はじめに
IPv6ネタが好きなので「IPv6 on AWS ~Public IPv4 アドレス削減に向けてできることできないこと~」のセッションに参加しました。特に、IPv6対応を進めていく動機となるコスト削減について学ぶ点がありましたのでご紹介いたします。全ての内容は以下のセッション動画をご覧ください。
https://japansummit.awslivestream.com/aws-20/live/japansummit.awslivestream.com
セッションの概要
このセッションでは、以下の点を学べます。
- 何故IPv6対応が必要なのか
- AWSでのIPv6対応状況
- コスト削減メリット
- IPv6対応をどこから始めていけば良いのか
IPv6を導入することにより削減できるコスト
タイトルにもある通り、IPv6を導入することによりコスト削減を図ることができます。主に、以下の2点がターゲットとなるでしょう。
- IPv4アドレスの利用料金
- NATゲートーウェイの処理料金
まずはIPv4アドレスの利用料金ですが、こちらはまだまだIPv4からの利用があることを考えると、廃止して削減といったことはなかなか難しいでしょう。
2つ目のNATゲートーウェイについては、NATゲートーウェイのデーター処理料金に注目してコスト削減に繋げるといったことがセッションで紹介されている内容です。VPCをデュアルスタック化してIPv6通信を行うことができるようになれば、NATゲートーウェイに流れるトラフィックが減り、データー処理料金を削減できます。
どの程度の削減を見込めるかは、AWS内のEC2などが通信している相手のIPv6対応状況によるのでなかなか試算は難しいでしょう。しかし、VPCでのIPv6アドレスの利用には追加料金は不要なので、まずはVPCのデュアルスタック化を行いNATゲートーウェイのコスト削減を行なってみるのも良いなと感じました。
まとめ
本セッションではAWSでのIPv6利用について学べます。
また、より詳しい情報源としてホワイトペーパーとリファレンスアーキテクチャについても紹介されています。
石田順一(記事一覧)
カスタマーサクセス部