はじめに
今回は、 6/4のアップデートについて紹介していきます。
こちらの内容については、YoutubeやPodcastでもアップロードしているので、気になる方はぜひチェックしてください。
■ YouTube での配信
ではさっそくアップデートの方を見ていきましょう!
アップデート内容
①AWS Lambda Extensions が東京・大阪リージョンでも一般提供開始
Lambdaレイヤーを使って、Lambdaと各種運用ツールを統合する機能でDatadogやImperva,Sentryなどと統合することが可能なLambda Extensionsが
東京・大阪リージョンを含めたLambdaが利用できるすべてのリージョンで利用が可能となりました。
Lambda Extensionsを利用することで、運用ツールをLambdaと統合することが可能となります。
約1週間まえにGAされた機能がとうとう東京と大阪リージョンにもやってきました!
ぜひ一度ドキュメントを確認してみてはいかがでしょうか!
②AWS Transit Gateway のSLAが 99.99%に
AWS Transit GatewayのSLA (Service Level Agreement) が99.99%になりました、というアップデートになります。
以前のSLAは99.95%でしたが、可用性を引き上げ、99.99%になりました。
Transit GatewayのSLAは月間で定められているため、
SLAが99.99%ということは、月に4分程度のダウンタイムに抑えるということです。
Transit Gatewayご利用を検討の方にとっては安心材料が少し増えたのかなと思います、
他のサービスのSLAについても概要欄にSLAについてのページを貼っておきますので、ご確認いただければと思います!
https://aws.amazon.com/jp/legal/service-level-agreements/
③Amazon Rekognition カスタムラベルはコンソールからモデルのデプロイをサポート
画像内にあるものや、シーンを識別できるAmazon Rekognition カスタムラベルについてのアップデートになります。
これまで
Rekognition カスタムラベルを利用するために、はコンソールではなくCILやSDKから利用する必要がありました。
これから
今回のアップデートにより、コンソールからできるようになりました。
利用する方法としては、先にトレーニング済みモデルの準備をしたのちに
「モデルの使用」タブから「開始」のボタンを押すことで利用することができます。
Rekognition カスタムラベルの詳細についてはドキュメントを参照してみてください!
④S3バケットキーの機能追加とKMSによる暗号化のコストを削減
S3に関するアップデートになります。
今回、新しく追加された機能はS3バケットキーを使用するオブジェクトの識別とコピーのサポート追加です。
S3バケットキーとは
S3インベントリやS3バッチオペレーションで使われるキーのこと。
S3バッチオペレーションでは、数百万から数十億のオブジェクトに対してジョブ実行することができる機能
処理をする際に、毎回KMSへリクエストをするとコストが莫大になってしまうため、
S3バケットキーという、バケットレベルのキーを期間限定で発行し、KMSへのリクエストを減らすことができる。
アップデートについて
この機能追加により、S3インベントリとS3バッチオペレーションで、S3 バケットキーを使用するオブジェクトの識別とコピーのサポートを追加しました
この機能追加により、暗号化されたオブジェクトのコピーを作成し、
KMSによるサーバー側暗号化のリクエストを削減をすることができ、コストの削減につながります。
S3バッチオペレーションをご利用の方はぜひ確認してみてください!
⑤AWS IoT Core for LoRaWANでLoRaWANゲートウェイ管理機能が追加
AWS IoT Core for LoRaWANでのアップデートになります。
LoRaWAN
- 低消費電力かつ広範囲なエリアでの通信が可能という特徴を持っている無線ネットワーク方式(LPWA: Low Power Wide Area-network)の一つ
- IoTって、単一データのサイズは小さいけど一方量が多いため、消費電力を抑えて通信を行いたい
- このために生まれてきたのが LPWA であり、その一つがLoRaWAN
- AWS と接続することによって、 LoRaWANネットワークサーバーを操作せずにプライベートLoRaWANネットワークをセットアップできる
新機能
- 登録されているゲートウェイのリアルタイム接続ステータスを取得可能
- タイムスタンプを待つことなく、監視/トラブルシューティング可能
- US915、AU915周波数帯を使用する場合に、デバイスとゲートウェイ間の通信に必要なサブバンドまたはチャネルプランを指定可能
- 周波数チャネルを変えることにより、トラフィックの衝突をおさえることができる
- ゲートウェイでデバイスメッセージをフィルタリングすることが可能に
- 外で利用する場合などに、ネットワーク外部からのメッセージを受信してしまう可能性を抑えることができる
AWS IoT Coreご利用の方は一度確認してみてはいかがでしょうか!
⑥AWS CLI 用の SSM Session Manager プラグインがオープンソースに
CLI用のSSM Session Managerプラグインがオープンソースになり、Githubでソースコードが公開されました。
このリリースにより、Session Managerプラグインの詳細な設計などを把握することができます。
セッション マネージャーの機能を独自のアプリケーションに埋め込むこともできます。
SSM のSession Managerプラグインご利用の方は、ぜひ一度一度GitHubを参照してみてはいかがでしょうか!
⑦Amazon GameLiftがUnreal4.26のSDKサポートと更新を追加
マルチプレイヤーゲーム用のクラウドサーバーをホスティングするソリューション、Amazon GameLift SDKに関するアップデートです。
この最新の SDK アップデートにより、RTS クライアント SDK を使用し、モバイル アプリケーションに IL2CPP を統合できるようになった、ということと
Unreal バージョン 4.26 用の Amazon GameLift サーバー SDK をビルドできるようになりました。
まとめると、主に次の3つのアップデートがありました。
RTS クライアント SDK に IL2CPP のサポートが追加されました。
GameLift API の DescribePlayerSessions および GetInstanceCertificate の Unreal Engine 用 GameLift プラグインでのサポートが追加されました。
Unreal バージョン 4.26 の Server SDK サポートを作成しました。
GameLiftご利用の方はチェックしてみてはいかがでしょうか!
以上7件、6/4のアップデートでした!
篠﨑 勇輔(書いた記事を見る)
クラウドインテグレーション部 SA1課