【AWSアプデ 5/12】Amazon EKSでマネージドノードグループのNode taintsをサポート 他3件【#毎日AWS 195 】

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はじめに

こんにちは!サーバーワークスの小林です。 今回は、 5/12日のアップデートについて紹介していきます。

こちらの内容については、YoutubeやPodcastでもアップロードしているので、気になる方はぜひチェックしてください。


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では、さっそく最新1日のアップデートを見ていきましょう。   今回は 5/12 、4件のアップデートがありました。

アップデート内容

①Amazon EKSでマネージドノードグループのNode taintsをサポート

AWSでKubernetesを実行できるマネージドサービスであるAmazon EKS で、Kubernetesの機能であるtaintsが使えるようになりました、というアップデートです。

Kubernetesアプリケーションでは、基本的な実行単位としてノードとポッドというものがあります。ノードはアプリケーションを実行するマシンのこと、ポッドは一つ以上のコンテナのグループのことになります。一つのノードに対して複数のポッドが存在する、という構成になってます。 Node taintsとは、ポッドを特定のノードへスケジュールさせないようにするための機能になります。 Taintで特定Nodeに設定、ポッドにTolerationsを設定することで、ノードとポッドが一致した場合のみポッドからノードにスケジュールできるようになります。 Node taintsの似た機能として、Node Affinityがありますが、こちらはポッドを特定のノードへスケジュールさせるための機能になります。

Node taintsは全てのマネージドノードグループで設定ができるようになってますので、EKSご利用の方はぜひ検討してみてください。

②Amazon Kinesis Data Analyticsで複数のAPIがプレビューとして提供

ストリーミングデータのリアルタイム分析を実行するマネージドサービスであるAmazon Kinesis Data Analyticsで、複数のAPIがプレビューとして提供を開始しました。

今回プレビューとして追加されたAPIは、RollbackApplication、ListApplicationVersions、 DescribeApplicationVersionになります。 まず、RollbackApplicationは、その名の通りロールバックする機能で、最後に実行が成功したスナップショットを使用して、その状態にアプリケーションを復元するAPIです。 続いて、ListApplicationVersionsは、アプリケーションの全てのバージョンに関する構成情報を取得するAPIになります。 最後、DescribeApplicationVersionは、アプリケーションの特定のバージョンに関する構成情報を取得するAPIになります。

これらのAPIを使ったユースケースとして、アプリケーションが応答しなくなった場合が挙げられます。 アプリケーションが応答しなくなった場合、RollbackApplicationを使用して成功時点の状態に戻し、ListApplicationVersionsおよびDescribeApplicationVersionを使用して、ロールバックされたものを含むすべてのアプリケーションバージョンに関する情報を取得し、原因の調査を行うことが可能です。

今回のアップデートで追加されたAPIにより、トラブルシューティングをより円滑に行えるようになっておりますので、Kinesis Data Analyticsご利用の方はぜひご確認ください。

③Amazon Transcribeで音声認識精度を向上させるpartial results stabilization機能を追加

自動音声認識サービスであるAmazon Transcribeで、partial results stabilization(パーシャルリザルトスタビライゼーション)という音声認識精度を向上させる機能が追加されました。

partial results stabilization機能はTranscribeのリアルタイム文字起こしを実施する際に使用できます。 これは、最初に音声認識した単語と最終的に理解した単語が異なっていた場合、修正してくれるものになります。例えば、食べ物の話をしていて「洋梨を食べる」と聞いたけれど、最後まで話を聴き終わると実際は「パンケーキを食べる」というのが正確な情報だと理解した場合、 この機能を有効にしておくと、あとで修正してくれるようになります。 またこの機能では、高、中、低のレベルの設定が必要になります。 高の場合、文字認識の精度が最初から高い状態とし、あとで結果が変更されないようにする形になり、 低の場合、文字認識の精度は最初は低い状態とし、ストリームが進むにつれ結果を変更していく可能性が高い形になります。

partial results stabilization機能により、リアルタイムでの文字起こしの待ち時間の短縮と最終的な精度の向上を図ることができます。 Transcribeのリアルタイム文字起こしのよくあるケースとしては字幕表示などが挙げられますが、どのような方針で字幕を表示させるかのレベルの設定もできるので、ご活用の方はぜひ要チェックしてください。

④AWS CloudFormationでAmazon Fraud Detectorをサポート

リソース設定をコード化したテンプレートからAWSサービスの構築が可能なAWS CloudFormationで、新たにAmazon Fraud Detectorをサポートしました、というアップデートになります。

FraudDetectorとは、機械学習により不正なアクティビティをリアルタイムで検知してくれるサービスになります。 使用ユーザーは機械学習の知識なくAWSが提供する不正検出モデル使用して、偽装アカウントの作成や不正なクレジットカードの支払いを検知してくれます。

機械学習の知識なく利用できる、と言っても、各種項目の設定が必要で、例えばモデルの設定やトレーニングの実施などが必要になります。 それらのFraudDetectorの構築を手動ではなく、CloudFormationでコード管理ができるのは、嬉しいですね。

なお、FraudDetectorはまだ東京リージョンで利用できませんので、ご注意ください。

以上4件、5/12のアップデートでした。

最後に

今後も毎日AWSをよろしくお願いします!


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