アウトプットが捗らない問題について考えてみた

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コーポレートエンジニアやってます。橋本です。

今回の記事は特定の技術の話題ではなく、どうやってアウトプットしていきましょうか?という話をします。主にブログを想定して書いています。

割と良くある「ブログ書こうとしてても、実際書けない」問題について考えてみようと思います。この業界でエンジニア職種をやってる方であれば、アウトプットの重要性はそこかしこで聞くと思います。意識として「ブログ、書いたほうがいいのかな?」って思ってる方は多いと思います。しかし、どうも実際に行動に移すのは難しい。私もそうです。

いったい何がネックなんでしょうか?自分なりにまとめました。

自分がリスペクトする知人や同僚が語っていたことの受け売りだったり、他人のふんどしで語る的なところが多分にあります。まあ、そうそうオリジナリティのある画期的な視点なんて打ち出せないのでご容赦ください。

なぜブログを書けないのか

大きいのは次の3つかなと思います。他にもあるかもしれません

  1. 書く手間に見合うメリットを見いだせない
  2. 仕事など用事に追われて時間を捻出できない
  3. 公に向けて文章やコンテンツを整える手間がすごく負担

雑にまとめると ブログを書くために捻出するであろう手間や精神的しんどさが、メリットを上回っている という話なのかなぁと思います。

さくっとそれぞれに対する考えを述べてみます。

書く手間に見合うメリットを見いだせない

元も子もないですが、最終的には勝手にすればいいし、メリットが見いだせないならまぁそれでいいんじゃないすか?と思ってます。

自分のためにやってる、って意識がないと辛くて続けてらんないと思いますし(偏見です)、そこの天秤は各々で自由に判断すれば良い。で、その上で私の場合はこうです、って話をします。

自分としては、アウトプットする目的は「自分自身の商品価値を売り込む営業資料」と考えています。より具体的には社内の面白い案件への参画、社外への転職、あるいは副業などを想定しています。自分を認知した誰かに、自分という商品を知ってもらう材料にしたいのです。アウトプットしていれば外部 - 社外だけでなく、自社の他部署も含みます - から声がかかる可能性もありますし、自分から営業をかける場合もプレゼンがしやすいわけで、チャンスに遭遇する確率が上がると考えます。

※ 余談ですが、資格取得や、登壇活動に関しても上記に近い目的意識を持っています。登壇に関しては締め切り効果で自学自習の進捗を強制する目的もあります。何かに急かされないと動けない性分なのです。。。

社外の誰かが私のアウトプットを見つけて「この人、いいな」とか「一緒に仕事してみたいな」って思ってくれたら素敵ですよね。私自身の体験としても、実際にそういうことはありました。そのようなチャンスが得られる幸運も、認知向上の活動抜きにはなかなか実現しにくい話だと思いませんか。自分の目の前にあるネタで努力することは当然必要ですが、それ以上に外の環境からチャンスがやってくるように仕向ける努力(すなわちアウトプット)は効率よくスキルアップするために大事だと考えています。外部環境はそうそう変えられないし、Uncontrollabe なものにあれこれ思い悩むのも無駄です。でも、アウトプットすることで今の居場所をキープしたまま間接的に作用を狙う努力はできるだろうと。

視点を変えて、メリットない派の意見を考えてみます。ありそうなのは「ブログ書いたからって自分の実力が向上するわけじゃないでしょ?スキルアップの努力として効率悪いじゃん」という主張かなと思いましたのでこれについて意見を述べます。

まず、この主張は私もある程度賛同します。外から見える肩書きやアウトプットは本人の実力を裏付けるものではないと考えます(もちろん、全くの無相関だとは思いませんが)

とはいえ、アウトプットすることで外からスキルアップのチャンスが得られる可能性がある、というのは先ほど述べたとおりです。アウトプットする時間で他のスキルアップの努力をした方が得では?という考えも理解しますが、そこはアウトプットと合わせて両輪な話なのかなと思います。

あと、優れたアウトプットができることも広義の技術力だと私は考えているので、「アウトプットは技術力をつける努力として割に合わない」のような主張は少々違和感があります。共感する部分もあるので、このへんはうまいこと言語化できていません。

