大石が最近書いたこと

月2万円のリモートワーク手当について

こんにちは、大石です。

既報の通り新型コロナウイルスが猛威を振るっております。罹患された皆様にはお見舞いを申し上げるとともに、こうした状況に立ち向かってくださっている医療関係の皆様、私たちの生活インフラを支えてくださっている皆様にこの場をお借りして御礼を申し上げたいと思います。

感染症対策には「3密を防ぐ」という認識はみなさま共通だと思いますが、会社というのがこの「3密」の条件に怖いほど当てはまっております。
もともと私たちは社員が7人の時に6人がインフルエンザにかかってしまい、会社が潰れかけたという苦い経験があったため、感染症にはかなり気を遣っておりました(インフルエンザワクチンは会社補助で毎年全員が接種したり、会社で咳をしていたら帰ってもらう、etc)。
さらにリモートワーク(テレワーク)についても2012年から本格的な制度化を進めてきた結果、日常的に9割の社員が利用している状況であったため、2月下旬には早々と原則リモートワークへ移行を始めておりました。

私たちは「クラウドで、世界を、もっと、はたらきやすく」というビジョンを掲げていますが、そのために「社員に、はたらく環境についての選択肢があること」を重要視しています。
物理的に出社するのでもテレワークでも、どちらでも「ケース・バイ・ケースで生産性が上がるやり方を自分で選んでください」というスタンスこそが働きやすさにつながる、という考えの下で、選択肢の提供を大切にしてきました。
ところが、現在の様に緊急事態宣言がでている状況において選択肢はありません。当社も2週間前から出社停止としており、事実上選択肢は除外された状況です。

この未曾有の危機を乗り切るために、私たちは今後の行動原則となるアクションプランを策定しました。それが「Survive and Revive」です。
細かい内容は今後の戦略にも関わるので割愛しますが、要約すると以下のようなものです。

  • Survive:今はとにかく緊急事態。徹底的にダメージを減らし生き残ることを最優先する
    •  社員、パートナー、ご家族の健康を最優先する
      • 会社でクラスターを作らない(出社の原則停止)
      • 物理的なイベントをキャンセルする
    • 生産性の低下を防ぐ
      • フルリモートワークが長期に続く前提でオペレーションを行う
      • 強制的なリモートワークのための必要な補助を行う
  • Revive:今後生まれる新しい市場を開拓し、更なる成長につなげていく

私たちサーバーワークスでは、こうした原則に従い、強制的なリモートワークでも生産活動へのダメージを最小限にとどめることを目的に、全社員に一律月額2万円のリモートワーク補助を実施することにしました(期間は強制的なリモートワークが解除されるまでとなります)。

一時金を出す会社もあると聞いていますが、リモートワークのために一時的に支出が必要なケースは(社内アンケートによると)ディスプレイ、モバイルルーター等の購入であり、こうしたものはすでに会社のものを貸し出す措置をとっていたため、当社の場合大きな問題にはなりませんでした。
どちらかというと、光熱費や、自宅のインターネットが混雑でWeb会議等に耐えられないため、やむを得ずモバイル通信で行うことに伴うコスト増といった継続的にかかってくるコストの負担について考慮してほしいという声が聞かれたため、その手当を行うことにしたものです。

私もリモートワーク、特にWeb会議の品質を上げるためにマイクを買ったりカメラを買ったりマイクの周りに吸音材を買ったりグリーンバックを買ったりついでに動画編集ソフトを買ったりあと今日はスイッチャーとLEDライトがAmazonさんから届いたりと、リモートワークに伴うコスト負担増については痛いほど理解しているので、こうした補助が社員のみなさんの懐へのダメージを抑え、かつ「生産性の低下を最小限に防ぐ」ことにつながることを願ってやみません。

 

まだまだ感染症の状況は予断を許しません。
今は私たち一人一人が自分の身を自分で守り、こういう状況でも生き残り、成長できる会社、社会であるということを証明する他はありません。
私たち全員で、この危機を乗り越えていきましょう!!

キックオフミーティングをリモートでやったら逆に盛り上がった話

こんにちは、大石です。

facebookでもポストしましたが、この2月末で第21期が終わり新しい期を迎えるということで、先日キックオフミーティングを行いました。

当社は普段からリモートワークが多いこともあって、キックオフは年に2回だけある「みんなが顔を合わせる数少ない機会」でもあります。そういう事情もあって私もキックオフでみんなと会えることをとても楽しみにしていたのですが、コロナウイルスの影響もあり2月17日には早々に「全員集合は禁止」を決め、代わりにYouTube Liveで社内に配信することにしました。

正直にいって、キックオフをリモートにしたと決めたときは

「仕方ないとはわかってるけど残念だなぁ〜」

というのが第一印象でした。普段リモートワークが多いからこそ、全員で集まって「今期も高い目標に向かってみんなで力を合わせて頑張ろう!」という気持ちをみんなで共有する機会が、私たちにとっては本当に貴重なわけです。

そうはいっても健康より大切なものはありませんので、キックオフをリモートにする判断自体に迷いはなく、2月17日には早々に「キックオフミーティングはリモートにします」という決定をしました。

