Amazon Connect専任チームの丸山です。
Amazon Connectを導入したらとてもよかった。
今回のような在宅勤務やソーシャルディスタンスを実現する際にさらによさを実感。
ありがたいことにこのようなお声を複数社から頂いております。
せっかくなので他の部門や業務でAmazon Connectを利用したくなってきた。
Amazon Connectインスタンスをわけるべき?わけないべき?
というご質問をいただいたのでまとめます。
検討するポイント
料金について
Amazon Connectは「AWSアカウント」単位で利用明細がでてきます。
「AWSのアカウント」単位というのがポイントです。
インスタンス単位では利用料がわかりません。
電話番号ごとの明細もでてきません。
タグ別明細のような機能にも対応していません。
部門ごとに利用料金を明確に分けたい場合はAWSアカウントを分離する他ありません。
オペレータについて
通常オペレーターがログインできるAmazon Connectインスタンスは1つです。
複数のブラウザを利用したり、ブラウザのプロファイルを複数利用すれば複数のAmazon Connectインスタンスにログインが可能ですが、着信時にどのソフトフォンがなっているのかわからなくなりおそらく混乱して使いにくいでしょう。
事実上1つのAmazon Connectインスタンスにログインして利用していただくことになると思います。
したがって同じオペレータ(人)が複数のAmazon Connectに所属しないような設計をすることをおすすめします。
複数の業務でAmazon Connectを利用する選択肢
1. 1つのConnect環境にまとめる
- AWSアカウント/Connectインスタンス
- 1つ/1つ
- 用途例
- オペレータが複数業務を担当する場合
- 1つのインスタンスで電話番号やフローの分岐で複数業務を分けてオペレータにつなげる
- オペレータが複数業務を担当する場合
- メリット
- 1回のログインで複数の電話番号、キューの対応ができる
- デメリット
- 利用料金が業務ごとに分離できない
2. 同じAWSアカウントで別のConnect環境を用意する
- AWSアカウント/Connectインスタンス
- 1つ/2つ
- 用途例
- 種類の異なる業務を導入する場合(有人対応と完全自動応答システムなど)
- 異なるセキュリティー要件がある場合
- 本番環境と検証環境を利用する場合
- メリット
- インスタンス単位でデータを管理をしやすい
- 詳細ログが分離されるので調査しやすい
- 録音データの保存先が分離されるのでセキュリティーコントロールができる
- 本番/ステージング/テスト 等によって外部システムの接続先やセキュリティーレベルをコントロールできる
- インスタンス単位でデータを管理をしやすい
- デメリット
- 利用料料金もわけられないし、オペレータのログインも分断するので用途によってはムダでしかない
3. 別のAWSアカウントに別のConnect環境を構築する
- AWSアカウント/Connectインスタンス
- 2つ/2つ
- 用途例
- 業務も人も経費もわけた利用の場合
- メリット
- 利用料金が業務ごとに分離できる
- デメリット
- 同一人物が複数の業務を担当する場合にログインの使い分けが必要
迷ったとき用マトリックス
赤字のパターンのときはシステムの組み合わせやある程度の妥協で実現可能なこともあるので、ぜひわたしまでご相談ください。