- はじめに
- New Relicダッシュボードのテンプレート変数とは
- テンプレート変数を使用するメリットとは
- テンプレート変数の種類
- テンプレート変数の設定方法
- 設定例(Windowsイベントログ)
- 設定例(Security Hubの例)
- テンプレート変数の導入の流れ
- まとめ
- 宣伝
はじめに
こんにちは。マネージドサービス部の福田です。
以前執筆したダッシュボードに関するブログに続き今回はNew Relicダッシュボードで使える変数機能(テンプレート変数)について、設定方法から活用方法、注意点まで詳しくご紹介します。
New Relicダッシュボードのテンプレート変数とは
New Relicのカスタムダッシュボードでは、使用するNRQLに変数を使用することが出来ます
変数を使用した場合の主なメリットは以下になります。
- 変数の値に沿ってチャートや他のウィジェットを動的にフィルタリングできる
- アプリケーション名、特定の地域、ホスト名など
- 導入前
- 環境やAWSアカウント情報ごとにそれぞれの同じようなダッシュボードを作成
- 作成、管理工数がかかる。
- 導入後
- タグ情報を変数化
- 1つのダッシュボードで複数環境および複数AWSアカウント情報を切り替えて表示することが出来る
- ダッシュボード作成・管理の工数大幅削減
テンプレート変数を使用するメリットとは
前の内容と重複しますがテンプレート変数を使用前の課題と使用後メリットを以下のように挙げてみました。
テンプレート変数の種類
Text変数:
- Default value: テキスト値を入力
List変数
- Values: カンマ区切りで選択肢を入力(例:
prod,staging,dev
)
- Values: カンマ区切りで選択肢を入力(例:
Query変数:
- NRQL query: NRQLにて変数を定義(例:Windowsイベントログのイベントチャンネルを指定)
- 例:
SELECT uniques(Channel) FROM Log
- 例:
- NRQL query: NRQLにて変数を定義(例:Windowsイベントログのイベントチャンネルを指定)
テンプレート変数の設定方法
設定例(Windowsイベントログ)
テンプレート変数の作成例
変数を用いたダッシュボード(ウィジェット)の作成例
作成したダッシュボード
Application Errorログを表示
Application Warnログを表示
設定例(Security Hubの例)
作成したダッシュボード
テンプレート変数の導入の流れ
テンプレート変数を導入する際は以下の流れで導入し、運用改善のサイクルを回すようにすると 理想のダッシュボード運用に近づくかもしれません。
- 既存のダッシュボードを見直し、テンプレート変数で改善できる箇所を特定する。
- チーム内でテンプレート変数の使用方法をトレーニングし、ベストプラクティスを共有する。
- 様々なユースケースでテンプレート変数を試し、可能性を探る
まとめ
New Relicダッシュボードのテンプレート変数は、監視とデータ分析の効率性と柔軟性を向上させる機能になりますので
ダッシュボード運用改善に活用できるかと思いました。
以下は使用する上で注意した点と個人的な感想です。
- PDFエクスポートなど、一部の機能に制限がある
- 何でもかんでも変数化すると逆に運用コスト上がる可能性がありそう
- 例えばシステム単位でダッシュボードを作成した場合は変数化する内容は環境情報(prodやStg)などに留める程度でいい気がしました。
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