AWSマネージドサービスプロバイダー認定の更新認証を受けました。

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サーバーワークスMS(マネージドサービス)部の小町と申します。 サーバーワークスに入社して1年数ヶ月ほどですが、AWS マネージドサービスプロバイダー (MSP)プログラム認定の監査に関わる機会がありましたためご紹介したいと思います。

はじめに

これがメインでお伝えしたい内容なのですが、今年も当社はAWSのパートナープログラムである AWS マネージドサービスプロバイダー (MSP) プログラム 認定の監査を完了し更新認証(AWS MSPプログラム4.2.2)を受けました。

こちらは プレスリリース でもお知らせをおこなっています。

※当社は2015年から本認定を継続して取得しており、AWSからも公式に紹介されています (AWS マネージドサービスプロバイダーパートナー)

※2019年時の更新時のブログ記事はこちら AWS「MSPプログラム」とは何ぞや

そもそもAWSマネージドサービスプロバイダーとは?

AWSにより以下のように説明されています。

The AWS Managed Service Provider (MSP) program validates AWS Partners with a proven track record and experience, providing end-to-end AWS solutions to customers at any stage of the cloud journey, including planning and design, building and migration, operations and support, and automation and optimization.

AWSマネージドサービスプロバイダー(MSP)プログラムとは、計画と設計、構築と移行、オペレーションとサポート、オートメーションと最適化を含むクラウドジャーニーをあらゆる段階でエンドツーエンドでAWSソリューションの提供を行う実績と経験を持つAWSパートナーを認定するものです。

認定のための監査はAWSからではなく、第三者の監査機関によって実施されます。

更新に関しては1年毎に部分更新、3年ごとに全面審査を受けて合格する必要があります。 これは、AWSのMSPプログラムの要求事項が今日のビジネスやIT環境に合わせて継続的にアップデートしていることを反映するためでもあります。 今回の当社の更新ではこの3年ぶりの全面審査を完了しました。

苦労したこと

「MSPプログラム」だけど「MSP」からイメージするものと大分違っていた

皆さまは「マネージドサービスプロバイダー」という言葉から何をイメージしますでしょうか?

IT業界にいる方であれば、日夜を問わずモニターが沢山ある部屋に詰めかけてお客様のシステムを監視したり、障害対応を行っている人たち...を想像することが多いのではないでしょうか。

そんなふうに考えていた時期が私にもありました...

それは間違いではなく、だからこそMS部の私も関わっているのですが、しかしそのような部分はAWS MSPプログラムの氷山の一角でありました。

大事な事なので、AWSマネージドサービスプロバイダープログラムが何なのか繰り返させていただきます

AWSマネージドサービスプロバイダー(MSP)プログラムとは、計画と設計、構築と移行、オペレーションとサポート、オートメーションと最適化を含むクラウドジャーニーをあらゆる段階でエンドツーエンドでAWSソリューションの提供を行う実績と経験を持つAWSパートナーを認定するものです。

つまり、MSPという単語から想像されがちがな運用のオペレーションやサポート領域のみではなく、例えばクラウド移行やクラウド最適化などクラウド上での全ライフサイクルに渡ったソリューションを提供する能力を示すものとなります。 そのため財務やビジネス領域からセキュリティ、DevOpsやアプリケーション領域など全社的に準備していくことが必要でした。

「MSP」プログラムだからシステム運用分野の部署が対応すれば取れる、というような認定ではまったくないのです。

AWS MSPプログラム バージョン5 では何が変わるのか

AWSのAWSマネージドサービスプロバイダーが何を目指しているかをご説明するため、AWSにより先日実施された、最新バージョン(5.0.1)のMSPプログラムの説明会で説明された内容をご紹介したいと思います。

具体的な監査項目の変更点については細かくなりますので大まかなところを述べますと、AWS MSPプログラムのバージョンアップは、MSPの役割の変化を反映する内容となっています。

オンプレミス時代はインフラ領域が主なサービス対象でしたが、クラウド環境に移るに従ってプラットフォームからフルスタックへの領域を拡大しています。

(そう、私がイメージしていたMSPは、AWS MSPプログラムでいうとバージョン3くらいまでの古いMSPのあり方だったのですね...)

インフラもコード化してアプリケーションと一体化していることも多くなってきた昨今では、ITサービスを構成する要素はもはや固定的なものではなく、常に変動し続ける場合が多くなってきました。そのためMSPがサービスの対象とする領域もそれにあわせて変化・拡大していくのが当然の流れとなります。

そして実際の監査時のチェック項目でもそれらの能力の証明が求められます。

※上記はAWSによる説明内容そのものでなく当方の解釈となります

最後に

サーバーワークスはお客様のワークロードをAWSクラウド環境に最適なかたちでデザインあるいは移行を推進し、アカウント管理から実運用後のサポート、最適化まで幅広くご対応いたします。

また、現在もシステム監視や運用面でも新たな監視基盤の導入により、より動的な監視やアノマリー検知など次世代のMSPに求められるサポートメニューの拡大のステップを進めているところです。

ぜひITサービスの課題解決のパートナーとしてご一緒させていただければと存じます。