2010年7月30日
こんにちは、大石です。
就職活動もいよいよ佳境にさしかかっており、当社でもすでに複数の内定者が出ています。その中の一人に、「将来起業したい」という学生がおり、面接官も「どうしたものか」扱いに困ったようなので、私なりの考えを記しておきたいと思います。
結論は「人を見て決める」
答えになってないじゃないか!というツッコミが聞こえてきそうですが、「起業までの時間がある程度あり、それまでの間にパフォーマンスを発揮してもらえそうであればOK」というのが私の考えです。
「3年で起業します」という人を採用する企業はあまり無いと思いますが、たとえば「35で起業」という人であれば、戦力として期待できる26~34の間に、採用・教育コストを上回るパフォーマンスを発揮できそうかどうかで判断すれば良いと考えます。
よく、「面接時に(退職が前提の)起業の話をするのは御法度」と、就活サイトなどには書いてあるようです。ですが、実はみんな意識していないだけで、「どんな人でも必ず退職までのタイムリミットはある」と私は考えています。定年退職だって立派な退職ですし、転職、結婚、死亡など、理由は何にせよ「どんな人も例外なく、いつかは会社を去らなければいけない」という点では、社長を含め皆一緒です。
「起業する」と心に決めているのであれば、起業の仕方、コツ、失敗を回避するやり方は私が直接教える(*)。その代わり人よりも集中して働き、短い時間で結果を出すことを期待する。非常にフェアで、働く人にとっても、会社にとっても、大きなメリットのある働き方だと思います。
(*)大きな会社の社長さんはサラリーマン上がりの方が多いので、起業のノウハウを教えることが出来ないという事情もあります
殆どの人に経験があると思いますが、自分にミッションを課して実行することの方がずっと難しい。だからこそ、人から課されたミッションごとき達成できない人に、自らのミッションを達成できるはずが無いと私は考えます。ですから、何とはなしに就活し、何とはなしに仕事をする人よりも、起業を決めている人はずっと目的意識とミッションに対する達成意欲も高いのではないかと推察できる。事実、私自身前職では起業が前提で働いていましたが、他の人よりも倍働き、結果を出していた自負があります。どのような仕事も「起業した時に役立つ」と思えば、仕事が楽しく、気づきに溢れた場に見えたことが理由です。
もちろん、採用計画もポートフォリオが大切ですから、「将来起業したい人だけを集めれば良い」と言う話ではありません。ですが、普通に就職する人々の集団に、高い目的意識、将来の夢というオイルが加わることで、チーム全体としてのモチベーションの火がまた少し熱くなる、そんな効果が期待できると思っています。
「採用時に退職の話をしただけでNG」というのでは、働く前から「ずっと御社で働きます!」という偽りの忠誠心を見せつける人しか採用できないことになってしまいます。忠誠心というのは、両者の長期にわたる関係の中で自然に構築されるもので、先ず忠誠心ありきという話では無いはずです。
私たちは、採用する側という強い立場を振りかざす理不尽な踏み絵をさせるのではなく、お互いが納得し、満足できる採用活動をしていきたい。そのためにも、いろいろな考えの人を採用する度量が企業にも必要なのだと考えます。
カテゴリー: 採用 |
2010年6月26日
こんにちは、大石です。
先週24日はiPhone4の発売日でしたが、みなさんは購入されましたでしょうか?
私はiPadを買ったばかりにも関わらずiPhone 4もしっかり購入して、すっかりジョブズ教信者になりつつあります。
iPhoneは3G、3GSと2世代にわたって使っており、すっかり生活の一部に溶け込んでいます。仕事に、プライベートにとiPhoneは大活躍しているのですが、仕事とプライベートの両方にあまりにも深く食い込んでいることから、今日は、この「iPhoneというコンシューマー向けプロダクトが、企業にどのような影響を及ぼすのか」ということについて私見を述べたいと思います。
これまで企業が採用してきた情報システムのポリシーは、全く共産主義そのものでした。「情報共産主義」と言ってもいいかもしれません。配給制によって皆が与えられたものを使い、制限された情報にのみアクセスし、壁を作って自由な出入りを制限する、というスタイルです。「セキュリティを守る」という大義名分の下、情報は「出る方」だけでなく「入り」の方もフィルタリングなどによって制限されていました。会社でYouTubeや2ちゃんねるなどへのアクセスが制限されていらっしゃる方には、心当たりがあるものと思います。
▼共産主義と企業の情報セキュリティの相似

こうした「情報の統制」を前提にした共産主義モデルは、秩序をもたらします。企業にとって実に都合が良い。出入り口さえ見張っていれば良いからです。ベルリンの壁は、共産主義による必然です。
企業でも、ノートパソコンの持ち出し禁止、特定サイトへのアクセス禁止、アクセス履歴の検閲、メールの検閲、出入口でのICカード認証、など出入り口での厳しいチェックが行われていることは周知の通りです。よく中国のグレートファイヤーウォールが情報統制だと批判を浴びますが、日本では各企業がこうした出入口の検閲をやっている。
