Macユーザーが本気でWorkspaces(Windows)で仕事をしてみた

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ゴールデンウィークの課題として、タイトルのとおり 妥協なしでWorkspaces(Windows)で仕事をできるようにする って検証をしてみました。
きっかけは↓こちらの記事を書きながら『そもそもローカルディスクを使わなければ良いのに』と思い立った次第です。

http://blog.serverworks.co.jp/tech/2020/04/27/sleepwatcher2020/

現状の業務環境は、以下のとおりです。

  • MacBook Air (Retina, 13-inch, 2019) macOS Catalina
  • USキーボード / Dvorak配列
  • 外付けのハードウェア
    • Jabra Elite 65t
    • その他、ディスプレイ / マウス等は使っていません

以下、ひさしぶりのWindowsで大変に苦労をしたので、今後Workspacesの導入を検討されるMacユーザーのお役にたてればとの思いでセットアップの内容を記載しておきます。

1. ブラウザの変更

デフォルトのブラウザが Firefox だったので、Google Chrome に変更しました。(普段は Safari

2. IMEの設定

日本語入力の切り替えは control + spaceに設定しました。
参考: WorkSpacesを利用する際のTips キー入力編

3. キーボード配列の変更

regeditでレジストリを書き換えて、QWERTY配列からDvorak配列に変更しました。
以下の2箇所を修正してOSを再起動します。

# 設定箇所1
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layouts\00000411
Layout File の値を KBDJPN.DLLから KBDDV.DLL

 # 設定箇所2
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\i8042prt\Parameters
LayerDriver JPN の値を kbd101.dllから kbddv.dll 

4. caps lockキーをcontrolキーに変更

regeditでレジストリを書き換えて、caps lockキーcontrolキーに変更しました。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout
にバイナリ値の Scancode Mapを追加して以下の値を設定します。
0000  00 00 00 00 00 00 00 00
0008  03 00 00 00 1D 00 3A 00
0010  3A 00 1D 00 00 00 00 00
0018

5. デスクトップのカスタマイズ

Workspaces 標準のテーマだと寂しいので、Windows 10 に変更しました。
併せて、普段 Mac を使っているので、デスクトップに ショートカット や ごみ箱 のアイコンがあるのは違和感があるのでショートカットは削除、ごみ箱は非表示にしました。

6. タスクバーのカスタマイズ

デフォルトだと利用することのないアイコン群でゴチャついているので、不要なアイコンは非表示にして、タスクバーを自動的に隠す ように設定しました。

7. フォントの変更

デフォルトのフォントが合わなかったので変更しました。

8. 各種アプリケーションのインストール

ここまでの手順で、なんとなく違和感がある部分は解消されました。
ここから、やっと普段業務で利用するアプリケーションのセットアップをはじめられます。

9. Git for Windows SDK のカスタマイズ

開発環境は EC2 に移行してあるので、Workspaces には ssh クライアントと EC2 を起動する為の awscli のみが必要です。
参考: エンジニアブログ – 開発環境をAmazonEC2に移した結果、僕のVimはもうしゃべらない Git for Windows ではなく Git for Windows SDK をインストールすることで、パッケージ管理ツールの pacman を利用することが可能です。
pacman から pip をインストールして、pip から awscli をインストールしました。
(試していませんが、zshも配布されているみたいです)
$ pacman -S python-pip
$ pip install awscli

使用感 

ショートカットキーがMacと異なる部分は耐えるしかないとして、いまのところ業務を進めるうえで問題になりそうな部分は Google Meet でカメラが使えないところくらいですね。
とは言え、カメラが必要なミーティングであればスマホから参加すれば解決できちゃいますね。 desktop これでローカルに秘匿情報を一切持つことなく全ての業務ができる。ってのは、本当にすばらしい。
iPad版のWorkspacesクライアントと組み合わせれば、生産性を下げることなく今まで以上にフレキシブルな働き方ができそうですね。

よく使うショートカットキー

コマンド 効果
command + esc Windowsスタートメニュー
control + space IMEの切り替え
option + space, x Windowの最大化
option + space, n Windowの最小化
option + tab Windowの切り替え(サムネイルあり)
option + esc Windowの切り替え(サムネイルなし)