【re:Invent 2023】EXPO - 現地レポート

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はじめに

こんにちは!サーバーワークスのウルフです。

AWS恒例行事のre:Inventへ参加するため、ラスベガスへ行ってまいりました!

個人的に10年ぶりのアメリカで帰省する気持ちでいっぱいでしたが、初めてのre:Inventへの参加で、新サービスの発表、2000以上のセッション、そしてEXPOでは100を超える出店ブースがあり、大変刺激になりました!

中でも展示会場(EXPO)は圧巻で、インフラ、データ、セキュリティ、開発者向けなどセクションごとに分かれたブースが多数あり、各ブースでライブデモやハンズオン体験ができたりました。

EXPOの雰囲気

EXPO全体の印象としては、ほとんどのセクションで「AI」や「Generative AI」といったキーワードが目立ちました。

AI関連技術を扱う全てのブースを回るのは、3日間あっても話を聞いて回るのは時間が足りないと思うほどでした。

今回AWSが新発表したAmazon Qなどの生成AIサービスが発表されましたが、生成系AIへの注目度の高さを実感しました。

Generative AI

以下、印象に残ったセクションごとの概要をピックアップして紹介します。

  • データセクションでは、ベクタデータベースを利用したSaaSサービスが目立ちました。
  • セキュリティセクションでは、生成AIでレポートを自動要約するサービスがありました。
  • インフラストラクチャのセクションでは、インフラ可視化とAI分析を組み合わせたサービスや、プロンプトに入力された個人情報を守るサービスなどがありました。
  • オートモービル、ヘルスケア、テレコミュニケーションやエネルギー分野などでも生成AIの活用事例ブースもありました。
  • その他、小規模ではありましたが、画像生成の活用も一部のブースで扱っていました。

注目のAI関連展示ブース

全てのAI関連ブースを回りたかったのですが、時間の都合上いくつか直接話を聞いたブースをピックアップします。

STACKSPOT

  • 開発者向けツールで、コードベースを分析して可視化してくれます。
  • ブラジルいちの大手金融機関でも導入実績があるとのこと。
  • AIの利用としては大量のコードベースをAIに学習させて、コードの属人化を避けてオンボーディング時のコードの理解を助けたり、
  • コードを他言語へ変換したり、リファクタを提案してくれたり、大規模プロジェクトにはもってこいですね。
    STACKSPOTブース。ブラジル発の企業で皆さん英語が堪能でした。

Firefly

  • インフラのコード化(IaC)とプロビジョニング自動化ツールです。
  • 既存のリソースをスキャンして、インフラをIaC(CloudFormationやTerraForm)化してくれサービスとのこと。
  • AWS、Azure、GCPなどマルチクラウドに対応。
  • AI利用としては、スキャンした結果で脆弱性を評価してくれたりしてくれるとのこと。
  • インフラのコード管理していないプロジェクトにはもってこいですね。
    Fireflyブース。今回初出店とおっしゃっていました。

Qwiet AI

  • アプリケーションのセキュリティ評価をするサービス。
  • AIの利用としては、アプリケーションをスキャンしてゼロデイ攻撃に対応するものだそうです。
  • サイト内ではpreZeroと言う言葉が使われている通り、CI/CDに組み込むことでゼロデイが発生する前にソースの脆弱性を見つけてくれるそうです。
  • ミッションクリティカルなプロジェクトにはもってこいですね。
    Qwietブース。CoolなGuys。

druva

  • SaaS型のバックアップストレージを提供している会社。
  • クラウド上のデータバックアップ以外に、ローカルデータのバックアップやストレージ環境としても使えるそうです。
  • AIの利用としては一般的なチャットアプリですが、インタラクティブにバックアアップステータスを確認できたり、トラブルシューティングやレポート出力などアドミンオペレーションをしてくれるそうです。
  • オペレーションが複雑化するエンタープライズにもってこいですね。
    druvaブース。この時はChatアプリのDemo中・・

エネルギー分野

  • エネルギーブースでは、天然ガスなどを運搬するパイプラインの劣化、亀裂の発生、錆の出現などのダミー画像パターンをランダムに生成し、これらを利用して機械学習を大量に行うために、画像生成AIを使用していました。
  • フェイク画像の正しい使い方に、単純に感動しました。

Energy分野ブース。画像を生成しています。

まとめ

EXPOではAIソリューションが多数展示されていました。

加えて生成AIは非常に大きな可能性を秘めている技術で、今後様々な業界での応用が期待されます。

新しい技術によって世の中がより良い方向に変化していくことを感じ取ることができ、とても希望に満ちた思いで一杯です。

来年以降もre:Inventの最新技術を吸収し続け、いずれは自社のソリューションを披露できる日を夢見てがんばります。

最後になりましたが、本校正にはAmazon Bedrock/Anthropic社のClaude v2.1を利用しました。

生成AIの最先端を体験できて非常に貴重な機会となりました〜!!

ウォルフ圭 (Kei Wolfe) 記事一覧はコチラ

サーバーワークス・エンタープライズ部のウルフ。
アプリ開発が大好物🐺