はじめに
こんにちは。孔子の80代目子孫兼技術4課の孔です。本日行われたre:inventセッション、AWS Fargate: Roadmap and visionを視聴しました。個人的に、コンテナを使うにあたって、Fargateはとてもメリットの多いサービスだと思います。Fargateのメリットを理解してもらいつつ、今後どのような方向にFargateサービスを展開していくのかに関する重要なヒントがたくさん得られるセッションではなかったかと思います。
こちらのセッションを視聴し、今後どのような機能が追加されるかを確認して今後のコンテナアプリの運用に関してヒントを得られたら幸いです。本セッションは本日の21:30からもう一度視聴することができますので、本レポートを読んでご興味が沸きましたら是非一度みてみてください。21:30からのセッションURLは以下となります。
https://virtual.awsevents.com/media/1_x04jk9dh
セッションの内容
セッションは以下の流れとなります。
- Fargateとは?(Fargateの理念とメリットの紹介)
- 2020年の振り返り(今年どのようなアップデートがあったかを振り返り)
- What's Comming Next?(来年どのような機能を発表するかに関して話)
順にみていきましょう
Fargateとは?
まず、Fargateがどのようなサービスなのかについての紹介です。コンテナサービスとして、AWSの代表的なサービスはECSとEKSがあります。ECSはElastic Container Serviceという名前から分かる通り、クラウド環境でコンテナを運用するサービスとなります。EKSはElastic Kubernetes Serviceとなり、コンテナのオーケストレーションに使われるKubernetesのクラスターを運用するためのサービスとなります。
FargateはECSの一サービスであり、ECSがEC2を立ち上げてコンテナアプリを動かすに対してFargateはEC2の運用すらいらない、完全なサーバーレスなコンテナアプリ運用を実現させるサービスとなります。図示すると、以下のようになります。
AWSの「開発者は本業である開発に集中する」といった考え方がよく反映されたサービスの一つではないかと思います。アプリ開発者はアプリのことだけ考え、その他のインフラはAWSが担当する、といった役割分担ですね。Fargateのメリットは以下のスライドでよく現れています。
「NoOps patterns」がFargateの最も大きなメリットかと思います。
2020年の振り返り
2020年、AWSのコンテナサービスにはたくさんのアップデートがありました。料金モデルの多様化(ECSのSavings Plan、Fargate Spotなど)や監視機能(CloudWatch Container Insights)などがあります。本セッションをみてみるともっとたくさんの情報を得ることができます。
感想としては、インフラをより意識させないようなAWSの取り組みを感じ取りました。料金モデルを多様化することによってより最適なリソースとコスト管理面での選択肢が増え、監視機能に関してはユーザーが頑張らなくてもAWSコンソール上で簡単に監視ができるのでDevOpsを簡単に実現できる、といった点からです。
このような流れは「開発者は本業である開発に集中する」といったAWSの考え方が反映されたものだと思います。これを軸にした開発が来年も続き、AWS上でコンテナを運用する際により多様な選択肢を与えることとより簡単にコンテナ運用ができるようになる機能に関するアップデートが紹介されます。
What's Comming Next?
こちらが本セッションの醍醐味となるので、興味ある方は是非みていただきたいと思います!
ざっくりした紹介としては
- GPUなどを搭載したコンテナが登場することで機械学習用コンテナアプリを作成できる
- リソースタイプが増える
- 運用監視をより楽にできる機能が追加される
などがあります。コンテナアプリの開発に開発者がより注力できるように多様な選択肢と運用負担を減らす軸に基づいて機能開発が行われてますね!
今後のクラウド上でのコンテナ基盤に関する展開予測ができるヒントがたくさんもらえて、コンテナアプリ開発においての可能性がたくさんみられた充実したセッションでした。視聴URLも本ブログの一番上に載ってますので、ご参考ください!