AWS re:Invent 2023 [NEW LAUNCH] Amazon EFS Archive

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AWS re:Invent 2023

アプリケーションサービス部の内村です。from AWS re:Invent 2023, Nevada.

ふだんはコネクト(Amazon Connect)大好きおじさんをやってますが、今日はストレージのお話です。 Amazon EFS の新しいストレージクラス Amazon EFS Archive (EFS Archive) の Breakout Session を聴講しましたので共有致します。

Amazon EFS

Amazon EFS とは、 NFS 接続を提供する完全マネージド型の分散ストレージサービスです。 Amazon EC2 インスタンスや Amazon ECS, Amazon EKS などのコンテナーオーケストレーション、さらに AWS Lambda から NFS 接続を利用したネットワーク経由でファイル利用が可能です。

Amazon EFS は、2016年6月に GA、2018年7月からアジアパシフィック(東京) (ap-northeast-1) で利用可能になったストレージサービスです。

何が新しい?

2023年11月27日月曜現在。Amazon EFS に新しいストレージクラス Amazon EFS Archive (EFS Archive) がアナウンスされました。

  • 既存のストレージクラス
    • 標準ストレージクラス
    • 標準 – 低頻度アクセス (EFS 標準 – IA)
    • 1 ゾーンストレージクラス
    • 1 ゾーン – 低頻度アクセス (EFS 1 ゾーン – IA)
  • アナウンスされた新しいストレージクラス
    • Amazon EFS Archive

特徴

Amazon EFS Archive は、既存の「標準 – 低頻度アクセス (EFS 標準 – IA)」と比較して最大 50%、「標準ストレージクラス」と比較して最大 97% 安価なコストで運用が実現可能と試算されています。

既に、AWS のホームページ「Serverless File System | Amazon Elastic File System Pricing | AWS」に価格が公開されていますので、ご確認ください。

Amazon S3 ストレージクラスとの比較

ご覧になられたとおり、Amazon S3 のストレージクラスと類似する名称を採用されています。 以下に Amazon S3 のストレージクラス(2023年11月現在)を掲載致しますので、ご参照ください。

  • S3 Standard(S3 標準)
  • S3 Intelligent-Tiering
  • S3 Standard-Infrequent Access (S3 Standard-IA)(S3 標準 - 低頻度アクセス)
  • S3 One Zone-Infrequent Access (S3 One Zone-IA)
  • S3 Glacier Instant Retrieval
  • S3 Glacier Flexible Retrieval
  • Amazon S3 Glacier Deep Archive (S3 Glacier Deep Archive)

私は、「Archive」というキーワードから「Amazon S3 Glacier Deep Archive」と混同しそうになりました。

メリット?

圧倒的な低価格を実現できることから、「ストレージの最適化」をさらに推し進める事ができるかと思われます。

様々な業務環境では、高負荷の時期もあれば閑散している時期、一度利用したら長期間保存するのみのファイルもあります。 運用費用の観点から Amazon S3 Glacier Deep Archive を採用し、都度ファイル移動する、というユースケースにはご利用のメリットがあるかと思われます。

考慮すべき事項

価格メリットが大きい Amazon EFS Archive ですが、Amazon S3 と同様に設計上考慮すべき事項があります。

  • Lifecycle Management を設定します
  • データ読み込み速度
    • Amazon EFS Archive に移動されるとよりレイテンシーが高い状況になります
  • スループット
    • Amazon EFS Archive は、Elastic Throughput でサポートされます。
  • 最低請求金額は、1ファイルあたり 128KiB からになる

ストレージの最適化

Amazon S3 が保存するオブジェクトの最適化を行われてきたように、Amazon EFS も最適化を実現できるサービスかと思われます。 既に私の個人検証環境でもその設定ができることを確認しました。

Amazon EFS を運用中の方、価格的な戦略上で最適化が必要とされている方は、一度ご検証されることをおすすめ致します。

次にやること

以下はまだこれから検証になりますため、分かり次第改めて共有させていただきます。

  • データ読み込み速度
    • 標準 – 低頻度アクセス (EFS 標準 – IA) vs. Amazon EFS Archive
  • Amazon EFS Archive からのファイルの移動
    • Amazon EFS Archive
    • 標準 – 低頻度アクセス (EFS 標準 – IA)
    • 標準ストレージクラス
  • 運用のユースケース

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んで頂いた方へ AWS re:Invent の tips を。

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お読みいただきありがとうございました。

参考情報