで確認することができます。

 
スケジュールで定期的にSnapshotを取るためには"Snapshot Schedules"タブ画面の"Modify Snapshot Schedule"を押します。

 
以下の様な画面が現れ、Snapshotの作成時間、間隔などを設定できます。

 
10GBファイルが入ったSnapshotを作成するのにかかった時間をリージョンごとに測った結果が以下のようになります。
RegionTime
Tokyo34min
Singapore1h28min
SaoPaulo※工事中
※10GBボリューム、帯域制限無し
 

まとめ

これで、Storage Gatewayに関する内容はひと通り終わりです。
これを使って、既存のデータセンターのバックアップをAWS上に送ったり、オフィスにあるマシンのバックアップを送ったり、様々な使い方ができると思います。

次回は、究極のクラウドストレージと呼ばれるモノを紹介したいと思います。