Storage Gatewayを設置する

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みなさん、こんにちは
AWSチームの宮澤です。
今回の目的はStorage Gatewayの検証を行うために、環境を用意することです。
この環境を実現することで、今までのデータセンター環境は、巷で噂されている”ハイブリッドクラウド”に拡張されます。
ハイブリッドクラウドは既存の資産(サーバ)を捨てることなくクラウドを取り入れることができる、クラウドへ触れる第一歩になるとおもいます。

作業の手順

今回は以下の様な手順で作業を行います。
1. 物理サーバにVMware ESXiをインストール
2. Storage Gatewayイメージのダウンロード
3. Storage Gatewayマシンのセットアップ
3.1 VMイメージのインポート
3.2 時刻同期の設定
3.3 ディスクの設定
4. Storage Gatewayをアクティブ化

AWS Storage Gatewayとは?

Storage Gatewayは既存のオンプレミス環境のデータを、クラウド上のストレージ(Amazon S3)にバックアップできるサービスです。 耐久性が高いS3+データ転送は暗号化されるため、非常に安全にバックアップを取ることができます。
イメージとしては、以下の図のようになります。
※VMware ESXiがインストールされたサーバが必要になります。


Storage Gatewayのセットアップ

1.ESXiを物理サーバにインストール

こちらはVMwareのページをみて行ってください。
また、Storage Gatewayをインストールする筐体は、以下の表に示すスペック以上でなければいけません。
スペック
ハイパーバイザーVMwareESXi 4.1以上
CPU4つの仮想プロセッサ
Memory7.5GB以上
Disk75GB(System)

2.Storage Gatewayイメージをダウンロード

まず、Management ConsoleからStorage Gatewayを選ぶと以下のようなStorage Gatewayについての説明画面が現れます。
では、Storage Gatewayをセットアップするため、”Set up and Active a New Gateway”を押します。


"Set up and Active a New Gateway”を押すと、以下の画面が表示されます。
仮想マシンの環境について確認メッセージが表示されております。VMwareは既に用意してありますので”Continue”を押します。


次の画面では"Download"ボタンから、Storage Gateway用のVMイメージをダウンロードできます。


ダウンロードが完了したら右下に小さく表示されている"Continue"を押してください。


ダウンロードしたファイルは以下の内容になります。
※ZIPファイルになっているので展開しておきます。


3.StorageGatewayマシンのセットアップ

次の画面からはESXiにログインして設定を行いますので、”vSphere Client”を利用して、ログインします。


ESXiに先程ダウンロードしたStorage GatewayのVMイメージをデプロイしますので、以下の画面のように”OVFテンプレートのデプロイ”を選択します。


以下の様な画面が現れますので、先程展開した”AWS-Storage-Gateway-31-Mar-2012.ova”を選択します。


設定箇所がいくつかありますが、今回は以下のように設定し、”終了”を押します。


4.Storage Gatewayマシンの時刻設定

仮想マシンを右クリックし、"設定の編集"を選びます。


"ホストとゲストの時刻を同期"にチェックを入れます。


5.Storage Gatewayマシンの時刻設定

以下の画面を表示し、"プロパティ"を押します。


こちらの画面で、手動で時刻を設定するか、"オプション"からNTPの設定を行います。


オプションを押すと以下の画面が現れますので、”ホストに連動して開始および停止”を選択し、”開始”を押します。
左側の”NTP設定”からNTPサーバーを設定できますので、追加をしておいてください。


6.仮想Diskの設定

Storage Gatewayで利用する仮想ハードディスクを作成し、取り付けます。
今回作成する仮想ディスクは以下の図のように使われる"Upload Buffer"用のものです。


先程と同様に仮想マシンを右クリックし、"設定の編集"を選びます。


プロパティの画面が表示されますので"追加"を押します。
※SCSIコントローラが”準仮想化”となっていない場合は"準仮想化"に設定しておく必要があります。


"ハードディスク"を選択し、"次へ"を押します


設定項目がいくつかありますが、こちらも以下のように設定して終了します。


7.Storage Gatewayをアクティブ化

設定が完了した仮想マシンをを押してスタートします。


仮想マシンが起動するとIPアドレスがマシンに割り当てられます。


ブラウザに戻り、以下の画面で仮想マシンに割り当てられたIPアドレスを入力し、”Proceed Activation”を押します。


最後に以下の項目を設定することでStorage Gatewayの設置が完了します。

まとめ

無事、Storage Gatewayをセットアップすることができました。
使い方などは次回の記事にしたいと思いますので、しばしお待ち下さい。
また、弊社はディザスタリカバリに最適な"StorSimple"も取り扱っております、興味があればご覧いただければとおもいます。