はじめに
こんにちは!毎日AWS火曜日担当の古川です! 今回は、4/20 放送の 「毎日 AWS #184」 のトークスクリプトを公開いたします。
良ければ、各メディアで公開してる放送も見ていただけると嬉しいです!
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では、さっそく最新1日のアップデートを見ていきましょう。
今回は 4/17 、3件のアップデートがありました。
トークスクリプト
①AWS CloudFormationでマクロとトランスフォームを使用して スタックセットの作成が可能に
AWS CloudFormation(以下、CFn) はAWSリソースをJSONまたはyamlで記述してテンプレート化し、AWS構成の管理、修正、再利用を手軽に行えるIaCサービスです。 さらに、Stack Setという機能を使うことで複数リージョン・複数AWSアカウントのサービスを1つのテンプレートで管理することもできます。
まず、CFnマクロ(以下、マクロ)が何かというと、CFnで予め用意されている標準的な定義では実現でない処理を、テンプレート内から、マクロを呼び出すことで実現します。このマクロの実態はLambda関数で、つまりLambda関数をテンプレートから呼び出しています。
テンプレート内にトランスフォームを記載することで、マクロを指定し、呼び出すことができます。
これまでは、マクロからスタックセットを呼び出すことはできませんでしたが(逆はもちろんできる)、今回のアップデートにより、マクロから独自のカスタムトランスフォームを作成し、スタックセットを作成するテンプレートを呼び出すことができるようになりました。
例えば、共通の文字列関数を作成し、それをテンプレート化することで、マクロから共通の文字関数を呼び出すことができるようになります。
私も最近やっとCFnを使い始めて、CFnマクロを使う機会はまだないので、もう少し自由にCFnテンプレートを作成できるようになったらCFnマクロにチャレンジしてみたいと思います。
②Amazon Athenaでユーザー定義関数(UDF)が利用可能に
ユーザーがデータにカスタム操作を適用することを可能にするUser Defined Functions(以下、UDF)が、Amazon Athenaで一般的に利用できるようになりました。
Amazon AthenaはAmazon S3 内のデータを標準 SQL を使用して簡単に分析できるフルマネージドサービスです
今回のアップデートによりUDFで定義した関数をAmazon Athenaで使用するクエリ内で直接使用することができます。これにより、機密データの再編集、暗号化などを必要とする場合、UDF内で処理することが可能となります。
実装方法としては、Athena Query Federation SDK を使用して Java で UDF を記述します。Athena クエリで UDF が使用されると、AWS Lambda で実行されます。UDFはSQLクエリのSELECT句とFILTER句で使用でき、複数のUDFを同じクエリで使用できます。
また、UDFから他のAWSサービスや独自のアプリケーションまたは外部APIから提供される機能を利用することもできます。
UDFを使用することでAmazon Athenaのより柔軟な使用が可能になるので、Amazon Athenaをご使用中の方はぜひ試してみてはいかがでしょうか
③Amazon Managed Service for Grafanaが、Grafana Enterpriseのアップグレード、Grafanaバージョン7.5、Open Distro for Elasticsearchの統合、AWS Billingレポートに対応
Amazon Managed Service for Grafanaは、re:Invent 2020で発表さたサービスです、まだ一般提供されていませんが紹介させてください。
Amazon Managed Service for Grafana(以下、AMG)は、Grafanaサーバーのプロビジョニング、セットアップ、スケーリング、メンテナンスを管理するフルマネージドサービスです。
そもそもGrafanaとは何かというと、Grafana Labs が公開しているログ・データ可視化のためのツールです。 Kibanaのようなものと言えばイメージが湧きやすいかもしれません。
今回のアップデートではまず、AMGのワークスペースをGrafana Enterpriseにアップグレードができるということで、ServiceNow、Splunk、New RelicなどのEnterpriseデータソースプラグインへのアクセスや、Grafana Labsからのサポート、トレーニング、コンサルティングを直接受けることができるようです。
次に、Grafanaバージョン7.5がサポートされました。それによりPOSTメソッドによる大規模なPrometheusクエリのサポート、Amazon CloudWatchプラグインの強化、AWS X-Rayサービスマップの可視化など、他のAWSリソースとの連携が強化されたようです。
次に、Open Distro for Elasticsearchとの統合です。 これにより、Amazon Elasticsearch ServiceまたはOpen Distro for Elasticsearchを実行しているクラスタに保存されているElasticsearchデータのログデータの検索と可視化が改善されるようです。
そして最後に、AMGの使用状況や課金情報をAWS Billing and Cost Managementコンソールで確認できるようになりました。
AMGはプレビュー版のみの提供かつ、東京リージョンでは利用できませんが、今後一般提供されれば間違いなく東京リージョンにも来るはずなので、今回紹介いたしました。
さいごに
以上3件、4/17のアップデートでした。
引き続き、毎日AWSではアップデート情報をお届けします。 応援よろしくお願いします。
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