そんな訳で配信形式でのキックオフ開催となったわけですが、運営チームがちょっとした工夫をしてくれて、このキックオフミーティング中に自由につぶやけるSlackのチャンネルを用意してくれたんです(※YouTube Liveの場合「非公開動画だとコメントできない」から、という事情もあります)。

これがとてもよくて、みんな配信を見ながらリアルタイムにコメントができるので、妙な一体感というか双方向性があるんですよね(お歳を召した方には「昔のニコ生の感じ」といえば伝わると思います)。

物理的に集まってキックオフをやる時は、マナーの意味も含めてノートPCやスマホを使うことなく「スピーカーの話を聞く」ことにしているので、どうしても一方通行になってしまうんですよね。もちろん笑いや頷きである程度の反応はわかりますが、それでもどうしても情報は限定的です。

それに対して、オンラインでやると細かい点にも笑いや突っ込み、意見の表明とか様々なリアクションがあるので、スピーカーが様々な反応をしれるのはもちろん、参加している人同士もコメントをし合うことでイベントがインタラクティブになり、結果としてかなり盛り上がっていました。これは私も想定していませんでした。

↑これは発表の中で「バビロニアの教え」というキーワードが出てきたときの様子

リアルに集まって酒を飲んで盛り上がって円陣を組んで(組みませんけど)「やるぞーー!!」という昭和なノリも結構ですが、外国人の方もハンディキャップを背負った方も子育て中の方もいろんな方がいる中で「どこか一つの場所に集まって、アレルギーを持った人もいる酒という名の依存症誘発液をグビグビ飲むことでしかモチベーションを保てないのであれば、そっちの方が問題だなぁ」と改めて感じた次第です。

儀式として集まることを否定はしませんが、集まっても結局一方通行のコミュニケーションしかできないのであれば、集まる意義は限定的です。オンラインでこれだけ盛り上がってしまうと、逆に「みんなで集まることの意義とは何か?」を改めて考えさせられるよい機会となりました。

もしこれから「リモートでキックオフをやりたい」という方がいらっしゃれば今回の私たちの取り組みからいろいろとご紹介できることがあると思いますので、ご遠慮なくお問い合わせください。

こんな時期ですから、みなさんで力を合わせてこの非常時を乗り切っていきましょう。

リモートでのキックオフ、おすすめします!

「Slackの使い方をわかっていない」と鼻で笑う信者

先週、twitterでこんなツイートが回ってきました(下のリンクはまとめです)。

https://togetter.com/li/1452945

私達は2014年4月から(※)社内メールを停止して社内コミュニケーションはすべてSlackを使っていますが、古参ユーザーとして全力で解説するとこんな感じになるかと思います。(クリックで拡大します)

※ちなみにSlackをいつから使い始めたかを知るためには #random とか #general チャンネルで`i` ボタンを押すとチャンネル作成日=使い始めた日がわかります

このポストをみたほとんどの反応が「草ww」とか「いつの時代やねん」というような、ある種バカにしたような反応でした(無理もありませんが・・)

こういう反応の本質は
「自分はわかっているが分かっていない人のことを下に見た反応」
ではないかな?と思うのですが、これって実は自分のクビを自分で締めるような行為だと私は思うのです。
Slackを得意満面の笑みで使っている方が、一番困る状況ってなんでしょうか?
おそらく
「Slackを使おうというユーザーがいなくなること」≒「Slackがなくなること」
なんじゃないかと思います。

でも、みなさんが何か新しいサービスを使おうとしたとき、古参のユーザーから「プッ」とか笑われたり「わかってねーなーあいつ」とか言われたら、どう思うでしょうか?多分ほとんどの方が「よし頑張って覚えよう」ではなく「気持ち悪い連中がいるサービスには近寄らないようにしよう」と感じるのではないかと思うのです。

ユーザーがそういうクラスターだと、どんどんサービスのイメージは悪くなっていき「ほにゃららチームスとかの方がユーザーもみんなスーツ着てるしマトモなんじゃないか?」と考える人が増えて、Slackのユーザーは減り、結局Slackを使っている人自身に呪いが降り掛かってくると思うのです。
鼻で笑うことも、立派な「排他的行為」です。
自分たちの独特なオペレーションを他の人に教えるのではなく「あいつは何もしらないヤツだ」と排除する人々の集まりって、はたから見ると新興宗教と一緒で「気持ち悪い」ですよね。
「Slackを使っている連中は気持ち悪い集団だ」
と思われることほど、Slackのユーザーとしてダメージの大きいことはありません。

SlackもAWSも「ユーザーが多くなればなるほど、既存のユーザーが利益を受ける」正のネットワーク効果が非常に高いサービスです。こういう性質を考えれば、あのポストを見たときの正しい反応は「わからない人には論理的、合理的に理想的な使い方を説明する」ということだと思うのです。

