社長ブログ - デジタル★リノセロス

逆バリ新卒採用

2012年2月2日 このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは、大石です。

当社では「雇用の創出」を経営目標の一つに掲げており、新卒採用についても例年通り全力で取り組んでいます。
特に今年は、地方の優秀な学生を積極的に(こちらから)採りに行く方針で、既に採用イベントのために福島県の会津大学へ行ったほか、2月中に札幌、函館、奈良、博多へ行き、現地での面接・試験を積極的に進めることにしています。
そうした活動の一環で、Ustreamを使って学生に会社案内をするというイベントがあったのですが、その中で評判の良かったスライドがありましたのでご紹介したいと思います。

1. ポテンシャル>今の能力

私たちは、新卒採用に際して「ポテンシャル」を非常に重視しています。
今勉強ができるか、今技術があるか、今実績があるか、より、これから成長できるか、これから能力を発揮できるか、の方を重視しているということです。もちろん、技術があって、生徒会や部活動、ボランティアなどの積極的な活動実績があればそれに超したことはありません。ですが、そのような「誰の目にもとまる人を採用する」のは、ハッキリ言って誰にでもできることです。よく「内定が一部の人に集中する」という話を聞きますが、これは「採用側が、今見えるものしか見ておらず、ステレオタイプな採用になっている」ことの裏返し、つまり採用側の能力の低下も一因だと思うのです。
私たちは、採用の神髄を「採用した人と一緒に成長する」ことだと考えます。完成された人格だけを採用するのであれば、わざわざ新卒採用をする意味もありません。一緒に成長するためには、今見えていないポテンシャルを見抜く力量が、どうしても必要です。そしてそれは、採用する側の面接官の能力に依ると考えます。
私たちは、面接を「面接官の重要な能力伸長の機会」と考えています。ポテンシャルを見抜き、共に将来を創る人財に「この会社で働きたい」と思って貰う。そのためには、面接官に相応の能力が必要です。
「ポテンシャルを大切にしている」という不等号は、そうした「自分たちへの戒めも含まれている」ことも意味しています。

2. 学ぶ力>今のコミュニケーション能力

殆どの企業では、採用時に「コミュニケーション能力」を求めているようです(http://diamond.jp/articles/-/14267)。
もちろんコミュニケーション能力は必要ですが、それよりも私たちは「学ぶ力」を重視しています。
どれだけコミュニケーションに長けていても、それが経験、知識といった「学び」に立脚していなければ、単なる「仲良しサークルの宴会担当」に終わってしまうと危惧します。
それよりも、コミュニケーション自体が学びによって後天的に学習できるものだと考えます。特に、ビジネスにおける一般的なコミュニケーションは一定程度形式的なもので、プロトコルとさえ呼べるものです。実際、入社時には残念な発表しかできない新入社員でも、当社で2年もプレゼンテーションのトレーニングをすると、全く見違えるほど上手になる光景を目の当たりにしています。ドラッカーが「リーダーシップは後天的に学ぶことができる」と言ったのも同じ道理だと考えます。
繰り返しになりますが、「コミュニケーション能力が無くていい」と言っているわけではありません。もちろん、あった方が良いに決まっています。ですが、私たちは「現時点でのコミュニケーション能力は確定的なものではなく、伸長させることができるものだ」と考えているという意味です。
そしてコミュニケーション能力を含めた全ての後天的な資質は「学ぶ力があれば伸長可能である」と考えている訳です。

