渡辺です。
CloudEndureは、ライセンス費用が移行1台単位でかかり、テストライセンスもありません。
ライセンス購入前にテストができないため、事前に挙動が理解しにくいところがあります。
本記事ではCloudEndure移行作業時のスクリーンショットを貼り付けていきます。
CloudEndureがどのように動くか、理解の助けになれば幸いです。
目次
- 1.エージェントのインストール確認する方法
- 2.レプリケーション進捗を確認する方法
- 3.レプリケーションサーバのAWS上の見え方
- 4.EBSボリュームのAWS上の見え方
- 5.セキュリティグループのAWS上の見え方
- 6.スナップショットのAWS上の見え方
- 7.コンバータサーバのAWS上の見え方
- 8.Launch失敗時のエラーメッセージ
- 9.日本語版Windowsの移行でも、AMIはEnglish
- 10.移行完了後に不要リソースを削除する方法
1.エージェントのインストール確認する方法
CloudEndureではソースサーバ(移行元のサーバ)へのエージェントインストールが必要です。
往々にしてソースサーバにはインターネット側からログインできないため、顧客がインストール作業を行います。
その後、弊社側でインストール成功したか確認することになります。
画面のようにAudit Logで確認可能です。
2.レプリケーション進捗を確認する方法
レプリケーション開始後、どれくらいの時間で完了するのか気になります。
画面のようにMachinesでレプリケーション進捗が確認可能です。
上記の例だと進捗19.52%、あと2日程度かかる見込みということですね。
3.レプリケーションサーバのAWS上の見え方
エージェントのインストールが完了し、レプリケーションを開始すると、AWS上で自動的にレプリケーションサーバが作成されます。
このレプリケーションサーバがソースサーバから送信されるデータを受け取ります。
画像のように「CloudEndure Replication Server con 16」という名前でt2.smallが起動します。
4.EBSボリュームのAWS上の見え方
初期レプリケーションが完了すると、EBSボリュームが作成されていることに気づきます。
AWS上でレプリカがLaunchされる時、このEBSボリュームにスナップショットを反映させ、起動しているのだと思われます。
なお、上記で2つあるのは、ソースサーバがCドライブとDドライブを持つからです。
5.セキュリティグループのAWS上の見え方
レプリケーションサーバが起動する時に「CloudEndure Replicator Security Group」というセキュリティグループが自動作成されます。
アウトバウンドの制限もあるので、レプリケーションサーバがプロキシサーバを利用し、上記以外のポート番号利用の場合は追加設定が必要となります。
6.スナップショットのAWS上の見え方
初期レプリケーションが終わった後も、ソースサーバは差分データをレプリケーションサーバに送り続けます。
差分データがスナップショットとして作成され続けます。
7.コンバータサーバのAWS上の見え方
レプリケーション完了し、レプリカサーバをLaunchする時の処理用として「CloudEndure Machine Converter con16」というEC2インスタンスが起動します。起動時間は数分程度なので存在に気づかないかもしれません。
8.Launch失敗時のエラーメッセージ
failedと表示されます。
原因はイマイチわからないのですが、設定を見直したり、CloudTrailを見ると解決する時があります。
サブネット指定を間違えていたり、AWSのリソース上限が原因だった例はあります。
9.日本語版Windowsの移行でも、AMIはEnglish
ソースサーバが日本語版Windowsだったとしても、AMIとしてはEnglishになります。
実際は日本語Windowsとして使えるので、気にする必要は無いと思われます。
10.移行完了後に不要リソースを削除する方法
移行完了後も放っておくと、AWS上にスナップショットが溜まり続けます。
レプリケーションサーバも起動し続けます。
コスト的にも見た目的にもよろしく無いので、削除しましょう。
Remove Machineをすれば、スナップショットが削除されます。
ソースサーバからエージェントもアンインストールされます。
ソースサーバが0になれば、レプリケーションサーバも削除されます。
渡辺 信秀(記事一覧)
2017年入社 / 地味な内容を丁寧に書きたい