AWSの学び方

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はじめてエンジニアブログを書きます。技術1課の井澤です。今年4月に入社しました。


以前はIT研修の会社に勤めていて、インストラクターとしてAWSを教えていました。

と言うと、AWSのことをよく知っていそうですが、実際のところ「テキストに書いてある範囲を分かりやすく伝える」のがインストラクターの仕事です。今、テキストの範囲を超える、現場レベルの知識・スキルを身につけるべく、勉強の毎日です。

さて、そんな私が最初に書くブログのテーマは、「AWSの学び方」。想定している読者は、次のような方です。

  • 研修を終えて、現場に配属された新入社員
  • オンプレの現場からAWSの現場にやってきた方

これから学ぼうとする方はもちろん、学ぶ環境を作る側の方にも、お役に立てればな、と思いながら書きます。

 

なにはともあれ、試せる環境を用意しましょう

まずは何はともあれ、AWSのアカウントを用意しましょう。

AWS マネジメントコンソール

https://aws.amazon.com/jp/console/

AWSを学ぶ上では、実際に試しながら学ぶのが効率的です。失敗したら簡単に破棄して作り直し、やり直しができるのがAWSのよいところです。学習でも、その長所を活かしましょう。


実際のプロジェクトの環境とは別に用意するのが理想です。会社で使っているアカウントに、IAMユーザーを用意するのも一つの方法かもしれませんが、「もしかしたら本番環境を壊すかも」という恐れを持ちながらでは、どんどん試すことはできないですよね?ぜひ、試用のためのアカウントを用意しましょう。

無事にアカウントが作成できたら、・・・さて、次は?

サーバーワークスでは、新入社員や、中途採用で入社した社員に対して、「技術課題」と称して、AWSを使った擬似プロジェクトを実施しています。

顧客役の先輩社員と、要件や設計に関するやりとりをし、EC2やRDSなど、よく使うサービス・機能を用いた小さなシステムを作るのです。AWSだけでなく、社内のツールの使い方を覚えたり、同僚の持つノウハウを学ぶ機会にもなっています。

ただ、この取り組みはなかなか手間がかかります。もう少し手軽にやりたい、という場合はどうしたらよいでしょうか?

公式サイトのコンテンツで学ぶ

まず、AWSの公式サイトに用意されている、AWSの学習のための様々なコンテンツの利用を検討してみるのはどうでしょうか。様々なサービスの概要について、紹介する動画があります。短時間で、そのサービスの概要を学ぶことができます。


無料オンライン動画とラボ
https://aws.amazon.com/jp/training/intro_series/

オンライン学習サービスで学ぶ

「無料オンライン動画とラボ」のページの中に、「セルフペースラボを受講」というリンクがあるのに気づいたでしょうか?これは、qwikLABSというオンライン学習サービスへのリンクです。

qwikLABS
https://run.qwiklab.com/

qwikLABSは、AWSを実際に操作して学ぶことができるオンラインサービスです。

  1. qwikLABSにアカウントを作成して(※AWSのアカウントとは別の、qwikLABSのアカウントが必要です)、ログインし、「ラボ」とよばれるトレーニング科目を選びます。
  2. ラボを開始すると、AWSを利用するためのアカウントを、qwikLABSが貸し出してくれます。借りたアカウントを用いて、AWSにログインします(ですから、qwikLABSだけ使うのであれば、AWSアカウントを自分で作る必要がありません)。
  3. qwikLABSが提供してくれるガイド(演習の手順書)に従って、操作していきます。説明も豊富なので、操作しながら、そのサービスの中心的な機能や概念を学ぶことができます。

たとえば、「Introduction to Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)」というラボを使えば、EC2インスタンスを起動して、ログインし、操作するまでを学べます。
高度な内容を扱うラボは有料ですが、以下に挙げているような、入門的な内容のラボは無料です。

  • Introduction to Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)(日本語版) 
  • Introduction to Amazon Virtual Private Cloud (VPC) (日本語版) 
  • Introduction to Amazon Simple Storage Service (S3)(日本語版) 

書籍で学ぶ

最近は、AWSに関する書籍も増えています。多くのAWS関連書籍が、AWSを実際に使って、演習形式で学べるように書かれています。紙面の演習と同じことを、自身のAWSアカウントでやってみましょう。
どの書籍も、それぞれ特徴がありますが、今回はサーバーワークスの社員も執筆に参加している『Amazon Web Services実践入門』を紹介します。

『Amazon Web Services実践入門』

本書は、EC2やRDS、VPCといった、AWSを利用するなら間違いなく利用することになる基本のサービスを紹介しているだけでなく、ビリング(請求)についても章を割いています。また、マネジメントコンソールを使った操作の他に、コマンドラインインターフェースを使った操作も紹介しています。

本格的な利用に入ると、コマンドラインはとても重宝するので、関連書籍の中でもオススメの一冊です。

まとめ

「AWSを学ぶ方法」をテーマに、第1回の記事をお送りしました。
とにかくアカウントを作って、実際に動かしてみることを第一におすすめします。公式サイトの資料はもちろん、書籍、オンラインサービスなど、学ぶためのリソースも豊富になっています。どんどんやってみて、AWSに慣れていただければと思います。
次回は、公式サイトを活用する方法を紹介します。公式サイトを使いこなせるようになると、一気にAWSが身近になります。ご期待ください!