はじめに
今回は、 5/28のアップデートについて紹介していきます。
こちらの内容については、YoutubeやPodcastでもアップロードしているので、気になる方はぜひチェックしてください。
■ YouTube での配信
ではさっそくアップデートの方を見ていきましょう。
今回は12件のアップデートを紹介します。
アップデート内容
①Amazon RedshiftMLの一般提供を発表
Amazon Redshift MLを使用すると、SQLコマンドを使用して、機械学習(ML)モデルを作成、トレーニング、デプロイできます。
データを移動したり新しいスキルを習得したりすることなく、フルマネージドの機械学習サービスであるAmazon SageMakerを活用できるようになりました。
re:invent 2020でプレビューが発表された機能となります。
RedshiftのSQLコマンドで機械学習モデルの作成、トレーニング、デプロイが実行できるようになりました。
この機能を使うことで、
- SQLコマンドでMLモデル作成やトレーニングができる
- データウェアハウスから外部にデータを送信せずに予測ができる
- データを自動的に前処理し、モデルを生成、トレーニングしたりできる
これまでは、
データをS3にエクスポートしてからSagemakerでトレーニングをして、
予測入力データをS3にエクスポートしてからSagemakerで予測を使用
予測された列をデータベースにインポートして戻す
といったフローがあり、大変でした。
RedshiftMLを使うことで比較的簡単にMLの機能を使うことができるようになりましたので、ぜひご利用してみてはいかがでしょうか!
②Amazon SQSがFIFOキューの高スループットモードが一般提供開始
re:invent 2020でプレビューが出た機能が一般提供開始となりました。
これにより、APIアクションごとに1秒当たり最大3000メッセージを処理可能になりました。
以前にサポートされていた速度の10倍の速度でメッセージを送受信ができるようになりました。
新規または既存の高スループットFIFOオプションを有効にすることで、機能を利用可能です。
有効にすることによる追加料金はないようですので、
ぜひこちらの機能使ってみてはいかがでしょうか
③Amazon Elastic Container Service Anywhereが一般提供開始
こちらもre:invent 2020でプレビューが出た機能が一般提供開始となりました
Amazon ECS Anywhereは、フルマネージドコンテナオーケストレーションサービスを提供します。
オンプレミスでもどこでもECSのオーケストレーションサービスが使えるようになりました
これにより現在Amazon ECSで使用しているものと同じAPI、クラスター管理、ワークロードスケジューリング、モニタリング、デプロイパイプラインを使用して、
コンテナー化されたアプリケーションをオンプレミスで実行および管理できます。
お客様は、オンプレミスサーバーまたはインスタンスをマネージドAmazon ECSコントロールプレーンに接続することで、
独自のインフラストラクチャでAmazon ECSAnywhereを使用できます
こちらの機能、待っていた方も多いのではないでしょうか!ぜひ検証してみてはいかがでしょうか!
④AWS IoT SiteWiseおよびAWS IoTイベントでアラーム機能が利用可能に
こちらもre:invent 2020でプレビューが出た機能が一般提供開始のものとなっています。
AWS IoT SiteWiseおよびAWS IoTイベントでデバイス、機器、およびプロセスのルールベースのアラートを設定、視覚化、および管理できるようになりました。
データがしきい値に達したときに通知するアクションができます。
LambadaやSQS、SNSを介してアラーム発報時に課題管理に連携することも可能となっています。
IoT SiteWise、IoTイベントご利用の方はぜひドキュメントをチェックしてみてください!
⑤Amazon CloudWatch SyntheticsがAWSアジアパシフィック(大阪)リージョンで利用可能に
REST API、URL、およびWebサイトコンテンツを24時間年中無休で毎分監視することをサポートする機能である、
Amazon CloudWatch Syntheticsが大阪リージョンで利用可能になりました。
大阪リージョンもかなりサービスが充実してきました!
大阪リージョンでAmazonCloudWatchSynthetics使って見たいよという方はぜひ使って見てください!
