新卒1, 2年目の若手エンジニアがANGEL Dojo に参加。 Invent and Simplify 賞を受賞!

AWS運用自動化サービス「Cloud Automator」

こんにちは、技術1課の加藤です。
先日、アマゾン ウェブ サービス(AWS)が主催して行われた擬似プロジェクト「ANGEL Dojo」の成果発表会があり、我々サーバーワークスチームは Invent and Simplify 賞をいただくことができました。

今回は、ANGEL Dojoとはどのような取り組みだったのか、何を行い、何を学び、結果何を得たのか。
そんな話をしていこうと思います。

ANGEL Dojo とは

AWSJにより今年初めて実施された、若手エンジニア向けの育成プログラムです。

お客様のビジネスを成功に導き、日本のITや経済をさらに成長させる主役
= APN Next Generation Engineer Leader (ANGEL)
になることを目指す、APN各社の3年目までのエンジニアが参加。

  • 2020年1月〜3月の3ヶ月間
  • 1チーム5人

にて、擬似プロジェクトを通した開発を経験をしました。

詳しくはAWSの公式ブログをご覧ください。
「日本を元気にする」APN Next Generation Engineer Leaders(ANGEL) Dojo のご紹介 | AWS JAPAN APN ブログ

ANGEL Dojo 参加までの経緯

ANGEL Dojoの存在を知ったのは、AWSからの発表があったその日、11月29日でした。
会社の先輩が新卒1年目向けのSlackチャンネルでこんな投稿をしていたのです。

ぼくは新卒2年目なのですがたまたまそのチャンネルに入っており、見かけた瞬間に「面白そう!」と直感。
「参加したいです」と上司に直談判をしました。

「かかる工数とメリットをちゃんと提示して」と指示をいただいたので、1時間ほどで

  • 基本的に毎週金曜日をワークデイとして確保、チームメンバーで集まり開発を進めること
  • 平日の定時後にはAWSに関する講習を(任意ではありますが)受けること
  • AWSを用いた開発を行う貴重な機会であること
  • AWSJの方から直接AWSの文化を盗める最高の機会であること

などをまとめ、説明。
なかなか工数面でのハードルは大きかったですが、なんとかメリットをプッシュすることで、許可をいただくことができました。

さて、これで自分は参加できることが決まりました。
しかし参加最低人数は5名 。他社との連合チームもあるとのことでしたが、やはり自社名のチームでやってみたいもの。

チャンネルでやんややんや言い続けた結果、なんとか締め切り3日前までに同期2人、後輩2人を捕まえることに成功。5人揃って申し込みを完了することができました。

上司とのやりとりや案件のスケジュール調整などなかなか大変でしたが、嫌な顔をする先輩は一人もいませんでした。本当に、一人も。
さすがに一人くらいには文句言われるかなーなんて思っていましたが、そんなことは微塵もなく。
チャレンジに強く背中を押してくれる会社の、素晴らしき文化を感じますね。

“人と会う”をもっとずっと、かんたんに。

そして始まったANGEL Dojo。我々は擬似プロジェクトとして「待ち合わせの不便を解消するアプリケーション」という題材を選びました。

待ち合わせをしている近くにいるはずの相手に、なかなか会うことができない。
日常の中で発生する、地味なんだけど根深いこの問題。どうにかして解決したい、そう考えワークデイを行なっていきました。

このアプリケーションを使う人が抱える問題は何か。チームメンバーで深掘りをしていく過程がもっとも大変だったように思います。
あれが原因ではないか、これが悪いのではないか、ではこういう見た目がいいのではないか、いやいやもっといい方法があるはずだ。
行ったり来たりする議論を何度繰り返したかわかりません。

そうしてこの問題を分解していった結果、”場所”というキーワードが浮かびます。
我々が人と待ち合わせをするとき、基本的には場所を指定し、そこに集まります。場所に着いて初めて、人を探し始めるのです。
なかなか会えないという状態に陥っているとき、この場所の共通認識がうまくいっていないことが多いと考えました。

場所を介さず、直接人と人を結ぶアプリケーションを作ることができれば、よりかんたんに、人と会うことができるのではないか。

そんなことを考え、作ったアプリケーションが「Ossu!」です。

Ossu!では、会いたい相手と位置情報を一時的に共有することで、お互いの「方角」「距離」を画面に表示します。
示された「方角」に従い「距離」を詰めていくことで、かんたんに相手と会うことができるのです。