3. コンピューターへの愛>会社への愛

よく、新卒採用の面接に「御社が第一志望です!」とか「御社の**というサービスが好きで、どうしても入りたいです!」というアピールをされる方がいらっしゃいます。
会社を好きになって下さることはとても嬉しいのですが、私は逆に、「就活のような情報が断片的にしか得られない状況で、熱狂的ラブコールを送る態度の方に問題がある」と考えてしまいます。
私たちは完璧な組織ではありません。無用な期待という幻想を抱いていれば、入社後に「思っていたことと違う」という現実が、期待を絶望に変えてしまうと思うのです。そのギャップをなくすにも、不必要な期待を煽る真似はしなくてよい。入る前から身勝手な希望を抱き、勝手に失望するというのは、「期待の自爆テロ」の様なもので、誰の利益にもならないと思うのです。
もっと言うと、「会社への愛着を持って貰えるか否か」のは会社の責任だと考えています。
魅力的な仕事、尊敬しうる上司、理想的な環境、認め合う文化、そういった会社への愛着に繋がる要素は、全て会社が組織的、継続的に実現できるかどうかにかかっています。つまり、愛すべき会社かどうかは、入った後にしか分からないと思うのです。
「オレのことを愛せ。愛さないなら結婚しない」
という人と結婚したいという人はいるでしょうか?
ドMの方ならともかく、通常の感性であればそういう人との結婚は避けると思います。ところが、殆どの面接官が意識するしないに関わらず、就活生にこのような態度で臨んでいると思います。
私たちは、面接官がこのような態度を取ることが無いよう戒めていますし、愛される存在で居たい。そのためにも、愛情を強要するのではなく、仕事を好きになれそうな人かどうかで判断する。そのような価値観で面接に挑んでいます。

いかがでしたでしょうか?

私の感覚では、ほとんどの会社で、3つの不等号は逆を向いていると思います。
ですが、私たちは違う。
採用という活動が、一時的なものでなく、継続的な関係構築の一歩だと思っているからこそ、この不等号が上で示したとおりになるのです。

もし当社に興味をもたれた就活生の方は、ぜひこちらからエントリーしてみて下さい。
クラウドという、新しくてエキサイティングな分野で、一緒にチャレンジしましょう!

2012年 新年のご挨拶

2012年1月1日 このエントリーをはてなブックマークに追加

謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中に賜りましたご厚情に、厚く御礼申し上げます。

このブログをご覧の皆様はご承知のことと思いますが、当社は5年前からクラウドへの取り組みを始めており、お陰様で(特にAmazon Web Servicesの分野では)少しずつではありますが、お客様からご指名を頂戴したりといった、認知して頂ける機会が増えて参りました。
そうした変化が2011年に一挙に押し寄せたわけですが、それをご説明するために私が過去2年、年始に書いてきたブログ記事を引用してお伝えしたいと思います。

2010年は、昨年同様経済的に厳しい状況が続きそうだと言われております。しかし、不況下でこそ私たちが推進するITの変動費化、すなわちクラウド化が本格的に進むと考えております。松下幸之助翁が「不況もまたよし」と言われたように、私たちは不況を味方につけ、厳しい経済状況だからこそ必要とされるサービスを提供していきたいと考えております。

そして2010年。

当社では、2008年よりクラウドコンピューティングへの取り組みを始めておりますが、 昨年になってようやく「クラウドの何たるか」という知名度の問題は解消され、 今年からは「クラウドをどう使うか。どのように具体的な利益を出すか」 というフェーズになるものと考えております。
私たちも、これまではクラウドの技術的な側面をプッシュしてきましたが、
これからは、
「クラウドを使って、現実の問題がどう解決されるのか」
「クラウドによって、これまで不可能だったことがどのように可能になるのか」
というビジネス面での解決策により焦点をあてて、 お客様の問題を解決するパートナーとして活用していただける様な存在になるべく、 努力を重ねたいと考えております。

少しは前進しているものの、2009〜2010年の歩みがゆっくりしたものであったことは、漠然とイメージして頂けるのではないかと思います。

ですが、2011年は前2年とは全く異なる年になりました。
お客様との話も「クラウドがどうか?」ではなく、「どう使うか」というお話しが中心でした。
2011年中に、私がAmazonのクラウドについてプレゼン・講演等を行う機会は全部で68回ありましたが、その全てに「実際のお客様事例」が入っており、お話しさせて頂く内容も、抽象的なものから、より具体的な話に変化してきました。

ビジネス面では大変な追い風が吹いた年でしたが、こうした変化のきっかけとして、震災の影響があったことは間違いありません。そして、被災された方々のことを思えば、無邪気に喜んでばかりもいられないと思っています。