用事に追われて時間を捻出できない

「外部へのアウトプットありきでインプットの意識・行動を変えましょう」ってのが答えかなと思います。私がリスペクトする、ブログを量産している元同僚が言ってました。

「インプットして仕事して、後で落ち着いたら書く」のスタイルがおそらくは多数派かと思いますが(私もそうです)、そうすると往々にして「忙しくて書いてる暇、気力がない」となりがちです。

「後でやる」が実際に実行に移される確率の低さは定評のあるところで、読者のみなさんも経験されたことがおありかと思います。解決策は時間の捻出方法ではなく、マインドセットを変えることです。

「インプット活動する時点で、ブログを書くことありきで考えて動く・考える」ってことがアウトプットを加速するコツになるよ、と聞きました。 案件の検証や調査時に誰しも何かしらメモを書いたりすると思います。それをちょっとだけ外向けの言葉で残しておくとか、ブログっぽく構造的にまとめてみる意識を持つだとか、そういうアウトプット意識ありきでインプットをやると学習効率にもつながってアウトプットも回しやすいです

行動習慣にするのはなかなか難しいと思いますが、とりあえず、思考過程や調査資料のリンクなどを1箇所にメモってみることから初めてみてはいかがでしょうか。検証タスクなどでどハマリしたときなんか、そうしたログが役立ちます。自分がどこまで検証できてたか、メモしないと忘れちゃうんですよね。そういうのがアウトプットの種にもなるので、メモはリアルタイムで残しといた方がお役立ちの期待値が高いんじゃないかなと思います

こうして言葉にすると、ごく普通の話のような感じもしてきますね。「うんうん知ってる」「そりゃそうやな」などと、思ったりもしますが。でも、理屈を理解できることと実践できることの間には天と地ほど隔たりがあるので、日頃の活動でも忘れないようにしたいものですね(自戒)

公に向けて文章やコンテンツを整える手間がすごく負担

こればっかりは場数の話になっちゃうような気はしますが。技術の問題というよりは、マインドの部分が大きいような気はします。

マインドというのは、例えば不安感情です。「公開に値するきちんとした文章になっているか不安」「自分の理解が間違っているかもしれない」「もっと厳密に言及した方がいいのではないか?自分の說明はいい加減すぎはしないか?」など、種はいくらでもあるでしょう。

ここに関しては、任意の技術を「100% 理解した」と言える日が(多くの人にとって)永遠に来ないのと同じで、ブログの文章技術にも 100% はないと理解して折り合いつけるくらいでしょうか。「こんな下手くそな文章外に出していいのか?」と不安になる気持ちも発生しますが、自分でお墨付きが出せないなら早めの段階で他人のレビューに委ねてしまうという手もあります。

外にアウトプットすることを尻込みしてしまうメンタル、まぁありがちだし私も非常に共感するところがあります。しかし、結局は自分のためにやってんだよと納得できていれば自然と解決する問題なのかなとも思います。私の場合は前述のとおり自分自身の認知向上の手段が一番ですが、誰かがフィードバックしてくれたら自分にとってもさらなる学びが得られて幸せだよね、という期待もあります。目的意識と損得勘定で乗り切れる部分はあるだろうなと思います。

別なパターンとして、正確を期したいがゆえにあれもこれもと手を広げ、結局未完成の大作をこねこねするだけだった・・・ってパターンもありがちかなと思います(私です)。こっちのパターンに関してはコンセプトや対象読者を絞ることが重要だと思いますが、わかりやすい工夫としてはプレゼンをやるつもりで「この記事は5分で読ませる!」と文量の上限を決めてしまうというのも手です。何かしらの上限を決めてあげると案外まとまったりします。エディタを広げればいくらでも文字が書けてしまうから困りますね。「あ、あれも書きたいな...」の誘惑がすごい。

まとめ

他にも考えられる理由は出てくるだろうと思いますが、私的にはこんな感じかな?と思っていることを書いてみました。さて、心当たりはありましたでしょうか?

ここに書いてる話は私自身が気にしている、あるいは過去に気にしていたことでもあります。最近は登壇の方で多少なりアウトプットする習慣が身につき始めましたが、ブログの方はまだまだです。一朝一夕でいい感じにはなれませんね。まあ、やっていきましょう。

ここまで書いといてアレですが、こんな毒にも薬にもならん記事を書くくらいなら技術的なアウトプットしろよ、、、とも思ったので近々サーバーレスとか Python なネタをなんかしら書こうと思います。ご期待ください。