【Active Directory】追加されたドメインコントローラーの診断(正常性確認)

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こんにちは!技術1課のイーゴリです。

前回の記事では、2台目のDC(ドメインコントローラー)を構築したため、ドメインの機能が正常に稼働しているか確認しないといけませんので、引き続きドメインコントローラーの診断方法をご紹介致します。

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Active Directoryユーザーとコンピューターの確認

まずは[Windows]>[Windows 管理ツール]>[Active Directoryユーザーとコンピューター]を開きます。

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[Domain Controllers]のOUの中に新規のDC(今回の場合、DC02)があることを確認します。

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Active Directoryサイトとサービスの確認

PowerShell

複数のサイトがある場合、下記のPowerShellのコマンドで新規構築したDC2が適切なサイト名にあるか確認します。

Get-ADDomainController -Discover

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GUI

GUIの場合、[Windows]>[Windows 管理ツール]>[Active Directoryサイトとサービス]を開き、適切なサイト名(私の場合、デフォルトの「Default-First-Site-Name」)の[Servers]を選択します。対象サーバーが存在しているか確認します。

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私の場合、Default-First-Site-Nameしかありませんが、次のWindows Serverシリーズの記事では、サイト及びグローバル・カタログについて詳しくご説明したいと思います。

※GC=グローバル・カタログです。

DCの状態確認

Dcdiagの結果ですべての項目が「合格」になっていることをご確認ください。

Dcdiag /v

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レプリケーションの確認

レプリケーションに問題がないか確認します。

repadmin /replsummary

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もしくは

Get-ADReplicationFailure -Target DC02

「DC02」の代わりに対象のDC名を入力してください。

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サービスの稼働確認

下記のコマンドですべての必要なサービスが正常に動いているかを確認します。

Get-Service adws,kdc,netlogon,dns

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イベントビューアの確認

イベントビューアにADDSのイベントがあることを確認します。

Get-Eventlog "Directory Service" | Select-Object entrytype, source, eventid, message

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Get-Eventlog "Active Directory Web Services" | Select-Object entrytype, source, eventid, message

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SYSVOL及びNetlogonのカタログの確認

get-smbshareのコマンドでSYSVOL及びNetlogonのカタログがあることを確認します。

get-smbshare

期待結果:

PS C:\Users\Administrator.TEST> get-smbshare

Name     ScopeName Path                                        Description
----     --------- ----                                        -----------
ADMIN$   *         C:\Windows                                  Remote Admin
C$       *         C:\                                         Default share
IPC$     *                                                     Remote IPC
NETLOGON *         C:\Windows\SYSVOL\sysvol\test.local\SCRIPTS Logon server share
SYSVOL   *         C:\Windows\SYSVOL\sysvol                    Logon server share

PS C:\Users\Administrator.TEST>

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FSMOの確認

最後に下記のコマンドでFSMOがどこにあるか念の為に確認します。

Netdom /query FSMO

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※FSMOやFSMOの移行については別のWindows Serverシリーズの記事でご説明致します。

以上、御一読ありがとうございました。

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