こんにちは、サーバーワークスのこけしの人、坂本(@t_sakam)です。今回は、10月末に発売された「新しい第3世代のNew Echo Dot」が「あるこけし」に似ていることにインスパイアされて、新しい「kokexa」を作ったので、そのお知らせです。 上の画像の真ん中にあるのが、その新しいkokexaファミリーの「New kokexa dot」です。またの名を「ejixa」と名付けました。とってもかわいいですね。 そして、今回は合わせて「こけしクイズ」スキルも作っています。少し長くなってしまうので「こけしクイズ」スキルに関してはブログを分けたいと思います。今回は、第一回目です。
実は、元々こけしには、上の画像の左右のこけしのように、胴体が丸っこい形のものがあります。この丸っこいこけしは、籠に入った子供を表現しているのですが、こけしが好きな人以外にはあまり知られていないこけしです。
江戸時代は、子供を「嬰児籠(エジコ)」という籠の中に入れて、農作業をしていたそうです。その籠に入った子供の様子を表現したのが、この「えじこ」と呼ばれるこけしです。
この「えじこ」は、上の画像のようにちょうど丸みを帯びた新しいEcho Dotのような胴体をしているので、その新しいEcho Dotに「えじこ」こけしの小物入れの蓋を乗せ、「ejixa」にしました。左右の本物の「えじこ」こけしと比べてもなんら違和感のない仕上がりとなっています。
新しい第3世代のNew Echo Dotは、側面のボディがスピーカーになっているので、ちょうど籠のように見えるのではないでしょうか。なんなら、本物の「えじこ」こけしより「嬰児籠(エジコ)」の「籠感」が表現されている、と言えなくもないです。
そして、今回も「Alexa Skills Kit SDK for Python」を使って、新しいスキルを作りました。それが、「こけしクイズ」スキルです。「Alexa、こけしクイズをスタートして」と言うと「こけしに関するクイズを出してくれる」というシンプルなスキルです。 百聞は一見にしかず、ということでまずは完成したスキルの動画をみてみましょう!
動画
動画内のクイズの2問目にも出てきますが、一番上の画像左の絵付けされていないこけしは岩手県の南部系「えじこ」こけしです。11系統の伝統こけしの中でも、彩色をしないのは、南部系だけとなっています。画像のこけしは、南部系の松田弘次工人のこけしです。
画像の真ん中の「ejixa」の上部と右の「えじこ」こけしは、津軽系の阿保正文工人のこけしです。
Amazon Developer ServicesのAlexa Skills Kitでスキル作成
スキルの作成
ここからはスキルの作成です。まずはAmazon Developer Servicesにログインします。[Alexa Skills Kit]タブ - Alexa Skills Kitのトップのスキル一覧ページで[スキルの作成]ボタンをクリックします。 [新しいスキルを作成]ページでスキル名を「こけしクイズ」、デフォルトの言語を「日本語」に設定します。 [スキルに追加するモデルを選択]の箇所では「カスタム」を選択し、[スキルを作成]ボタンをクリックします。
呼び出し名の入力
左のメニューから[呼び出し名]を選択します。[スキルの呼び出し名]の箇所で「こけしクイズ」と入力します。
カスタムインテントを作成
左メニューの[インテント(3)]の横の[追加]リンクをクリックします。ラジオボタンで[カスタムインテントを作成]を選択します。「KokeshiQuizIntent」と入力し、[カスタムインテントを作成]ボタンをクリックします。
カスタムスロットタイプを作成
左メニューの[スロットタイプ(0)]の横の[追加]リンクをクリックします。ラジオボタンで[カスタムスロットタイプを作成]を選択します。「answer_slot」と入力し、[カスタムスロットタイプを作成]ボタンをクリックします。
スロット値の設定
作成された「answer_slot」にスロット値を設定します。「このスロットタイプの新しい値を入力」と書かれた入力ボックスに「えじこ」と入力し、右の[+]ボタンをクリックします。続けて、「南部系」と入力し、左の[プラス]ボタンをクリックし、スロット値を設定します。「南部系」の場合は、動画のパターンのように、クイズの回答者が系を付けずに「南部」とだけ回答する場合があるので、「同義語」に「南部」と入れて右の[+]ボタンをクリックします。 ここではクイズの答えとなる文言を入れているので、動画内に出てくるクイズ以外の他のクイズの回答も続けて入れていきます。上のキャプチャ画像では、津軽系と作並系と入れてあります。
インテントスロットとサンプル発話の設定
[インテントスロット]一覧の1番目の「新しいスロットを作成」と書かれた入力欄に「AnswerSlot」と入力し、[+]ボタンをクリックします。左のスロットタイプは先程作成した「answer_slot」を選択します。
上のサンプル発話は「このインテントの呼び出しに使われると考えられる発話」と書かれた入力ボックスに「{AnswerSlot}」と入力し、右の[+]ボタンをクリックします。
スキルIDをコピー
左メニューから[エンドポイント]を選択します。ラジオボタンで[AWS LambdaのARN]を選択します。すると、このスキルのスキルIDが表示されます。あとで使うので、コピーして控えておきます。
モデルの保存とビルド
ここまでできたら、いったんモデルの保存とビルドをおこなっておきます。上の方にある[モデルを保存]ボタンをクリックします。保存が終わったら、[モデルをビルド]ボタンをクリックします。 「Alexa Skills Kit SDK for Python」がまだ出てきていませんが、第一回目は、ここまでとなります。
まとめ
今回は、「New kokexa dot」(またの名を「ejixa」)の発表と、「Alexa Skills Kit SDK for Python」を使って「こけしクイズ」スキルを作る、の第一回目でした。
いや〜、ASK SDK for PythonとNew Echo Dotって本当にいいものですね!