こんにちは、技術3課の紅林です。朝はパン派です。
さて、9月16日にサーバーワークス大阪オフィスが移転しました。本記事ではその際に実施したRaspberry Piによる定点観測の活動をご紹介します。
サーバーワークス 大阪オフィスサイト
はじめに
サーバーワークスは9月16日に大阪オフィスが移転しました。9月から業者さまによる工事が始まったのですが、機会はなかなかあるものではありません。そこで、オフィスにカメラを設置し、工事のBefore/Afterを静止画による定点観測を行うことで、撮影してみようと思いました。
作ったもの
30秒動画:大阪オフィスができるまで。
まずはじめに、定点観測してみた結果出来上がった30秒動画は以下になります。
システム設計
デバイスについて
まず最低限のシステムの要件として、撮影用のカメラがオフィスの工事の邪魔にならないよう小さいデバイスである必要があります。また、カメラにより静止画を撮影するため、
そこで、こんな時に便利なRaspberry Piを使うことにしました。カメラも、USBカメラを使えば簡易に使用出来ます。
撮影について
3分おきに撮影して画像をローカルに保存していきます。fswebcamを用いて以下のようなスクリプトをCronで回すことで実現しています。
#!/bin/sh
FILE=`date "+%Y%m%d-%H%M%S"`.jpg
fswebcam -r 1280x720 --no-banner /home/pi/aws/${FILE}
インターネット接続について
また、カメラで撮影するだけなら必要ありませんが、やはり、撮影中の画像は途中で確認したくなるものです。そこで、インターネット接続環境を準備し、SlackのBOTで途中経過を定期的にPOSTすることとしました。
しかし、当然ながら、工事前のオフィスにはまだ回線が引かれていなかったため、こんな時に便利なSORACOM Airを使うことにしました。
リモート管理について
さて、これで無事静止画を撮影出来、その写真を定期的にSlackに投稿して確認も出来るようになりましたが、デバイスのリモート管理を出来るようにしておく必要がありました。撮影用のプログラムのチューニングやストレージ容量の確認等、リモートから管理する必要のあることがいくつかあるためです。
ただし、SORACOM AirにはグローバルIPアドレスは降ってこないため、直接リモートからアクセスすることは出来ません。
別途踏み台サーバを構築して、そこを経由する方法等が考えられますが、今回は簡易にできる方法として、SoftEther VPNを用いることにしました。SoftEther VPNのダイナミックDNSとNATトラバーサル機能により、インターネットに接続可能な環境であれば、グローバルIPアドレスを持たない環境であっても、リモートからVPN接続を行うことが出来ます。
参考
ダイナミック DNS 機能および NAT トラバーサル機能 - SoftEther VPN プロジェクト
イメージ
結果、以下のようなイメージで定点観測を行いました。
おわりに
SORACOM Airといい、SoftEther VPNといい、便利なものです。