2020年のAmazon Auroraアップデート情報!「What's new in Amazon Aurora」

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はじめに

こんにちは、技術三課の三木です。
先日、友人から「飲む酢」を頂きました。
木イチゴやブルーベリーなどいくつかの味の種類があり、飲んだ後もしっかりと香りが残ります。
通常のお酢っぽさはほとんどなく、衝撃的なおいしさです。

5本ほど頂いたので、毎朝お湯で割って飲んでいます。
味わいのおかげか、スッキリした気持ちで朝からやる気も出てきます。
やる気が出たところで、早速re:Inventで行われたセッションから、Amazon Auroraの最新情報をご紹介します!

re:Inventとは

re:InventとはAWSの年次イベントです。
様々な新機能・新サービスの紹介や各種サービスの活用方法、顧客事例の紹介などが行われます。

今年はオンライン開催という事で視聴者上限もなく、気軽に参加することが出来ます。
参加はこちらから!

AWS - re:Invent


多くのセッションが英語ではありますが、私の見たセッションはどれも資料が分かりやすく、勉強になるものばかりでした。
「面白そうだな」「勉強になりそうだな」「使えそうだな」と感じましたら、ぜひ参加してみてください!
(英語のセッションが多くはありますが、資料は分かりやすく作られてますので、気後れせずに一度参加してみる事を強くお勧めします。)

What's new in Amazon Aurora

このセッションではAmazon Auroraの説明と、Amazon Auroraの関するアップデート情報が紹介されました。
本ブログでは、この中からアップデート情報についてピックアップしてご紹介します。

また、Amazon RDSのアップデート情報に関しては、下記ブログをご参照ください。
blog.serverworks.co.jp

Storage

1. Amazon Aurora が最大ストレージサイズを 128TB に拡大

こちらはタイトル通りです。

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最大ストレージサイズが128TBに拡大

2. Amazon Aurora で、データベースストレージスペースの動的なサイズ変更が可能に

データを削除した際、自動でシュリンクするようになりました。

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データベースストレージスペースの動的なサイズ変更が可能に

3. Amazon S3へスナップショット転送

スナップショットをAmazon S3に送ることが出来るようになりました。Amazon Auroraだけでなく、Amazon RDSの方でも同様のアップデートがあります。
これで、主要なトランザクションアプリケーションに影響を及ぼすことなく、ダウンストリームのレポート作成および分析アプリケーションが本番データベースからのデータを利用できるようになりました。

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Snapshot export to Amazon S3

4. AWS BackupがAWS Auroraをサポート開始

AWS Backupを使用して、Amazon Auroraのスナップショットを管理できるようになりました。

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AWS BackupがAWS Auroraをサポート開始

Compute

5. AWS Graviton2 - powered Aurora

Graviton2で動くAuroraの紹介です。

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AWS Graviton2 - powered Aurora

R6gインスタンス(Graviton2)は、1vCPU = 1物理コアです。

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Graviton2 - vCPU

グラフからも、パフォーマンスの向上が分かります。

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Graviton2

6. Amazon Aurora Serverless v2

Amazon Aurora Serverlessの新バージョンの紹介です。

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Amazon Aurora Serverless v2

Global Database

7. Amazon Aurora PostgreSQL グローバルデータベースでマネージドRPO(目標復旧時点)をサポート

厳しいRPO要件があるアプリケーションで、マネージドRPOを使用することで、グローバルデータベースが必要なデータ復元の時間枠内に自動的に収まるようにすることができます。

マネージド RPO はレプリケーションの誤差をモニタリングし、少なくともセカンダリクラスターのひとつが目標の RPO 時間枠内に収まるようにします。
すべてのセカンダリクラスターが目標 RPO から脱落した場合は、トランザクションはセカンダリークラスターのひとつが追いつくまで、プライマリークラスターで一時停止します。

具体的な例を、スライドと共に確認していくと

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RPOは20秒に設定してあり、正常な状態
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片方のセカンダリリージョンがRPOを満たさなくなりましたが、もう片方が満たしている状態
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すべてのセカンダリリージョンがRPOを満たさなくなった為、プライマリクラスターが一時停止
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いずれかのセカンダリクラスターが追い付いたところで、プライマリクラスターも復活します

8. Amazon Aurora Global Database がリードレプリカ書き込み転送のサポートを開始

書き込みをセカンダリリージョンのリードレプリカに送信でき、安全な通信チャネルを介してプライマリリージョンのライターにシームレスに転送されます。
Aurora がこのチャネルを設定するため、追加のネットワーク設定を心配する必要はありません。

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アプリケーションがリードレプリカに書き込みを行うと、自動的に書き込みを転送

9. Amazon Aurora Global DatabaseのManaged Failover

自動的にフェイルオーバー(セカンダリリージョンをプライマリへ昇格)してくれる機能です。

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正常時の構成
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フェイルオーバー後の構成

Aurora Version

10. Amazon Aurora Versions

下記スライドの通りです。

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Amazon Aurora Versions

New for PostgreSQL

11. Babelfish for Aurora PostgreSQL

Babelfishについての紹介です。 SQL Server向けのクエリを読み取って、PostgreSQLに渡してくれます。

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Babelfish

12. Babelfish for Aurora PostgreSQL (Open-Source Project)

そのBabelfishですが、オープンソースプロジェクトとして進められる予定です。

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Babelfish (Open-Source Project)

さいごに

いかがだったでしょうか。1つのサービスに絞って整理されているので、アップデート内容も頭に入りやすいなと私は感じました。
What's newは、Amazon Aurora以外の他のサービスでも開催される予定です。是非ご視聴ください!
AWS - re:Invent

三木 宏昭 (執筆記事の一覧)

クラウドインテグレーション部 技術1課

紅茶と親子丼とAWSが好き

2021年の目標:毎日リングフィットアドベンチャーのコントローラーを持つ

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