Amazon Connect で上限緩和申請

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本エントリーではAmazon Connectの上限緩和について最新情報をお届けします。

Amazon Connect のサービスクォータ

Amazon Connectにもサービスクォータ(旧名称:サービス制限)が存在しています。
https://docs.aws.amazon.com/connect/latest/adminguide/amazon-connect-service-limits.html

– インスタンスあたりの電話番号数
– インスタンスあたりのユーザー数
– インスタンスあたりのキュー数
といった項目は不足すれば構築時に気がつく項目です。

一方
– インスタンスあたりの同時呼び出し数
は、運用後に気がつくかもしれない項目でうっかりひっかかってしまたら大変です。
お客様との接触機会をロスすることに直結してしまいます。
本番運用前にサービスクォータの内容をチェックして運用上問題がないか確認をすることをおすすめします。

Amazon Connect のサービスクォータ調整

そんな、Amazon Connect サービスクォータ が2020年2月に変更されました。
2020-03-03時点では英語版のドキュメントで最新化されていますが、日本語版は古いままのようですのでお気をつけください。
クォータは調整されていくため、使用しているアカウントに設定されたクォータはドキュメントで説明されるクォータと異なる場合があります。
AWS Service Quotas で現在のAWSアカウントで適用されている クォータを確認するようにしてくださいね。

2020年2月の変更では以下の調整をしたようです。
– チャット機能への対応
– 既存の電話の制限を強化

わたしが気になった調整値を3つご紹介させていただきます。

アカウントあたりの Amazon Connect インスタンス数
Amazon Connect instances per account
5 → 2

インスタンスあたりの同時呼び出し数
Concurrent calls per instance
100 → 5

インスタンスあたりの電話番号数
Phone numbers per instance
10 → 5

Amazon Connect のサービスクォータ 上限緩和申請

上記含めほとんどのクォータは上限緩和申請をすることによって、必要なクォータに引き上げることが可能です。
運用開始前にチェックをして余裕をもった適正値での申請をおすすめします。
サーバーワークスのAWSリセールサービス(pieCe)にご契約しているお客様は、弊社サポートサイトからご連絡いただければ弊社にて申請の代行をさせていただきます。

Amazon Connect の特殊な上限緩和申請

Amazon Connect は他のAWSサービスと少し異質な上限緩和申請が存在しています。

その1)03番号の取得

東京に住所があれば03番号の取得を申請することができます。
複数の03番号を取得することも可能です。

必要要件と手続方法は下記ドキュメントをご参照ください。
アジアパシフィック (東京) リージョン の Amazon Connect インスタンスの電話番号を取得する方法
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/connect/latest/adminguide/connect-tokyo-region.html

サーバーワークスでは自社利用はもちろん、お客様が利用する03番号の取得について複数実績がございます。
03番号をはじめて申請する際はどこの会社もなにかとつまづきがちです。
サーバーワークスのAWSリセールサービス(pieCe)にご契約しているお客様は、提出する書類や提供の時期感等のご相談に対応させていただくことが可能です。
弊社サポートサイトからお気軽にご相談ください。

その2)電話できる国

通常国内利用のケースが多いかと思いますが、要件によっては海外への電話も必要になるかと思います。
Amazon Connectでは海外に電話をかけることも可能です。 しかし、デフォルトで発信できる国には制限があります。

こちらについても上限緩和申請で、電話をかけることができるようになります。
ただしすべての国に対応しているというわけではないので、ご希望の国と地域を申請して相談してください。
逆に電話をかけられる国々を制限するリクエストを送信することもできます。
サーバーワークスでは多くの国への上限緩和申請を行った案件の実績がございます。

まとめ

今日は運用開始前にチェックしたい Amazon Connect のサービスクォータについて説明をさせていただきました。
AWSのほかサービスに慣れている人も、Amazon Connectの構築経験がある人も、これからAmazon Connectにチャレンジする人も最新情報でサービスクォータをチェックして必要な上限緩和を事前に行うように注意してくださいね。