Amazon CloudWatch Synthetics に Python ランタイム の バージョン 2.0 が出たので切り替えてみた。

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こんにちは🐱
カスタマーサクセス部の山本です。

2023/9/18 (現地時間)に Amazon CloudWatch Synthetics に Python ランタイム の バージョン 2.0 が出たようです。
(参考)公式のアップデート情報:Amazon CloudWatch Synthetics announces new Synthetics Python runtime version 2.0
今後は 2.0 の使用が推奨されるようです。
注意点として、Selenium と Chromium のバージョンが上がるので、バージョンアップ後には動作確認をした方が良いでしょう
バージョン 2.0 での Selenium と Chromium のバージョンは以下になります。

  • Selenium 4.10.0
  • Chromium 111.0.5563.146

確認

AWS マネジメントコンソールで canary を作成するときに 「syn-python-selenium-2.0」 を選べるようになっていました。

AWS マネジメントコンソールでの作成画面:

作成後にバージョンを確認可能な画面:

カーソルを合わせると、詳細が見れます。「syn-python-selenium-2.0」 では、各ソフトウェアのバージョンは以下になっていました。

  • Python 3.8
  • Selenium 4.10.0
  • Chromium 111.0.5563.146

以前は 1.3 (syn-python-selenium-1.3)が最新でした。
「syn-python-selenium-1.3」 では、各ソフトウェアのバージョンは以下になっていました。

  • Python 3.8
  • Selenium 3.141.0
  • Chromium 92.0.4512.0

1.3 ▶ 2.0 へのアップデート

アップデートをしてみます。極めて簡単です。
複数まとめてアップデートもできるのでやってみます。

(参考) 公式ドキュメント:Start, stop, delete, or update runtime for multiple canaries - Amazon CloudWatch

「syn-python-selenium-1.3」 の canary を 2 つ選択して、「Update Runtime」 を押します。

「Update to new runtime」 を押します。

数秒で画面が切り替わりました。更新マークを押すと「syn-python-selenium-2.0」に変わりました。

変更後の次の実行は「Passed」となっており、正常終了していました。

ランタイムを変更している期間だけ、実行時間 (Duration) が 7 秒ほど増えていました。 (アップデートした canary 2 つともです。)

ランタイムを変更している期間にエラーは出ていませんでした。(アップデートした canary 2 つともです。)

まとめ

今後は 2.0 の使用が推奨されるようですので、変更しておくと良さそうです。
注意点として、Selenium と Chromium のバージョンが上がるので、バージョンアップ後には動作確認をした方が良いでしょう。テスト用の canary を作って、事前に検証すると良いと思います。
「syn-python-selenium-2.0」での Selenium と Chromium のバージョンは以下になります。

  • Selenium 4.10.0
  • Chromium 111.0.5563.146

「syn-python-selenium-1.3」 では、以下になっていました。

  • Selenium 3.141.0
  • Chromium 92.0.4512.0

余談

最近は鳳凰三山にいってきました。
赤抜沢ノ頭という場所から見る朝焼けは最高です。

山本 哲也 (記事一覧)

カスタマーサクセス部のエンジニア(一応)

好きなサービス:ECS、ALB

趣味:トレラン、登山(たまに)