この辺りのストーリーは最終発表会の資料に載せてありますので、以下の資料もぜひご覧になってみてください。

また、iosをご利用の方は以下のQRコードより、Ossu!をご利用いただけます。
ぜひ触って体験してみてください。

プロジェクトの中で学んだこと

プロジェクトを進めていく中での学びは本当にたくさんありました。
サーバーワークスはインフラの会社です。アプリケーション開発の経験者が多いわけではないため、開発の進め方などは試行錯誤の連続でした。

多くの学びの中でも、AWSの方々から再三に渡りメッセージとして伝えていただいたことが

  • Working Backwards
  • アジャイル

という2つのことでした。

Working Backwards

AWSではプロジェクトを始めるとき何よりも「お客様を起点に考える」ことを重視します。
その中で、5つの問いかけをする、というのです。

  1. 対象となるお客様は誰か
  2. お客様が抱える課題や改善点が明確か
  3. お客様が受けるメリットは明確か
  4. お客様のニーズやウォンツをどのように知ったか
  5. お客様の体験が描けているか

これらの質問の回答を考えた上、まず内容をまとめたプレスリリースを書きます。
製品を作る前に、です。

これにより、自分たちのプロジェクトについて客観的に検査する機会を得ることができます。お客様がこのプレスリリースを見たときにどう感じるだろうか、魅力的に感じてくれるか、それとも、よくわからないと読むのをやめてしまうか。
もし読むのをやめてしまうとしたら、上にあげた質問のどれかに答え切れていないということ。再度質問に戻って深掘りをする必要があります。

今回のプロジェクトでは「人と会えない」という状況を課題に落とし込む作業の中でこのWorking Backwardsの考えが大変役に立ちました。
「人と会えない」状況をクリアに描くことができたおかげで、場所を介するという課題を抽出することができました。

アジャイル

もはやあえて語ることもないほど開発の世界においてメジャーとなったこの言葉。「早く」「小さく」お客様に製品を提供し、改善を継続的に続けていくことをアジャイルと呼びます。

アジャイルにまつわる概念の中でも Minimum Viable Product = MVP という考え方がサーバーワークスチームに与えた影響は大きかったと感じます。

当初「こんなものを作りたいよね」と語っていたアプリケーションには、認証機能やユーザー同士の友達機能など、慣れ親しんだアプリケーションが備えている機能を片端から盛り込んでおり、実装にどれだけかかるのかも不透明な状態でした。

MVPを考えるようになったことで、アプリケーションのコアバリューとは何か改めて考え直し「相手の方角と距離を表示する」というロジックに注力することができました。

Invent and Simplify 賞受賞!

結果として、Invent and Simplify 賞を受賞しました。

これは Amazon の OLP (Our Leadership Principles) と呼ばれる行動指針の1つである、Invent and Simplify に合致する活動をしたと認められたということです。

Invent and Simplify
リーダーはチームにイノベーション(革新)とインベンション(創造)を求め、常にシンプルな方法を模索します。リーダーは状況の変化に注意を払い、あらゆるところから新しいアイディアを探しだします。それは、自分たちが生み出したものだけには限りません。私たちは新しいアイディアを実行する上で、長期間にわたり外部に誤解されうることも受け入れます。
(リーダーシッププリンシプル)

人と会えないという状況をシンプルな課題に落とし込むこと、そして人と会うという体験をアップデートしようとしたこと。
賞の名前が発表された瞬間「これ絶対うちのチームだよ」とつい言ってしまうくらい、今回の我々の活動にぴったりの賞をいただけたと自負しています。

さいごに

先輩方や上長はじめ、会社の皆さんにまずは感謝を。ANGELって言葉を聞いただけで「面白そう」ってニヤニヤしてくださる諸先輩方、最高です。

またAWSJの方々にも大変お世話になりました。コロナの影響でリモート開催になるなど参加者以上に運営は大変だったと思うのですが、丁寧なサポートをいただけたおかげで学びの多い期間を過ごせました。ありがとうございました。

さてさて、ANGELプログラムは(ほとんど)終わりましたが、日々の業務に生かしてこそ意味があるというもの。
これからよりスピーディに、よりお客様に寄り添った活動をしていきます。

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