【AWSアプデ 5/15】AWS Premium SupportがSupport Automation Workflowランブックの提供を開始 他4件【#毎日AWS #198】

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はじめに

こんにちは!サーバーワークスの古川です。 今回は、 5/15のアップデートについて紹介していきます。

こちらの内容については、YoutubeやPodcastでもアップロードしているので、気になる方はぜひチェックしてください。


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では、さっそく最新1日のアップデートを見ていきましょう。
今回は 5/15 、5件のアップデートがありました。

アップデート内容

①AWS Premium SupportがSupport Automation Workflowランブックの提供を開始

AWSプレミアムサポートが、サポート・オートメーション・ワークフロー(通称SAW)を開始しました。

AWS Premiumサポートが構築したランブックを、利用中のAWSアカウント上で使用することで、AWS上で発生しているトラブルの診断や解決に役立てることができます。

なにができるのかというと、たとえばAWSSupport-CollectEKSInstanceLogsというランブックを使用して、 Amazon EKSのosと関連するログファイルを収集し、EKSクラスタの問題をトラブルシューティングすることができます。

他にもランブックを利用して、Amazon RDSの接続問題の解決、Amazon S3のアクセス問題の診断、Amazon EC2アクセスのリセットなどをサポートします。これは、EC2のキーペアを紛失した場合に、このオートメーションでパスワードが有効なAMIを作成し、所有するキーペアで新しいEC2インスタンスを起動できるようにします。

使い方は、まずマネージメントコンソールからAWS System Mangerにアクセスします。Documentを選択し、検索フォームに接頭辞「AWSSupport」を入力すると、利用可能なSAWランブックが表示されます。次に使用したいランブックを選択し、「自動化を実行する」を選択します。エンタープライズまたはビジネスサポートのユーザーは、さらに接頭辞「AWSPremiumSupport」を持つSAWランブックも利用することができます。

以下に参考画像を添付します。

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AWSサポートに連絡する前に、まずはサポート・オートメーション・ワークフローを使用すれば、自力でトラブルシューティングができるかもれしれないので、こちらを積極的に使用することをお勧めします。

②AWS Step FunctionsのAmazonカスタムイベントにAmazon EventBridgeが対応

AWS Step Functionsでは、AWS Lambda、Amazon SNS、Amazon DynamoDBなどのAWSサービスを統合することで、サーバーレスワークフローを構築することができます。

AWS Step Functionsにて、ノーコードでStep FunctionsのワークフローからEventBridgeイベントバスにカスタムイベントを送信できるようになりました。

以前は、 StepfunctionsとEventBridgeの間にAWS Lambdaを置く必要があったのですが、今回のアップデートによりその必要がなくなりました。

ノーコード化のおかげで、イベントドリブンなアプリケーションをより開発しやすくなるのではないでしょうか。

③Amazon Elasticsearch Serviceがコールドストレージをサポート

オープンソースの RESTful 分散検索エンジンのElasticsearchの、デプロイ、運用、スケールをAWS 上で簡単に実行可能にするAmazon Elasticsearch Serviceで、コールドストレージをサポートするようになりました。

Amazon Elasticsearch Serviceのストレージはホットストレージ、ウルトラウォーム、コールドストレージのいずれかを選択することができます。

まずホットストレージとウルトラウォームの違いですが、ホットストレージは標準的なストレージで Amazon EBS ボリュームを使用します。ウルトラウォームは、大量の読み取り専用データを使用する場合に向いているストレージで、Amazon S3が使用されております。

次に、今回追加されたコールドストレージは、ウルトラウォームをベースに構築されております。ウルトラウォームと異なる点は、Elasticsearch Serviceを使用していない間にウルトラウォームからインデックスを切り離し、コンピュートを解放することでコストを削減することができます。

パフォーマンス的にはウルトラウォームと変わらないので、より効率的にAmazon Elasticsearch Serviceを運用したい方は、コールドストレージの使用を検討してみてください。

④Amazon Transcribe Medicalで、バッチ処理時に保護された医療情報の自動識別が可能に

Amazon Transcribe Medicalは、HIPAA規格の自動音声認識(ASR)サービスで、ヘルスケアやライフサイエンスのアプリケーションに文字起こし機能を簡単に追加することができます。

HIPAA規格とは、医療情報の電子化の推進とそれに関係するプライバシー保護やセキュリティ確保について定めたアメリカの法律です。

今回のアップデートでなにが可能になったのかというと、健康保険の番号や社会保障番号など、医療で必要となる個人情報を識別できるようになりました。それにより、識別した個人情報に対してマスクをかけるなど、個人情報に対してアプリ側で処理を追加できるようになります。

Amazon Transcribe Medical自体はUS規格であるHIPAAに基づいているので、日本とは直接的に関係するわけではないですが、今後日本の医療業界にも少しずつ導入されるのではないでしょうか。

⑤AWS OutpostsでAmazon RDS PostgreSQL 12.5をサポート

AWS Outpostsを使用して、AWSが設計したハードウエアにAWSの一部サービスを実現するソフトを搭載し、ユーザーのオンプレミス環境に設置してAWSサービスを使用することができます。

今回のアップデートでAWS OutpostsでAmazon RDS PostgreSQL 12.5を利用できるようになりました。

これからAWS OutpostsでAmazon RDS PostgreSQLを構築する予定の方は、ご確認ください。

以上5件、5/15のアップデートでした。

引き続き、毎日AWSではアップデート情報をお届けします。 応援よろしくお願いします。


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