これに対して、「自由」には「混沌」がつきものです。特にセキュリティに対する要求から、統制と秩序を求める企業にとっては不適と見るむきもあるでしょう。ですが、共産主義による欲求の制御が民主主義に淘汰されるのは歴史の必然です。
企業が個人の活動を制限できないことは明らかであり、かつ個人が利用しているtwitter、facebook、mixi、YouTubeといったコンシューマー向けサービス、iPhoneやiPad、Android端末といったコンシューマー向け機器を仕事でも使いたいという欲求は、誰もが持つ自然なものであることも同様に明らかです。
「個人向けの製品やサービスが企業に浸透すること」を、ガートナーはコンシューマライゼーションと呼んでいるそうですが、これが実際に目の前で起こりつつあります。企業経営者、情報システムに携わる方が、こうした端末やサービスを体験し、来るべき未来の情報共有の在り方を想像することは責務だと考えます。
既にベルリンの壁は壊れかかっています。
「与えられた物での満足を強要する」
という、歴史によって生存可能性の低さが証明されているモデルにしがみつくのではなく、混沌を受け入れつつも、クラウド化されたアプリケーションやソーシャルネットワークが生み出すスピード感、斬新な発想やアイディア、消費者との新しい関係を会社の力として転化する仕組みこそが、遠くない将来における情報システムの在り方、ひいては会社の在り方を決定づけるものであると確信します。
当社のメンバーは、(会社支給でないにも関わらず)27名中15名がスマートフォンユーザー、9名がiPadユーザーという異様な程の普及率の高さですが、これは「企業が共産主義を採用しなければ、これだけのユーザーが仕事にiPhoneやiPad、Android端末を使いたがっている」ことの証左であるともいえます。
私が考える「経営者がiPhone/Android端末を買うべき理由」:
- 企業が今持っている共産主義的ポリシーが早晩瓦解することは、既に起こった未来である事実を実感すること
- 個人の知恵を会社の知恵にするための仕組みを作ること。その為にSNSやtwitterの様なコンシューマー向けサービスを体験し、理解すること
- 従業員を信頼し自由な権利を付与するとともに、それに伴う適切な義務を課し、企業としてのセキュリティ要求とバランスさせること
上記3点は、これからの企業に求められる情報システムの本質だと確信します。私自身、1経営者として、1コンシューマーとして、ITが私たちの生活と会社に与える影響をよく見極め、少しでも理想とする形に近付きたい、そんな思いで6月24日にiPhone 4を手にしました。
最後に、
「6月24日は休んですみませんでした」 m(_ _)m
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2010年6月2日
こんにちは、大石です。
早速大騒ぎになっているiPadですが、みなさんは購入されましたでしょうか?
私はといいますと、結局予約しなくても買えたにも関わらず、予約で並び、購入でも並ぶという踊らされっぷりを遺憾なく発揮し、熱狂の立役者としてアップルからの表彰を待ちわびているところです。
さて、私のiPadファーストインプレッションはというと、「なんかすごい。何かが新しくなりそう」というものです。
世間では電子書籍の話題にかまびすしいところですが、ちょっとした仕事が楽しくなったり、フォトスタンドがわりに使ったりと「使う人が使い方を考えればいい」という点はもっと強調されて良いと思います。
ところで、iPadを使っていると非常に楽しい一方、
「日本は本当に歴史から学んでいない。日本はまた負けた」
という、残念な気持ちもにもなります。
ITにおける今日の課題は、小型・安価・省電力を両立した機械をどれだけ大量に調達し、それをソフトウェアでどう制御するのか?というものです。それをサーバー側で実現したのがAmazon、Googleといったクラウドコンピューティングのリーディング企業であり、クライアントで実現したのがアップルです。
つまり、今問題になっているのは機動力なのに、国はスパコンという大和を造ろうとしている。それが、戦前に航空機の時代を予見できなかった指導者が大型戦艦にこだわる姿とダブって見えてしまうのです。
恐らく戦前の指導者たちは、飛行機をどう使えば良いのか、最後まで解らなかった。それが致命的なミスリードに繋がったわけです。
山本五十六が、飛行機に乗って、真珠湾まで出かけて、自分の足でハワイを見て回って真珠湾の作戦を立てたように、意思決定に少しでも関わっている方は是非、自分で触って体感していただきたい。そうすれば「iPadという機動部隊」が実感として理解できると思います。
飛行機の使い方が解らずに破滅への道を辿った愚を繰り返すことのないよう、たくさんの方に触ってもらい、「どう使うかを自分で考えてみて頂きたい」そんな風に感じるだけの魅力がiPadにはあります。
というわけで、アップルさん宣伝費戴けませんでしょうか?w
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