【AWSアプデートまとめ 5/11】AWS SystemsManagerの一機能として、Incident Managerが登場 他5件【#毎日AWS #194】

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はじめに

こんにちは!サーバーワークスの福島です。 今回は、 5/11のアップデートについて紹介していきます。

こちらの内容については、YoutubeやPodcastでもアップロードしているので、気になる方はぜひチェックしてください。


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では、さっそく最新1日のアップデートを見ていきましょう。
今回は 5/11 、6件のアップデートがありました。

アップデート内容

①AWS SystemsManagerの一機能として、Incident Managerが登場

SystemsManagerの一機能として、Incident Managerが登場しましたというアップデートになります。 このIncident Managerとは、重要なアプリケーションの可用性とパフォーマンスの問題をより迅速に解決できる機能となります。

具体的には、Incident Managerでは、インシデントが発生した際の連絡先や対応プランを事前定義できます。 そして、AmazonCloudWatchアラームまたはAmazonEventbridgeのイベントをトリガーに事前に定義した連絡先へ通知や対応プランで定義したランブックを実行できます。

また発生したインシデントには、影響レベルを重大や高、中、低などと設定して管理することができます。

インシデント管理を検討中の方またはお悩みの方は、一度、Incident Managerの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

②AWS Elemental MediaConvertでウォーターマークが可能に

ファイルベースの動画変換サービスであるAWS Elemental MediaConvert 今回は、このAWS Elemental MediaConvertでウォーターマークが可能になったというアップデートになります。

ウォーターマークとは透かしと呼ばれ、コンテンツに透かしを入れることで、 視聴者がテレビ、ビデオ、ラジオのどのメディアを使って視聴しているのか、測定することができます。

これをAWS Elemental MediaConvertができるようになったということです。

この機能は、ジョブを作成する際に、「パートナーとの統合」で「Kantar SNAP ファイルウォーターマーク」という設定項目が追加されておりますので、これを設定することで透かしを入れることができます。

「Kantar SNAP ファイルウォーターマーク」は、 MediaConvertオンデマンドジョブのアドオン機能として価格設定されており、 予約済みトランスコーディングスロット(RTS)で実行されているジョブでは追加料金なしで利用できます。

視聴者の測定を行いたい場合、この機能を使ってみてはいかがでしょうか。

③Amazon RDS for SQL Serverがクロスリージョン自動バックアップをサポート

マネージドなリレーショナルデータベースを提供するRDS。 今回は、このRDS for SQL Serverの自動バックアップがクロスリージョンに対応したというアップデートになります。

本機能は、既にPostgreSQL、Oracleでは対応しており、今回のアップデートでそこにSQL Serverも追加されたという感じです。

機能の説明をしますと、システムスナップショットとトランザクションログを プライマリAWSリージョンからセカンダリAWSリージョンへ自動でレプリケーションできる機能となります。

ただし、どこのリージョンにでもレプリケーションできるわけではなく、 東京リージョンの場合、大阪リージョンにのみ、レプリケーションできるようになっております。

また、この機能は、SQL Serverバージョン2014以降のバージョンでサポートしており、 暗号化されたRDSはレプリケーションできないため、その点は、ご注意ください。

これにより、DR対策が容易でできるようになりましたので、ぜひこの機能を使ってみてはいかがでしょうか。

④AmazonAthena用のドライバがAzureADおよびPingFederate認証をサポート

Amazon S3 内のデータを標準 SQL を使用して簡単に分析できるサービス Amazon Athena。 今回はこのAmazon Athena用のJDBCおよびODBCの最新のドライバがAzureADおよびPingFederateによる認証をサポートしましたというアップデートになります。

今までは、IAMのクレデンシャル、ADFS、Okta、カスタムIDプロバイダーを利用した認証が可能でしたが、 今回のアップデートでこれらに加え、AzureADおよびPingFederateも追加されました。

AzureADおよびPingFederateで認証情報を管理している場合、 最新のドライバを利用して、AzureADおよびPingFederateの認証情報でAthenaに接続してみてはいかがでしょうか。

⑤Amazon SageMakerは、分散トレーニング用のElastic Fabric Adapterをサポート

機械学習モデルを準備、構築、トレーニング、およびデプロイ、それらを支援するサービス Amazon SageMaker 今回はこのAmazon SageMakerが機械学習モデルのトレーニング用にElastic Fabric Adapter、略してEFAをサポートしましたというアップデートになります。

EFAは、Amazon EC2インスタンスのネットワークインターフェースであり、これを使うことで高レベルのノード間通信を実現できます。

あるトレーニングを実施したところ、今まで利用していたElastic Network Adapter略して、 ENAと比較して、EFAは、最大130%高速だったという結果が出たようです。

SageMakerでEFAを使用するための追加費用はありませんが、 サポートされているインスタンスタイプは、全部で3つで、 p3dn.24xlarge、p4d.24xlarge、c5n.18xlargeとなっております。

もし、これらのインスタンスタイプを利用されている方は、EFAの利用、検討してみてはいかがでしょうか。

⑥Migration Evaluatorは、より迅速なAWSクラウドのコスト予測方法を発表

適切なAWSの利用計画や移行の決定を行うためのビジネスケースを素早く無料で提供できるサービス Migration Evaluator(エバリュエーター) ビジネスケースとは、投資価値があるものなのかを説明するための資料のことです。

今回のアップデートで測定されたオンプレミスのリソースと使用率に基づいて 予測されるAWSコストの要約を1ページで提供できるようになりました。

オンプレミスからAWSへの移行を検討している方は、これを機にMigration Evaluatorを利用してみてはいかがでしょうか。

最後に

以上6件、5/11のアップデートでした。

引き続き、毎日AWSではアップデート情報をお届けします。 応援よろしくお願いします。


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