AWS Marketplace で Trend Micro Deep Security as a Service のライセンスを契約して、検証環境で使えるようにしてみる

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技術2課の寺田です。
お盆が明けて暑くなって来ましたね。
大阪は最高気温32度、最低気温29度とかの予報になっていた日もあったようで。
松本だと夜中はそれなりに涼しいので、夕方からのビアガーデンは最高です。

AWS Marketplace と SaaS

AWS Marketplace は、 AMI のライセンスを購入できるというイメージがあるかと思いますが、 SaaS のライセンス契約も可能です。
https://aws.amazon.com/marketplace/saas
今回は Deep Security に絞って話しますが、それ以外にも、
AlertLogic, Box, Splunk なども簡単に利用が可能です。

オンプレからのマイグレーションツール CloudEndure については、白鳥が書いた
クラウド移行ツール CloudEndure を AWS Marketplace から買ってみた
の記事も参考にしてください。

AWS Marketplaceで購入するメリット

例えば、今回の記事の Trend Micro Deep Security as a Service (以下、 DSaaS)だと、 AWS Marketplace でのライセンス契約の利点として時間課金でライセンスが購入でき、請求はAWSと合算されて支払いという形になります。
個別のオンラインショップでクレジットを入力して管理する必要がないなど、まさに Amazon で買い物をする感覚と同じです。

これもまた DSaaS に限らないことですが、 AWS Marketplace でのライセンス契約は、検証環境で、本番前に数日だけテストして確認をしたいなどの場合や、平常時の負荷は非常に少ないサービスだが、たまに AutoScaling でインスタンスが数倍に増えるなどの場合に、時間課金は非常に有効です。
DSaaSでは、月額、年額などのライセンス払いも AWS Marketplace で利用できます。

注意が必要な点として、今回の Trend Micro Deep Security as a Service を時間課金で利用する場合は、インスタンスタイプごとに料金が違う設定となっています。特に大きなインスタンスでは、月額契約や、通常のパートナーからの購入の方が割安になる場合も考えられますので注意してください。

AWS Marketplace での Trend Micro Deep Security as a Service

実際にマーケットプレイスで購入を見ていきたいと思います。
今回は、時間の契約プランを参考にします。詳しい料金などは以下のページを参考にしてください。
https://aws.amazon.com/marketplace/pp/B01LXMNGHB?qid=1501482306592&sr=0-2&ref_=srh_res_product_title

注意点として、一つ前でも述べましたが、今回の時間課金はインスタンスタイプによって料金が変わる点に注意が必要です。
料金区分は以下3つとなっています。

  • mediumまでの全てのインスタンス (t2.small, m3.medium など
  • largeのインスタンス (c4.large, m4.large, r4.large など
  • xlarge以上の全てのインスタンス (xlarge, 2xlarge, 4xlarge, 8xlarge, 16xlarge などの各タイプ

大きいインスタンスを常時利用する場合は、月額の方が割安になってくる可能性が高いので確認したほうがいいです。
しかし、使わなくなったらいつでも解約できるというのは、時間課金という契約のメリットになります。

実際に契約してみる

まずは、 AWS アカウントにログインをした上で、
マーケットプレイスの URL にアクセスします。
マーケットプレイスの画面から、CONTINUEのボタンを選択します。
さらに、Subscribeの画面に移動するので、Subnscribeのボタンをクリックしてください。
今回は新規でアカウントを作るので、ポップアップで表示される、
Set Up Your Account を選択してください。
DSaaSのアカウント作成の画面が表示されるので、中身を埋めていきます。
この中で、Company/Account はアカウントの名前となるので、
検証環境などでは、プロジェクト名などでも良いと思います。
AWS Marketplace のサイトは英語しかなく、 DSaaS も Trend Micro のアメリカの法人との契約になりますが、
言語に日本語を選択することで、 DSaaS のコンソール画面も日本語となります。
Sign Upを選択すると、アカウントが作成され、入力した Email アドレスに Activation の URL が送られてくるので、そこにアクセスします。
メールで送られてきた URL にアクセスすると、アカウント名が自動的に入力された状態になっているので、
メールアドレスとパスワードを追加で入力し、コンソールにログインします。
最初に表示されているインスタンスは、送られてくる料金を見る限りは、特に課金対象にはならないようですが、
気になる場合や、テストが終わった後は消すのがオススメです。
ただ詳細に記載があるとおりのURLに実際にアクセスしてみると、いろいろテスト可能で、また DSaaS へテストログが出力されるので、試してみるのも良いと思います。

注意点

現在契約している、 DSaaS のライセンスに、この契約を適用するには、 Deep Security as a Service AWS Marketplace課金サブスクリプションの申し込み方法 を参考にしてください。

ただし、 月額料金での支払いと、 AWS Marketplace の料金のミックスという美味しいところどりは、現在のところできないようです。
これがしたい場合は管理が面倒になりますが、別のテナントを用意して月額でライセンスを買っているものと、 AWS Marketplace で支払っているもので分ける必要があります。
本番環境の一部の AutoScaling インスタンスに適用する場合は微妙ですが、検証環境と本番環境で分ける場合は、良い方法だと思います。

もう一点、サポートはアメリカの法人で、英語になる点は注意してください
サポートについては、 Deep Security as a Serviceの支払オプション のページの最初に、以下のように記載があります。 > 本トピック内で購入方法を説明しているライセンスは、トレンドマイクロの海外法人で販売しているライセンスとなります。トレンドマイクロ日本法人からのライセンス購入、製品サポートをご希望のお客さまは、日本で販売しているライセンスをご利用ください。ライセンスは以下のパートナーからご購入いただけます。

実際にインストールして見る

マネージャー画面は通常の Deep Security と同じですので、
いままで使っていた方なら問題なく使えるはずです。

「初めて利用するから、設定の仕方がわからない」
という場合は、後日設定blogを書くのでそちらを参考にしてください。

ライセンスの確認

上のバーに表示されているアカウント名をクリックすると表示されるメニューから、
アカウントの詳細 という項目を選択します。
AWS Marketplace のライセンスが適用されているはずです。

キャンセル方法

AWS Marketplace の 右上のプルダウンから、
Your Marketplace Software を選択します。
SaaS のタブを開くと、 AWS Marketplace で購入している SaaS 一覧が表示されるので、
CANCEL SUBSCRIPTION を選択すると、キャンセルが可能です。

新たに、パートナーからライセンスを購入して、登録する場合などは、一旦キャンセルをして、ライセンスを入力する必要があります。

まとめ

AWS Marketplace で SaaS を利用する方法を、 Trend Micro Deep Security as a Service を例に見て見ました。
実際にこれだけで利用可能なので、テストが必要だ、ちょっと試してみたいなどの場合に特に有用です。また年間契約なども簡単にできますので、とにかく急ぎで欲しい、とかの用途にも利用可能です。
対応サービスの数は今後も増えていくと考えられますし、試しに1時間とかも利用可能ですので、実際に使ってみてください!
またやり方はわかったけど Deep Security をどう使ったらいいかわからないという場合は、サーバーワークスへ是非お問い合わせください!