大規模移行、実行中 - (re:Invent 2020 セッション 「Executing a large-scale migration to AWS」視聴レポート)

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エンジョイ AWS!
サーバーワークス エンジニアの伊藤Kです。

re:Invent 2020、楽しんでますか?
この記事ではAWS re:Invent 2020のセッション「Executing a large-scale migration to AWS」のレポートをします。
早速いってみましょう。いくつかセッションのポイントを見ていきます。

「大規模な移行」はまだまだ重要なテーマ

過去のre:Inventレポートを見ていくと、このタイトル、ここ3回ほどは毎年実施されているようです。
タイトルを日本語訳すると「AWSへの大規模な移行を実行中」
主にオンプレミス環境からの大規模なAWSへの移行は、まだまだ重要なテーマということでしょう。

「どうすれば早く、かつ安全に移行できるのか?」

人間組織の話

まずは必要なステークホルダーが適切に協力できる体制。技術的視点の前に重要なことです。
「Cloud leadership team」という概念で説明されています。
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Cloud Center of Excellence も設けていきましょう。
各分野の専門エンジニア、アーキテクトが1つのチームとして動く構想です。
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7つのR

7つのRについては、このような移行戦略図で説明されていました。
中心の ◇ から、7本の線が出ています。
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  • Relocate
  • Rehosting
  • Replatforming
  • Repurchasing
  • Refactoring
  • Retire/decommission
  • Retain/move

移行元の各ワークロードについて、7つのRのどの戦略がマッチするのか、判断します。
セッションの中で、「R」毎に、方針の立て方、適したAWSサービス、またその使い方が紹介されていました。
それらの知識が判断のベースに必要で、
さらに、Retain、Retire といった戦略の判断は、より経営に近いポジションの承認も必要になります。
そこで、先に挙げた各ステークホルダーでのスムーズな情報の共有、連携が重要なのだな、と感じました。

割合としては、Rehost、Replatformで70%を占めるとのことです。
なかなか一気にRefactor、Repurchaseとはいかないのは、実感として分かる気がします。
クラウドネイティブな機能、製品に一気に移行できればクラウドのメリットを生かす意味では良さそうですが、現実的にはLift & Shiftが選択されることが多いですね。
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MAP周り

Migration Acceleration Programの紹介もありました。
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Migration Acceleration Programに沿った移行をサポートするツール、AWS Migration Hubの紹介。
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個人的には、Migration HubをCloudEndure等の移行向けツールと連携して使う部分に注目しています。

パートナー

そしてMigration Accredited Partner があなたの移行を助けます。
弊社サーバーワークスのロゴもございます。
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最後に

セッション内で、フランスの哲学者ヴォルテール(Voltaire)の言葉を引用されていたのが印象的でした。
「完璧は "十分に善い" ことの敵」
大規模な移行に「完璧」はなく、想定外のことが起きたときに柔軟に対応する、移行戦略に適切に修正を加えられる対応力が重要とのメッセージと受け取りました。
"十分に善い" 移行を目指して。

それでは、楽しいre:Invent 2020を!

知ってましたか?「re:」って、replyやreturnの略ではないそうですよ。
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伊藤K (記事一覧)

おっさんエンジニア。

甘いお菓子が大好きですが、体重にDirect Connectなので控えています。

「エンジョイ AWS」を合言葉に、AWSを楽しむことを心がけています。