年末の紅白歌合戦で、福山雅治さんが

「震災後、ツアーを継続するかどうか迷った。迷ったけど、大きな被害を受けなかった自分にできることは、いつも通りのことをやることしかない。自分は歌を歌うしかないと思い、複雑な気持ちを抱えながらもツアーを継続した」

という主旨のことを言っていました。
私も同じ気持ちです。
被害の軽微だった私たちは、いつも通りのことをやり、30兆とも40兆ともいわれる復興にかかるお金を少しでも賄わなくてはいけない。
その思いは、「ビジョン3・11」を書いた3月から10ヶ月が経った今も、変わることはありません。今年も、「パブリッククラウドの推進、雇用の創出、納税」の3つを旗印に、前に前に進んで参ります。

今年も一年、どうぞよろしくお願い致します。

Amazon社よりパートナー特別賞を頂戴しました

2011年12月18日 このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは、大石です。

当社がAmazon社のクラウド(Amazon Web Services)に特化してインテグレーションサービスをご提供していることは、このブログをご覧の皆さまは既にご存じのことと思いますが、先日行われましたAWSパートナーミーティングの席上で、アマゾン データサービス ジャパン様より、「パートナー特別賞」という大変名誉な賞を頂戴致しました。

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震災後に、日本赤十字社をはじめとする各種団体・企業にボランティアでAWSのサービスを提供し、情報提供インフラの維持復旧に貢献したことを評価して頂いたものです。

壇上、私からは以下の主旨でお礼を述べさせて頂きました。

「私たちは、2007年からAWSを使っており、2008年にはサーバー購入をやめ、それ以降のシステムは全てAWS上に構築してきました。それによって、震災後、殆どの情報サービス業に携わるインフラエンジニアが自社設備の復旧や安全確保に奔走しなければいけなくなった事に対し、我々はエンジニアがリモートで確認するだけで済み、リソースをボランティアなど復興支援に投入することができました。その結果として、私たちがたまたまこうした栄誉に浴すことができたわけです。こうした評価については、素直に有り難く頂戴したいと思います。
しかし、こうした栄誉は私たちの力だけでできるものではありません。日頃から情報インフラを守っていらっしゃる通信キャリアやシステムインテグレーターの皆さま、交通機関や金融システムを守っていらっしゃるエンジニアの皆さま、そうした皆さまの地道な復興支援活動の支えがあればこそ、たまたま私たちが震災後に目立つ活動を行うことができたものであり、その意味でこの賞は、皆さまのお力があればこそ頂けた賞であると理解しております。

来年は、Amazon謹製のパートナーアワードが新設されると伺っております。2012年は、真っ正面からアワードを頂けるべく努力し、とれなかった場合には責任をとって(以下略」

私がこうした謝辞を述べたことは決して綺麗事では無く、日本赤十字社様に伺ってはじめて理解した、3,100億円もの寄付をまともに管理することの莫大な業務量、それに携わる私が尊敬する知人の信じられない程の努力、そして連日連夜泊まり込みで復興支援にあたっていらっしゃった日本赤十字社の職員の皆さま、そうした人々の顔がすぐに浮かんできてしまい、自然と口をついてきたのです。

まだまだ、復興への道のりが遠いことは誰の目にも明らかです。
しかし、私たち企業に生きる者は、クラウドという素晴らしいツールを手にしている。
このツールを正しく使えば、どんな会社でも、必ず今よりも良いシステム、良い環境を作ることができ、そして必ず利益を上げることができる。利益を上げることができれば、どんな会社でも今より多くの税金を納めることができ、それだけ復興に近づくことができる。
私たちはそれを信じて、ビジョンでも「納税」をはっきりと掲げ、自社と、そして取引先の皆さまが「今よりも利益をあげる」ことを明確なゴールとして、AWSの提供を進めています。

来年はエンタープライズでのクラウド適用が広がるものと期待されています。
そしてエンタープライズの分野でも、私たちのサービスが必要とされるよう、今年以上に精進して参ります。