サーバーワークス Advent Calendar 2023 12/15 の記事です。
こんにちは。アプリケーションサービス部の渡辺です。
AWS re:Invent 2023 に現地参加させていただきました。
現地参加で私が感じたエンジニアとしての成長のヒントを共有させていただきます。
AWS は AI で差別化につながらない重労働を排除しようとしている
「AWS は AI で差別化につながらない重労働 (Undifferentiated heavy lifting) を排除しようとしている」
現地の Keynote で生の言葉を聞き強く感じました。
それまで私は ChatGPT の普及で AI による仕事の効率化が進む一方、 AI に頼りすぎるエンジニアが増えることに若干の危機感を感じていました。
例えば、バグを修正する際は、問題を把握し、原因箇所を特定、必要に応じてドキュメントを読んだり、 GitHub 上で関連 issue を検索し、修正を行うという一連の作業が必要でした。
事実この過程で私の技術力は培われたと自負しています。
一方で AI を用いるとこの過程がスキップされ、成長につながらないのではないかと思っていました。
ですが AWS がより重視することは差別化につながらない重労働を排除することのようです。
言い換えると、ビジネスアイディアを形にし現実にもたらすことです。
私が自分でやるべきと思っていたことは、見方を変えると差別化につながらない重労働だったのです。
これは私にとって大きな気づきでした。
もちろんエンジニアとして成長していくためにある程度、自分で調査・検証することは変わらず大切だと思います。
ですが、今後より AI が普及していくことを考えるとよりビジネス層の要求を理解し、差別化につながる仕事できるようになることがエンジニアにも求められると思います。
そのフロントエンド本当に必要?
フロントエンド と Amazon Bedrock を統合し、ユーザーの質問に対して RAG (Retrieval Augmented Generation) を用いて回答するワークショップにも参加しました。
非常に簡単に実装でき驚きました。
データさえあれば、ユーザーの質問に対して回答を返却することができます。
私は現在フロントエンド開発を多く行っていますが、これも大きな衝撃でした。
フロントエンド開発ではよくテーブル UI やグラフ UI を作成します。この目的はなんでしょうか?
多くのデータの中から見つけたいものを探すこと?ビジュアライズすること?
真の目的が単なるビジュアライズでなく必要なデータを見つけることであれば、 Amazon Bedrock などのサービスとフロントエンドの統合で十分なのではないかと思いました。
現地でしか体験できなかったこと
AWS re:Invent はオンラインでも参加可能ですが、現地でしか体験できない Chalk Talks, Code Talks や Expo といったものがあります。
実際に AWS の中の人と話すことができるので非常に良い機会でした。
また、議論を行うようなものもあり、他の方の意見を聞くことができました。
やはり、その場に参加すると全て自分事として捉えられるので、やる気がめちゃくちゃ湧きました!
英語は発音がとっても重要
GameDay や Code Talks, Expo に参加して英語でコミュニケーションを取る機会が多くありました。
やはり発音はとっても大切です。
私の質問中の「Pull Request」が伝わらず、 8 人ほどの会場がシーンとなったのはとても恥ずかしかったです (笑)
もし、英語の勉強をしてから AWS re:Invent に参加しようと思っている方がいらっしゃったら、発音練習を優先することをおすすめします。
さいごに
初現地参加の AWS re:Invent 2023 でしたが、とても良い経験になりました。
行けるようにしてくださった弊社の皆様に大感謝です。
また次も行けるようにまずは英語の発音練習から始めたいと思います。
エンジニアとしての成長のヒント
- AI がとって変われない差別化につながる仕事をできるようになる
- AI ができることを知り、フロントエンドの必要性を考える
- オフラインのイベントに参加し、自分事として捉える
- 英語の発音練習をする