「インダストリー4.0」や「デジタルツイン」など、「最新のITが製造業に変革をもたらす」というコンセプトが長年提唱されています。
私はre:Invent2017に来ていますが、ここでもそれらの変革が確実に進んでいることを実感できます。
本日(11月27日)、私は以下の3つのセッションに参加しました。それぞれ興味深いセッションでしたので、ここに概要と感想を報告します。
AMF304 Optimizing Design and Engineering Performance in the Cloud for Manufacturing
CMP207 High Performance Computing on AWS
AMF305 Autonomous Driving Algorithm Development on Amazon AI
AMF304 - Optimizing Design and Engineering Performance in the Cloud for Manufacturing
スピーカー
- David Pellerin 氏 (AWS)
- Hiroshi Kobayashi 氏 (Western Digital)
概要
David Pellerin 氏
- 製造業の設計やシミュレーション環境に使えるサービスを紹介。Placement Group, AWS Batch, Elastic File System (EFS)などが紹介された
- 導入事例の紹介。TLG Aerospace社やRichard Childress Racing(Rescaleを介してAWSを使用)の事例が紹介された
Hiroshi Kobayashi 氏
- AWS上に構築した、Western Digital社のHPC環境を紹介。AWSのマネージドサービスのほか、クラスタの管理には外部ツールも使用しているとのこと
CMP207 - High Performance Computing on AWS
スピーカー
- David Pellerin 氏 (AWS)
概要
- HPC環境の構築に使えるサービスの紹介。一部 AMF304 の内容と重複していたが、ベンチマークテストの結果を交えた詳しい説明や、GPUやFPGAも含めた紹介があった
- 導入事例の紹介。Edico Genome社のFPGA、Arterys社のMRIのレンダリングなど先進的な事例が紹介された
AMF305 - Autonomous Driving Algorithm Development on Amazon AI
スピーカー
- Sunil Mallya 氏 (AWS)
概要
- 自動運転の実現に使えるAWSのサービス紹介。Deep Learning AMI, Rekognition, Greengrass, AWS IoTなどが紹介された
- Deep Learning AMIを使用した、自動運転用深層学習のチュートリアル。AWSブログの記事(1, 2, 3, 4)の内容について、Jupyterを起動したデモを交えて紹介した
- Robocar Rallyの案内
感想
クラウドHPCの利用が日本でも進んでいますが、FPGAの利用やIoTとの連携の事例まで出てくるのはグローバルのイベントならではだと感じました。Uberが普通に利用されている点も含め、ITの進歩が自動車などモノのつくりかた・使い方を変えていることを実感しました