Winter '24 日本語(カタカナ)の表示ラベル変更に潜む罠

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こんにちは、CE課の江利です。

今回はついさっき私が直面した罠について紹介します。

まず、このWinter '24 日本語(カタカナ)の表示ラベル変更の概要としては下記表のように末尾に伸ばし棒が追加されるというものです。

before after
ユーザ ユーザー
マネージャ マネージャー
フォルダ フォルダー

詳しくはサクセスナビをご確認ください。

successjp.salesforce.com

何が起こったか

テストクラスにてこのようなSOQLを発行していました。

List<Profile> profiles = [SELECT Id FROM Profile WHERE Name IN ('Standard User', '標準ユーザ')];

その結果後続処理にあったprofiles[0].Idのような記述でSystem.ListException: List index out of bounds: 0が発生してしまいました。

何故?

そう、タイトルにもある通りWinter '24 日本語(カタカナ)の表示ラベル変更による影響を受けてしまっていたのです。 このリリースの中にユーザユーザーに変更されるというものがありまして標準プロファイルである標準ユーザ標準ユーザーと変更されているのです。 私がテスト実行していたsandboxがたまたまWinter '24プレビュー対象になっていたため気付いたのですが、もしWinter '24プレビュー対象ではないsandboxだったら気付かないところでした。

対策

SOQLを下記のように修正しました。

List<Profile> profiles = [SELECT Id FROM Profile WHERE Name IN ('Standard User', '標準ユーザ', '標準ユーザー')];

リリース先の本番組織はまだWinter '24リリース前のためどちらでも取得できるようにしています。 プロファイルにもDeveloperNameが追加されるのを切に願います。 そもそもStandard Userは弊社の言語設定が英語ではないので不要なのですが何となく意図が汲み取りやすいかなと思って入れています。

こちらはあくまで標準プロファイルの標準ユーザに限った話であり、カスタムプロファイルに標準ユーザ改みたいな名前を付けていても影響はありません。

さいごに

長年Salesforceを使っている人ほど今回の変更には逆に違和感を覚えているのではないでしょうか、少なくとも私はsandboxのログイン画面を初めて見たときからかなりの違和感を感じています。とは言えそのうち慣れるんでしょうけど。。。。

因みにWinter '24のリリースは日本時間で10/15(日)です。残り1ヶ月を切っているので心当たりのある方は急いでご対応ください。

リリースノートから気になるリリースの記事でも書こうかなと思っていたのですが、まさかこんな形になるとは夢にも思っていませんでした。

この記事がどなたかの問題解決の一助となればと思います。それでは良きSalesforceライフを!そしてSalesforce社は一刻も早くプロファイルにもDeveloperNameを追加してください。

江利 義陽(記事一覧)

CE部CE課でSalesforceエンジニアをやっています。Salesforce歴は12年目くらいなのでチョットだけわかります。
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