このたびCloud Automatorでは、Google Cloudへの対応を開始し、VMインスタンスからマシンイメージを作成する「Compute Engine: マシンイメージを作成」アクションをリリースしました。
「Compute Engine: マシンイメージを作成」アクションで解決できること
2022年11月時点でGoogle Cloudのコンソール画面では、マシンイメージ作成をスケジュールする機能は提供されておりません。
そのためマシンイメージを定期的に作成したい場合は、その都度コンソール画面やCLIコマンドで手動作成する、もしくはCloud SchedulerとCloud Functionを組み合わせて定期的にAPIを呼び出すコードを開発する必要があります。しかしながら、手動操作の手間や、独自コードの開発・メンテナンスコスト、周辺技術の学習コストなどの負担が避けられません。
今後は「Compute Engine: マシンイメージを作成」アクションをご利用いただくことで、定期的なマシンイメージの作成をWeb画面上からの操作で簡単に実現できます。定期的な実行だけでなく、Cloud Automatorがこれまで提供してきたトリガーを利用することで、不定期なスケジュールや都度の実行も可能です。
また、特定の運用ジョブを実行した後にマシンイメージ作成を行うといった、ワークフローの機能もAWSのアクション同様に可能ですので、ぜひご活用ください。
ご利用方法
前提条件
「Compute Engine: マシンイメージを作成」アクションのジョブを利用するためには、以下の条件を満たす必要がございます。
- Google CloudにてCloud Resource Manager APIが有効化されている。
- Google CloudにてCompute Engine APIが有効化されている。
- Google CloudにてCloud Automator用のサービスアカウントを作成し、アクセスキーを発行済みである。
- Cloud Automator用のサービスアカウントに必要なIAM権限が設定されている。
- Cloud AutomatorにGoogle Cloudアカウント(アクセスキー)を追加済みである。
Google Cloudアカウントを追加する方法は、こちらのマニュアルをご確認ください。
また、本アクションの実行に必要な最低限のIAM権限は以下の通りです。
- compute.disks.createSnapshot
- compute.globalOperations.list
- compute.instances.list
- compute.instances.useReadOnly
- compute.machineImages.create
- compute.machineImages.delete
- compute.machineImages.list
- resourcemanager.projects.get
注意事項
- 本アクションでは、顧客指定の暗号鍵(CSEK)で暗号化されたVMインスタンスからマシンイメージを作成できません。
ジョブの作成方法
- ジョブ新規作成画面にて「Compute Engine: マシンイメージを作成」アクションを選択してください。
- 各パラメーターを設定して、ジョブを作成してください。
アクションのマニュアルを用意しておりますのでこちらもご参考ください。
おわりに
Cloud Automatorでは、今後もGoogle Cloudに対応するアクションを順次追加予定です。
今後のリリース計画については、ロードマップページにて公開しております。 これからもCloud Automatorをよろしくお願いいたします。