大阪リージョンアップデートまとめ(2021年3月~4月末)

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CI部 佐竹です。
今回は、2021年3月から2021年4月末までにリリースされました大阪リージョンのアップデートをまとめてみたいと思います。

はじめに

以下のブログでご紹介している通り、2021年3月3日から大阪リージョンはスタンダードリージョンとして利用が可能となっています。

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スタンダードリージョンとしてのリリース後、大阪リージョンへの機能アップデートはそこそこ多く、リリースされた当時は利用できなかった機能が利用可能となっていますので、それをまとめてみます。

なお、特にリリースはありませんが Amazon Aurora はスタンダードリージョン化と同時に利用可能となっています。

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アップデート

AWS Batch がアフリカ (ケープタウン) およびアジアパシフィック (大阪) リージョンで利用可能に

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AWS Batch は現在大阪リージョンでもご利用頂けるようになりました。

Amazon EC2 の Amazon VPC エンドポイントがアジアパシフィック (大阪) で利用可能に

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Amazon EC2 の VPC エンドポイントが利用できなかったのが、利用可能になりました。

Amazon Redshift Spectrum が 4 つの追加の AWS リージョンで提供開始

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Redshift Spectrum が大阪リージョンでも利用が可能となりました。Redshift Spectrum は S3 をそのまま参照することができ、コスト効率もよい機能となります。

なお、Redshift の新しい Node Type である RA3 は今現在も大阪リージョンでご利用頂けません。

AWS Backup が AWS アジアパシフィック (大阪) リージョンで利用可能に

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多くの方が気にされていたであろう機能である、AWS Backup が大阪リージョンでも利用可能になっています。

Amazon Elastic File System の低コストストレージクラスがアジアパシフィック (大阪) リージョンでも利用可能に

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コスト効率のよい Amazon EFS 1 ゾーンが利用可能となっています。

ちなみに Amazon EFS 自体はスタンダードリージョンと同日に利用可能となっています。

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AWS Security Hub が AWS アジアパシフィック (大阪) リージョンで利用可能に

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AWS Security Hub が大阪リージョンも対象に入りました。AWS Security Hub は AWS 全般のセキュリティ対策を一元管理するのに役立つ機能で、エンタープライズのお客様では導入が進んでいます。AWS Security Hub のリリースは大阪リージョンがエンタープライズ企業様において DR 対象としてターゲットリージョンになるためにも、一歩進んだリリースになったと感じています。

AWS ゲートウェイロードバランサーが、カナダ (中部)、アジアパシフィック (ソウル)、およびアジアパシフィック (大阪) の各リージョンで利用可能に

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GWLB と省略される4つ目の Load Balancer であるゲートウェイロードバランサーが東京リージョンに引き続き、大阪リージョンでも利用が可能となりました。なお、東京リージョンで利用が可能となったのは2021年2月25日です。

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Amazon MQ が日本 (大阪) リージョンで利用可能に

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Amazon MQ が大阪リージョンでも利用が可能になりました。Amazon MQ はマネージド型メッセージブローカーサービスで、Apache ActiveMQ などをキューイングに利用されているお客様が、そのままマネージドとして AWS へ移行されるのに有効です。

Amazon Macie が AWS アジアパシフィック (大阪) リージョンで利用可能に

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Amazon Macie が大阪リージョンでも利用が可能となりました。Macie は S3 Bucket に Put された機密データを機械学習を用いて検知してくれる機能です。

Amazon GuardDuty が AWS アジアパシフィック (大阪) リージョンで利用可能に

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Amazon GuardDuty が大阪リージョンでも利用可能になりました。GuardDuty はセキュリティ対策に有効なサービスの1つで、CloudTrail や AWS Config と揃って各 AWS アカウントで最初から有効にすべきとも言える機能です。

AWS CodeCommit がアジアパシフィック (大阪) リージョンで利用可能に

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Code 兄弟では CodeDeploy のみが大阪リージョンにおいて利用可能でしたが、CodeCommit も利用が可能になりました。これで Code 兄弟のうち2つが利用可能となっています。

AWS Service Catalog が大阪で利用可能に

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AWS Service Catalog が大阪リージョンでも利用可能になりました。

AWS Resource Access Manager がアジアパシフィック (大阪) リージョンで利用可能に

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RAM の対象リージョンに大阪リージョンが含まれるようになりました。RAM はマルチアカウント間でリソースを共有するために利用するサービスです。

AWS TransitGateway が大阪リージョンでご利用いただけます

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AWS Transit Gateway が大阪リージョンでも利用が可能となりました。ただし、以下の注意点が記載されています

異なるリージョン間のTransit Gatewayをピアリング接続させるための、Peering接続は2021年4月27日時点で、大阪リージョンで未サポートですので、リージョンをまたぐ接続は従来通りVPC Peeringをご利用いただくことなります。

この制約により、東京リージョンと大阪リージョンを TGW でピアリングできない状況です。ネットワーク設計にはこの点にご留意ください。

まとめ

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今回のブログでは、2021年3月から2021年4月末にかけての大阪リージョンアップデートをまとめてご紹介させて頂きました。以下がアップデートの一覧です。

  • AWS Batch
  • Amazon EC2 の Amazon VPC Endpoint
  • Amazon Redshift Spectrum
  • AWS Backup
  • Amazon Elastic File System One Zone
  • AWS Security Hub
  • AWS Gateway Load Balancer (GWLB)
  • Amazon MQ
  • Amazon Macie
  • Amazon GuardDuty
  • AWS CodeCommit
  • AWS Service Catalog
  • AWS Resource Access Manager (RAM)
  • AWS Transit Gateway (TGW)

これからも大阪リージョンの機能追加はクイックに行われると考えられますので、大阪リージョンの活用を検討されている方はリリースに注目ください。

ではまたお会いしましょう。

佐竹 陽一 (Yoichi Satake) エンジニアブログの記事一覧はコチラ

マネージドサービス部所属。AWS資格全冠。2010年1月からAWSを利用してきています。2021-2022 AWS Ambassadors/2023 Japan AWS Top Engineers/2020-2023 All Certifications Engineers。AWSのコスト削減、最適化を得意としています。