⑥AWS Wavelengthは、System and Organization Controls(SOC)に準拠するように
SOCとはAWS System and Organization Controlsのことです。 コンプライアンスとその運用に関するレポートの発行をすることができ、監査に役立てることができます。
今回、WavelengthはSOC準拠のサービスになりました。
準拠されたことにより、AWS ArtifactからSOCのコンプライアンスレポートをダウンロードできるようになります。
Wavelengthご利用の方はぜひ、AWS Artifactからレポートをダウンロードしてみてください。
⑦Amazon Kinesis Data Analytics Studioを発表
データストリームをリアルタイムでインタラクティブにクエリし、SQL、Python、Scalaを使用してストリーム処理アプリケーションを簡単に構築して実行できる Amazon Kinesis Data Analytics Studioが利用可能になりました。
Amazon Kinesis Data Analytics Studioは、迅速な開発のためのシンプルで使い慣れたノートブックインターフェイスを使用して、開発者がストリーム処理にアクセスしやすくなっておりますので、
Studioを利用すると、簡単にサーバーレスノートブックを起動、実行し、結果を得ることができます。
ノートブックは処理エンジンとしてApacheFlinkを利用しており、Glueを選択するだけで簡単に検証することができます。
ぜひ、これまでKinesis Data Analyticsにハードルを感じていた方は一度使ってみてはいかがでしょうか
⑧AWS Glue DataBrewは、新しいネストとアンネストの変換を追加
データを簡単に正規化して、分析や機械学習に備えることができる新しいビジュアルデータ準備ツール、AWS DataBrewは
ネストとアンネストの変換をサポートするようになりました
これにより、ユーザーがデータを列にパックまたはアンパックしてデータセットを操作できるようになります
これらの変換により、ユーザーはネストされたjson文字列フィールドからデータを簡単に抽出したり、コードを記述せずにデータを結合したりできるようになりました。
データをネストするには、ユーザーはソース列のリストから選択して、構造体、マップ、または配列形式に圧縮を行います。
データをネスト解除するために、ユーザーは、配列、マップ、構造体、または文字列列からネストされたデータを解凍して、新しい行または列を作成します
ぜひ一度これを機にGlue DataBrew触ってみてはいかがでしょうか!
⑨Amazon API Gateway の REST APIsでStepFunctions SynchronousExpressワークフローと統合可能に
Amazon API Gateway REST APIを作成して、AWS StepFunctionsから同期Expressワークフローをトリガーし、そのワークフローの出力で応答できるようになりました。
同期 Express Workflowsでは、ワークフローを開始し、完了するまで待ってから、結果を返す、という仕様になっており、ワークフローの調整が可能です。
そこに今回、REST APIを統合することができるようになり、
一連のマイクロサービスを利用したインタラクティブアプリケーション用のAPIを構築できます。
詳細についてはドキュメントをご確認ください。
⑩Amazon Kendraがクエリの提案をリリース
機械学習を利用して、より関連性の高い情報を顧客や従業員に提供する検索サービス、Amazon Kendra
クエリの提案機能を使用することで、より最適な情報を検索する時間を節約できるようになった。
この機能を使用すると、Amazon Kendraのユーザーが検索ボックスにクエリを入力するときに、人気のある検索クエリを提案できます。
特定のクエリが提案されないように制御またはブロックするルールを構成することもできる
⑪Amazon Pollyが韓国語のニューラルテキスト読み上げが一般提供開始
韓国のポリーの声であるソヨンのニューラルテキストツースピーチ(NTTS)バージョンの一般提供開始
これまでも、Amazon Pollyで韓国語の読み上げはできていたのですが、
ニューラルテキストスピーチに対応し、より自然な読み上げができるようになりました。
使ってみたい方はぜひ試してみてはいかがでしょうか
⑫Amazon Lightsail DNSは、ルートドメインをLightsail ContainerServicesにポイントすることをサポート
Lightsail DNSを使用して、カスタムルートドメイン(example.comなど)からLightsailコンテナサービスにトラフィックをルーティングできるようになりました。
これまでも、コンテナサービスにマッピングするCNAMEレコードの作成についてはサポートしていましたが、
今回のリリースにより、Lightsail DNSは、カスタムルートドメインをコンテナサービスのデフォルトドメインにエイリアスすることをサポートします。
これにより、LightsailでホストされているDNSゾーンにAレコード等を作成してコンテナサービスにポイントすることができます。
Lightsail内のDNS管理は無料となっておりますので、ぜひ利用を検討されている方はドキュメントをチェックしてみてください!
以上12件、 05/28 のアップデートでした。
最後に
今回は12件とかなり多かったので、大変でした、、
ただ、今回はre:invent 2020でプレビューが発表されていたもののGAが多かったので、面白いアップデートが多かったのではないかと思います!
ぜひ、参考にしてもらえればと思います!!