こんにちは、SRE2課の松井(紀)です。
はじめに
AWS re:Invent 2021では、AWS Well-Architected Frameworkの柱として、サステナビリティ(持続可能性)の柱が追加されたことはみなさんの記憶に新しいと思います。
最近、二酸化炭素排出量の削減など持続可能性の目標を設定し、達成のため取り組みを行っている企業様で、実績を数値化したいというお客様の声をいただくことがありました。
この度、AWSから二酸化炭素排出量データを測定出来るツールが使用開始と発表がありましたので、紹介いたします。
閲覧権限
Customer Carbon Footprint Toolを閲覧するには、以下IAMポリシーが必要です。
{
"Version": "2012-10-17",
"Statement": [
{
"Effect": "Allow",
"Action": [
"sustainability:GetCarbonFootprintSummary"
],
"Resource": "*"
}
]
}
確認方法
AWS マネジメントコンソールから[請求ダッシュボード]を選択します

1つめのセクションでは、AWSとオンプレミスを比較してAWSを利用することで削減されたCO2排出量が示されています。
単位はMTCO2eで二酸化炭素排出量を炭素換算してメトリックトン(1メトリックトンは1000キログラム)単位で表したものです。
開始月と終了月を設定することで、指定範囲期間での二酸化炭素排出量が確認出来ます。

2つめのセクションでは、月次、四半期、または年単位での二酸化炭素排出量の推移をタイムラインで確認出来ます。

最後のセクションでは、アカウント内でのAWS使用状況に基づいて、年間二酸化炭素排出量の予測変動を表しています。

サステナビリティ(持続可能性)の設計原則に即したアーキテクチャで構成出来ているかに基づいて予測変動を測定しているようです。
6つの設計原則
- 環境への影響を理解する
- 持続可能性の目標を設定する
- ワークロードの効率を最大化する
- 新しく、より効率的な構成を採用する
- マネージドサービスを使用する
- ダウンストリームへの影響を減らす https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/framework/sus-design-principles.html
さいごに
今回は、二酸化炭素排出量データを測定および監視することが出来るCustomer Carbon Footprint Toolを紹介しました。
AWS re:Invent 2021で発表されてから、サービスが発表されるスピード感を見るに、AWSが持続可能性に力を入れていることが伺えますね、これからが楽しみです。
ではまた〜。
松井 紀樹(記事一覧)
CS5課課長1年目
オンプレサーバーの修理屋からAWSのインフラ構築へジョブチェンジ
2024 Japan AWS All Certifications Engineers
筋トレとサウナが趣味。大胸筋が歩いてる