【続報】Amazon RDS for MySQL での MySQL 5.7 系の終了と延長サポートの取り扱いについて

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みなさん、こんにちは。AWS CLI が好きなテクニカルサポート課の市野です。

先日、技術ブログにて Amazon RDS for MySQL での MySQL 5.7 系の終了と延長サポートの取り扱いについてご案内をいたしましたが、延長サポートを享受するにあたり、お客様側で必要となる内容につきましてアップデートいたします。

2023年12月22日 14:00 追記 本件に関する続報について

AWS blog および AWS 公式文書の改訂が行われ、延長サポートの方針が、任意の延長サポートオプトインから、延長サポートへの自動的な移行に変更となるようです。

aws.amazon.com

docs.aws.amazon.com

そのため、以降の記述は過去の通知に基づくものであり、本日時点では、上記内容が正しいものとご判断ください。

## 先に結論:必須のアクション

EOS までに MySQL のバージョンアップを行うことができず、延長サポートを受けたいお客様が実施すべきアクションは以下の通りとなります。

  1. MySQL 5.7.44 へのアップデート
    MySQL on Amazon RDS versions - Amazon Relational Database Service を確認する限り、2023年11月2日より Amazon RDS で利用可能となっておりました。
    延長サポートの対象となるマイナーエンジンバージョンとなり、このバージョンへのアップデートを 2024年1月16日 までに実施する必要がございます。
  2. 延長サポートへのオプトイン
    先般の AWS 通知や AWS Personal Health Dashoborad(以降 PHD と記載します) での記載にある通り、オプトインの開始については 2023年12月に PHD で案内されることとなっておりますが、本日(2023年12月20日)時点では明確に定まっていない模様です。
    実際の PHD での通知をお待ちいただきたく存じますが、オプトイン自体は、2024年2月29日 までに実施する必要がございます。

過去の技術ブログからの訂正

先日私が執筆したブログの「疑問点」セクションに詳細を記載していた内容ですが、「2024 年 2 月 29 日までに、5.7.44 にしようと思っていたのに、それより前に 8.0 にアップグレードされてしまった。」ということが起こりうるかの確認をした際に、AWS による自動アップグレードを回避するためには、2024年1月16日より前に RDS 延長サポートにオプトインしておく必要がある、との回答を得たことをベースにブログ記事を執筆いたしておりました。

再度、AWS サポートへの問い合わせを行ったところ、2024年1月16日より前に ご対応いただくべき内容は MySQL 5.7.44 への明示的なアップグレードであるとの訂正の回答を得たため、前述の必須のアクションの通り、お客様に実施いただくべき内容の訂正をいたします。

まとめ

AWS サポートから得ていた内容に誤りがあったとのことで、先のブログの内容では正確性に欠ける状態となっており、大変失礼いたしました。

RDS 延長サポートをご利用予定のお客様におかれましては、本日時点でいまだに延長サポートへのオプトインの案内予定が明確ではないこともあり、延長サポートへのオプトインに関して不確定要素が多いことから、お客様側で取りうるアクションとして明示的な 5.7.44 へのアップグレードをいただくことが最善策かと考えられます。

DB インスタンスのエンジンバージョンの変更にはダウンタイムを伴うため、すぐさまのご対応は容易ではないものと考えられますが、期日も迫っていることもあり、お早めの計画をいただくことを推奨いたします。


本記事がどなたかのお役に立てば幸いです。

ではまた。

市野 和明 (記事一覧)

マネージドサービス部・テクニカルサポート課

お客様から寄せられたご質問や技術検証を通じて得られた気づきを投稿していきます。

情シスだった前職までの経験で、UI がコロコロ変わる AWS においては GUI で手順を残していると画面構成が変わってしまって後々まごつくことが多かった経験から、極力変わりにくい AWS CLI での記事が多めです。

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