みなさん、こんにちは。AWS CLI が好きなテクニカルサポート課の市野です。
さて、待ちに待った次世代の Amazon Linux 「Amazon Linux 2023 (AL2023) 」が GA(General Availability)となりました。
深掘りしていろいろとみていきたいところではありますが、まずは、接続先サーバの視認のためにログインバナーのカスタマイズをされている方も多いかと思い、その辺りの確認をしてみました。
(暫定)最新の Amazon Linux 2023 の AMI ID の取得
アーキテクチャ x86_64 のイメージで、かつ、「Amazon Linux 2023 Minimal」ではない AMI ID に絞って抽出しています。
AMI_ID=$(aws ec2 describe-images \ --owners amazon \ --filters "Name=architecture,Values=x86_64" \ "Name=name,Values=al2023-*" \ --query 'Images[].[Name, ImageId]' \ --output text \ | sort \ | grep -v 'minimal' \ | tail -n 1 | awk -F ' ' '{print $2}') \ && echo ${AMI_ID}
2023-03-16 時点の東京リージョンでは、ami-067871d950411e643
が AMI_ID として取得されました。
この AMI ID で run-instances を実行し EC2 インスタンスを構築し、SSH 接続をしてみます。
接続後の表示
上記のように表示され、Amazon Linux 2023 の公式ページにも掲載されている鳥のアイコンのアスキーアートが表示されるようです。
ちなみに、社内では、このアスキーアートの鳥、すごくこっちを見てきている気がする、とも評されていました。
ログインバナーの変更
/etc/update-motd.d/30-banner の確認
Amazon Linux 2 では、/etc/update-motd.d/30-banner
に、ログインバナーが記載されていましたので、まずは、該当のファイルの存在を確認してみます。
ls -l /etc/update-motd.d/ total 4 -rwxr-xr-x. 1 root root 1285 Mar 10 22:29 70-available-updates
無いようです。
調査したところ、/usr/lib/motd.d/30-banner
を参照しているようです。
/usr/lib/motd.d/30-banner の編集
以降の作業は、root ユーザーで行なっています。
(寄り道1)Fedora レポジトリの導入
Figlet でアスキーアートを作成したかったので、Fedora レポジトリの導入をします。
cat <<EOF > /etc/yum.repos.d/fedora.repo [fedora] name=Fedora 36 - \$basearch #baseurl=http://download.example/pub/fedora/linux/releases/36/Everything/\$basearch/os/ metalink=https://mirrors.fedoraproject.org/metalink?repo=fedora-36&arch=\$basearch enabled=1 metadata_expire=7d repo_gpgcheck=0 type=rpm gpgcheck=1 gpgkey=https://getfedora.org/static/fedora.gpg skip_if_unavailable=False EOF
(寄り道2)Figlet のインストールと確認
dnf install -y figlet && figlet -f slant test Last metadata expiration check: 0:16:47 ago on Thu Mar 16 07:11:03 2023. Dependencies resolved. ============================================================================= Package Arch Version Repository Size ============================================================================= Installing: figlet x86_64 2.2.5-23.20151018gita565ae1.fc36 fedora 125 k Transaction Summary ============================================================================= Install 1 Package Total download size: 125 k Installed size: 662 k Downloading Packages: figlet-2.2.5-23.20151018gita565ae1.fc36.x86_ 3.7 MB/s | 125 kB 00:00 ----------------------------------------------------------------------------- Total 214 kB/s | 125 kB 00:00 Running transaction check Transaction check succeeded. Running transaction test Transaction test succeeded. Running transaction Preparing : 1/1 Installing : figlet-2.2.5-23.20151018gita565ae1.fc36.x86_64 1/1 Running scriptlet: figlet-2.2.5-23.20151018gita565ae1.fc36.x86_64 1/1 Verifying : figlet-2.2.5-23.20151018gita565ae1.fc36.x86_64 1/1 Installed: figlet-2.2.5-23.20151018gita565ae1.fc36.x86_64 Complete! __ __ / /____ _____/ /_ / __/ _ \/ ___/ __/ / /_/ __(__ ) /_ \__/\___/____/\__/
/usr/lib/motd.d/30-banner の編集
figlet -f slant Amazon Linux 2023 > /usr/lib/motd.d/30-banner
ログインバナー変更後の確認
再度、SSH 接続を行い、ログインバナーが変わっていることを確認します。
OK ですね。
おわりに
ちょっと触っただけですが、Fedora ベースになったこともあり、細かい箇所が Amazon Linux 2 から、もろもろ変わっていそうです。
引き続き、いろいろ確認してみたいと思います。
市野 和明 (記事一覧)
マネージドサービス部・テクニカルサポート課
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情シスだった前職までの経験で、UI がコロコロ変わる AWS においては GUI で手順を残していると画面構成が変わってしまって後々まごつくことが多かった経験から、極力変わりにくい AWS CLI での記事が多めです。
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