はじめに
こんにちは。アプリケーションサービス部の兼安です。
肌寒くなってきましたね。先日、こちらの読書会イベントに参加させていただきました。
イベントの内容は、リンク先をご覧ください。
今回は、イベントで行ったアクティブ・ブック・ダイアローグ(ABD)という読書会スタイルがとても面白かったので、その紹介をしたいと思います。
アクティブ・ブック・ダイアローグ(ABD)とは
アクティブ・ブック・ダイアローグは、一言で言うと、一つの本を分割して、各々が読んで概要をまとめてプレゼンをしあう読書法です。
公式ページがあるので、詳しい手順をはこちらにありますが、簡単に説明します。
- メンバーが集める
- 同じ本を持ち寄るか、1冊の本を裁断して、各々に配る
- 各々が読んで、概要をまとめる(30〜60分)
- リレー形式で各自が著者の気持ちになって概要をプレゼンする
- プレゼン後、感想を言い合う
今回は私たちは、プレゼンの持ち時間を一人90秒にしました。
ちなみに私は55秒で喋り終わってしまいました。
まとめすぎ・早口過ぎですね(汗)
概要はB5用紙数ページにまとめます。
最後に、みんながまとめた紙を壁に貼ってプレゼンをしますので、文字は大きめで他の人のスペースを奪わない程度にイイ感じにまとめなければなりません。
加えて、90秒で概要をプレゼンし切らないといけませんから、「伝わること」を意識してまとめる必要があります。
この要約作業を、制限時間内に担当パートを呼んだ上でやらねばなりませんので、結構大変な作業です。
アクティブ・ブック・ダイアローグの感想
短時間で一つの本を読み切ったような満足感を得られるのがとても良いですね。
感想タイムで、感想や質問をし合うことで理解を深めることもできました。
今回私は対象の本をある程度読んだ上で参加しましたが、完全未読で参加しても問題はなさそうです。
アクティブ・ブック・ダイアローグの後に、改めて本を読むと、かなりスムーズに読めるのではないかと思います。
一方、制限時間内に担当パートを読んで要約をする作業は、かなりの疲労感を感じました。 普段あまりやらない頭の使い方をする作業だからですね。
エンジニアとアクティブ・ブック・ダイアローグの相性
あくまで主観ですが、エンジニアのが読む本・・・つまり技術書は、基本的には読みづらいものです。
扱ってるテーマが難しいのですから、当然ですね。
私も日々頑張って読んではいますが、「頑張らないと読めない」が正直な気持ちです。
このように、一人で読むのは正直しんどいと思う方は世の中には結構いまして、そんな方々のために読書会というのはいろんなところで開催されています。
読書会の形式はそれぞれで異なり、私が参加する読書会はせーので同じ部分をもくもくと読んで、その上で感想を言い合うというものが多いです。
この形式は、しっかりと本を読むことができますが、読破するまでに読書会自体を何度も開催しなければならないのが難点です。
ぶっちゃけた話、途中で脱落する方も多いです。
アクティブ・ブック・ダイアローグは、これとは逆?の形式で、少ない回数の読書会で本を読破したような満足感を得られるのが良いと思います。
一方で、自分で全体を読んだわけではありませんから、できれば後で各自読み直して欲しいとなるのが弱点に思えます。
技術書は、基本的に一回読めば理解できるものではありません。
何度も読み返して、理解を深めていくものです。
このように考えると、まずは全体を掴むと言う意味でもアクティブ・ブック・ダイアローグはエンジニアにとって有用だと思います。
リモートで開催するには
今回私が参加した読書会は、オフラインで開催されました。
私はリモート勤務ですので、もし社内でアクティブ・ブック・ダイアローグを開催するとなると、ひと工夫が必要になります。
パートごとに、読むのはよいとして問題は要約をどうするかですね。
各々がPowerPointでまとめてもよいのですが、アクティブ・ブック・ダイアローグは、皆の要約が一箇所に集まるのが肝に思えるので、オンラインホワイトボードを使うのが良いと思います。
あと、プレゼンの際、次の人にバトンタッチする際にハイタッチするのがルール?らしいので(笑)、そこはミーティングツールのリアクションなどでなんとかします(笑)
以上、短い時間で大きな満足感を読書会スタイル、アクティブ・ブック・ダイアローグについての紹介でした。
兼安 聡(執筆記事の一覧)
アプリケーションサービス部 DS3課所属
2024 Japan AWS Top Engineers (Database)
2024 Japan AWS All Certifications Engineers
認定スクラムマスター
広島在住です。今日も明日も修行中です。