こんにちは、技術1課の小倉です。
2020/7/22にアップデートがあり、Amazon CloudFrontでCache policyとOrigin request policyが使えるようになりました!
Amazon CloudFront announces Cache Key and Origin Request Policies
今までは、TTLなどのキャッシュ設定やオリジンへのリクエスト設定が複数のBehaviorで同じ設定の場合でも個別設定を行っていました。今回のアップデートで、キャッシュやオリジンのリクエストを事前にポリシーとして設定して、複数のBehaviorにポリシーを適用することができるようになり、構築や管理が容易になりました。
具体的にはBehaviorの下図の赤で囲んである設定がポリシーとして設定でき、[Cache and origin request settings] で [Use a cache policy and origin request policy]を選択することでポリシーを選択できるようになります。
Amazon CloudFrontとは
マネージド型のCDN(Content delivery network)サービスです。世界中にあるエッジロケーションで、静的コンテンツをキャッシュすることで、ユーザへの応答時間を短くし、オリジン(Webサーバなど)の負荷を軽減することができます。
AWS公式サイト : Amazon CloudFront
設定方法
まずは、Cache policyとOrigin request policyを作成します。
ただ、デフォルトで用意されているポリシーがありますので、この内容の設定にしたいときはポリシーを作成せずに用意されているポリシーを適用することもできます。
CloudFrontのコンソールを開き、ナビゲーションペインの[Policies]をクリックします。
Cache policyの作成は、[Cache policy]タブをクリックし、[Create cache policy]をクリックします。
以下の項目を入力して、[Create cache policy]をクリックします。
- Info
- TTL Settings
- Cache key contents
作成されました。
Distiributionsという欄に適用されたDistiributionの数が表示され、Cache policyの名前をクリックするとどこのDistiributionに適用されているかを確認することができます。
同様にOrigin request policyを作成します。
[Origin request policy]をクリックし、[Create origin request policy]をクリックします。
以下の項目を入力して、[Create cache policy]をクリックします。
- Info
- Origin request contents
作成されました。
Distiributionsという欄はCache policyと同様で適用されたDistiributionの数が表示され、Origin request policyの名前をクリックするとどこのDistiributionに適用されているかを確認することができます。
この作成したポリシーをDistiributionのBehaviorに適用します。
今回は作成済みの設定に追加します。新規作成時でもBehaviorの設定でポリシーを適用することができます。
ナビゲーションペインの[Distiributions]をクリックし、変更対象のDistiribution IDをクリックします。
[Behaviors]タブをクリックし、変更対象にチェックを入れ、[Edit]をクリックします。
[Cache and origin request settings] で [Use a cache policy and origin request policy]を選択し、Cache PolicyとOrigin Request Policyに先ほど作成したポリシーを選択して、右下の[Yes, Edit]をクリックします。
設定できました。
Cache Policy NameとOrigin Request Policy Nameの欄に適用されているポリシー名が表示されています。
まとめ
Amazon CloudFrontでCache policyとOrigin request policyが使えるようになりました。今まで個別で設定していたことがポリシーとして一元管理でき、設定管理が容易になりますので、使ってみてはいかがでしょうか。
また、本ブログの内容は2020/7/29(水) 18:00にYouTubeで配信される「30分でわかる AWS UPDATE!」でも取り上げる予定ですので、ぜひご覧ください!
小倉 大(記事一覧)
アプリケーションサービス部ラーニングエクスペリエンス課 札幌在住
AWSトレーニングの講師をしています。
最近は5歳の息子と遊ぶのが楽しいです!
Twitter: @MasaruOgura