こんにちは佐藤です。
書きためたブログを一気に放出しています。
今回はRed Hat Enterprise Linux (RHEL)のバージョン6からバージョン7へアップデートできるのか?について確認しました。
さっそく結論
- AWS公式ドキュメント上には現時点で言及した記事は見つけられませんでした。(もし見つけた方いましたら教えてください
- Redhat公式で移行方法が案内されておりますが、記事内で「Amazon Web Services(AWS) インスタンスおよび Amazon Machine Image のアップグレードはこの手順の対象外となります。」とあります。 access.redhat.com
- そのためAWS提供のライセンス付きAMIに含まれる基本サブスクリプションでは、実施できないと考えます。
- ただし「Amazon EC2 向け Red Hat Cloud Access」の場合は、実施できるかも知れません。すぐに試す環境を持っていないのでご了承ください。
ほんとうに?
- Redhat公式に書かれている情報を確認してみます。
Extras リポジトリーの有効化 preupgrade-assistant、preupgrade-assistant-ui、preupgrade-assistant-el6toel7、preupgrade-assistant-el6toel7-data、および redhat-upgrade-tool パッケージが含まれるリポジトリーを有効にします。このリポジトリーをサブスクライブするには、Red Hat Satellite Server への接続時に RHN Classic からサブスクライブするか、CDN への接続時に Red Hat Subscription Management からサブスクライブします。
- Red Hat Satellite Server への接続時に RHN Classic からサブスクライブ
- RHN ClassicはRed Hat Subscription Management(RHSM)以前の管理ツールと理解しています。こちらはRed Hatのポータルからの登録が必要であるため、基本サブスクリプションでは実施できないと考えます。
- 実際のコマンドも実行してみましたが、ユーザ名とパスワードを求められました。
[ec2-user@ip-192-168-1-10 ~]$ sudo rhn-channel --add --channel rhel-x86_64-server-extras-6 Username: Password:
- CDN への接続時に Red Hat Subscription Management からサブスクライブします。
- 2015年の記事と少し古いですが、以下ブログを確認すると「Hourly On-demandのRHELは、subscription-managerで Red Hat に直接システム登録する権利はありません。」とあることから、こちらも基本サブスクリプションでは実施できないと考えます。
- デフォルトの状態では以下のようにコマンドも通りませんでした。
[ec2-user@ip-192-168-1-10 ~]$ sudo subscription-manager repos --enable rhel-6-server-extras-rpms エラー: 'rhel-6-server-extras-rpms' は有効なリポジトリー ID と一致しません。"subscription-manager repos --list" を使用すると有効なリポジトリーを表示できます。 [ec2-user@ip-192-168-1-10 ~]$ sudo subscription-manager repos --list このシステムには、サブスクリプション経由で利用できるリポジトリーがありません。 [ec2-user@ip-192-168-1-10 ~]$
最後に
- 今回東京リージョンにami-d9e0bfbeのAMIでRHEL6を構築してyum updateで最新にした環境で試してみました。
- Red Hatの記事と実際のにいくつか試してみた結果として現時点では、AWS提供ライセンスでの移行は実施できないという結論に至りました。
- もし実施されて移行に成功した方がいらっしゃいましたら、ぜひその方法を教えて頂きたいです!!