【AWSアプデ 5/22】AWS X-RayがVPCエンドポイントをサポート開始 他6件 【#毎日AWS #203】

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はじめに

こんにちは!サーバーワークスの古川です。 今回は、 5/22のアップデートについて紹介していきます。

こちらの内容については、YoutubeやPodcastでもアップロードしているので、気になる方はぜひチェックしてください。


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では、さっそく最新1日のアップデートを見ていきましょう。
今回は 5/22 、7件のアップデートがありました。

アップデート内容

①AWS X-RayがVPCエンドポイントをサポート

AWS X-Rayとはアプリケーションが受け付けたリクエストに対し、トレースIDを割り振ってどのリクエストがどのAWSサービスにアクセスしたか、データを収集してくれるサービスです。

今回そのAWS X-RayがVPCエンドポイントをサポートしました。

これにより、VPC内のアプリケーションからX-Rayへ通信する際に、インターネットを介することなく、AWS PrivateLinkを使用することでプライベートネットワーク上で通信することができるようになりました。

ちなみに、AWS PrivateLinkは、アカウントや VPC 間でサービスをプライベート接続したい時に使用します。

今まではPrivate subnetにあるアプリケーションからX-Rayへセキュアな通信する際は、NAT Gatewayを使用する必要がありましたが、VPCエンドポイントを使用できるようになったことで、コスト削減にもつながります。

AWS X-Rayはあまり馴染のみない方も多いと思いますが、アプリケーションのバックエンド側の監視に非常に便利なサービスですので、ぜひご使用を検討してみてください。

②Amazon Elastic File Systemがリソース識別子の文字数をアップデート

AWSのフルマネージドなファイルストレージサービスでお馴染みのAmazon Elastic File System (通称Amazon EFS)で、リソース識別子の文字数がアップデートされました。

EFSに付与されるファイルシステムIDの識別子文字数が、従来は8文字だったのですが、17文字まで増加しました。

2021年9月末までは、実環境でテストをし、問題がなければオプトインすることができますが、9月以降は、新しいリソースに対して、デフォルトで17文字のIDが付与されます。なお、新規に作成されたリソースにのみ適用され、既存のリソースには特に影響はありません。

現時点では既存のリソースは既存の識別子のままで利用し続けることができますが、AWSは新しいフォーマットをオプトインして移行することを推奨しているようです。

③AWS App2ContainerでAWS App Runnerへのデプロイが可能に

5/19にローンチされたばかりのAWS App Runnerに関するアップデートです。

まずAWS App Runnerのおさらいですが、アプリケーションのソースコードやコンテナイメージを使用するだけで、インフラ周りの設定を気にすることなく、簡単にデプロイをしてくれるサービスです。

今回のアップデートにより、App2Container(A2C)がAWS App Runnerへのデプロイをサポートしました。

A2Cは何かっていうと、.NETおよびJavaで作られたアプリケーションを、コンテナ化してくれるコマンドラインツールです。A2Cを使用することで、例えばDockerfileを作成し、そこからECSのタスクやEKSのデプロイメントyamlを作成することができます。

今回のアップデートは、App Runnerをコンテナベースで実行した場合のお話しで App Runnerをソースコードベースで実行する場合はPyhon、Node.jsのみの対応となっております。.NET、Javaも近いうち対応するのではないでしょうか。

④Amazon Forecastで、3倍の履歴データで5倍のアイテムの予測生成が可能に

Amazon Forecastは、機械学習(ML)を利用して、MLの経験がなくても、より正確な需要予測を生成してくれる開発者向けのフルマネージドサービスです。

従来は、指定した期間内の最大10億行の時系列データを使用して、最大100万個のアイテムを予測し、ユーザーに提供することが可能でした。

今回のアップデートで、まず時系列データが3倍の最大10億から30億行になり、アイテム予測が5倍の最大100万個から500万個にアップデートされました。

このアップデートにより、例えば、予測に必要な時系列データの期間を広げることで、以前よりも精度の高い予測が行えるのではないでしょうか。

⑤Amazon Rekognitionのテキスト検出機能がアップデート

Amazon Rekognitionは、機械学習を利用した画像・動画解析サービスです。

今回はRekognitionのテキスト検出機能で、3つのアップデートがありました。

まず1つ目は、画像内の単語を最大50ワードから最大100ワードまで検出できるようになりました。 従来は、1つの画像内で最大50個の単語を判読しており、それ以上の数の単語を判読したい場合は画像を分割する必要がありました。

2つ目は、精度が向上し、判読できない文字は明示的にrejectできるようになりました。

さらに3つ目は、テキスト検出APIコールの平均レイテンシーが最大70%削減されました。

Amazon Rekognitionを使用している方は、ぜひ今回のアップデートを確認してみてください。

⑥Service QuotasコンソールでAmazon Keyspacesのサービスクオータの管理が可能に

Apache Cassandra互換のデータベースサービスであるAmazon Keyspaces のサービスクオータを、Service Quotasコンソールで管理できるようになりました。

サービスクォータとは簡単にいうと、サービスに設定できる制限値のことです。Service Quotasコンソールを使用すると、クォータを簡単に表示および管理でき、要件に応じてスケールアップ、スケールダウンを実行することができます。

Amazon Keyspacesをご使用中の方はService Quotasコンソールによるクォータの管理を検討してみてはいかがでしょうか

⑦Amazon RDS for Oracleが2021年4月のリリースアップデートをサポート

Amazon RDS for Oracleは、Oracle Database 12.2、18c、19cの2021年4月のリリースアップデートをサポートしました。また、Oracle Database 12.1用の2021年4月のパッチセットアップデートがまもなく開始されます。

このリリースアップデートではOracle DatabaseのTransport Layer Security(TLS)プロトコルのバージョン1.0および1.1が無効になります。

Amazon RDS for Oracleでは引き続きTLS v1.0,v1.1をサポートしますが、できるだけ早めにHTTPSエンドポイントの構成を更新してTLS v1.2をサポートするようにしてください、ということです。

Amazon RDS for Oracleをご使用中の方は、ご確認ください。

以上7件、5/22のアップデートでした。

引き続き、毎日AWSではアップデート情報をお届けします。 応援よろしくお願いします。


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