私達は、AWSを2007年から、Boxは2011年から、Slackは2014年から使ってきて、それらを世の中に広めることに専心してきました。
私達が今ここにいるのは、「自分たちだけがこうした新しいサービスのことを知っている」という情報の非対称性があったとしても、それを鼻にかけるのではなく、ちゃんと丁寧に説明し、メリットやデメリットを合理的に伝えてきたからであり、「クラウド唯一神を奉じる神秘集団であったこと」が理由ではありません。

サーバーワークスのメンバーには「決して新しいサービスの使い方を間違っている人がいても、鼻で笑ったり馬鹿にしたりするのではなく、きちんと説明してあげてほしい。そういう行動こそが、クラウドを世界に拡げ、私達のビジョンを達成するための道だ」ということをお伝えしました。

ぜひこのポストをご覧になったみなさんにも、「自分たち自身が気持ち悪いクラスター」に陥らないような行動へのご協力をお願いできれば幸いです。

新年のご挨拶(2020年)

みなさま、新年あけましておめでとうございます。

2019年もお陰様で順調に成長することができました。これも、日頃より当社をご愛顧くださっているお客様、パートナーのみなさま、素晴らしいサービスを提供してくれているアマゾンウェブサービスジャパンの皆さま、そして成長を支えてくれている社員とそのご家族の皆様と深く感謝致しております。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

そしてなんといっても、2019年当社にとって一番大きなできごとは「東証マザーズへの上場」でした。
上場の意思決定は2013年でしたので、決定してから6年という非常に足の長いプロジェクトだったわけです。途中は山あり谷ありくじけそうになることも多々ありましたが、チームメンバーの全員が、気持ちを切らすことなく意思を持続できたことが成功につながったのではないかと思います。
改めてチームメンバーの皆さん、そして上場までの道のりを伴走してくれた大和証券の皆さんに感謝の意を伝えたいと思います。

(余談ですが、2019年の初値上昇額では当社銘柄が一位だったようです。
※集計期間は2019年1月1日〜2020年1月1日
株主の皆様の高い期待に応えられるよう、これからも社員一同、力を合わせて努力して参ります)

 

とかく上場直前直後はいろいろな方から脅され(?)て、発言に気をつけるようになってしまった結果、ブログの更新頻度が落ちてしまいました。今年はこちらのブログもプラットフォームを変えて心機一転し、また上場してから一段落もして「何を発言してはダメなのか」もある程度理解できましたので、また更新頻度を上げてきちんとアウトプットの質・量を高めていきたいと思います。
私たちは「クラウドで、世界を、もっと、はたらきやすく」というビジョンを掲げておりますが、今年もこのビジョンに近づくことができるよう、技術力の向上、より良いサービスの提供に全力で取り組んで参ります。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

東京2020大会の期間中、2週間お休みを取ります!

こんにちは、大石です。

2012年のブログにも書いてある通り、「東京オリンピックの際には全社で2週間の有給を設定する」と宣言しておりましたが、このたび正式に制度化して発表できる運びになりましたのでこちらでお知らせします。

  • 当社社員は、東京オリンピック・パラリンピックの期間中(2020年7月21日〜9月11日)に10日間休暇を取得します
  • このうち、5日間は先の労働基準法の改正(働き方改革)で可能になった「有給休暇の時季指定」により会社が指定することとし、残り5日間はこの期間に限定した特別休暇を付与します
  • 東京オフィスに勤務する社員の、オリンピック開催中における勤務については、原則リモートワークとします
  • 当然、上記以外にも通常の有給休暇等を任意に取得することができます

 

こうした取り組みのねらいは、以下の通りです:

  1. オリンピックが東京で見られるのは(恐らく)一生で最初で最後。この貴重な体験を、家族や友人知人、パートナーと一緒に過ごすことで、かけがえのない思い出を作って欲しい
  2. そもそもオリンピック期間中は交通機関の混乱も予想され、移動もままならなそう。円滑に業務を進めることが難しいのであれば、むしろ業務効率の観点でお休みにしてしまい、生産性の低下を防いだ方が良い
  3. 私たちが大切にしている考え方 “Disagree and Commit” を体現したい。オリンピックの開催自体にいろいろな意見はあると思いますが、「やる」と決まったものにはみんなでコミットして成功に導く、という考えを体現したい

 

もちろん、この期間中もお客様にご迷惑をかけることが無いよう、十分に配慮し体制を組んで参りますが、このような狙いでお休みを取ることについてぜひご理解とご協力を頂ければと思います。

そして私の願いは「同じように考えて同じようにお休みを取る会社が増える」ことです!これをご覧になった方は、ぜひダメ元で会社の人事・上司に当社の取り組みについて話してみて下さい。

そして、ぜひ皆さんで一緒に、この一生で一度の機会を楽しみましょう!

東京オフィスを拡張します

こんにちは、大石です。

当社の東京オフィスは2014年に今の場所(飯田橋)に引っ越してきたのですが、当時としてはかなり先進的だったABW(Activity Based Working)という考え方を取り入れており、フリーアドレスだが「仕事の内容に応じて、その内容に適した場所に自分で場所を変えて仕事をする」スタイルを試してきました。

(オフィスツアーにいらっしゃった方に「フリーアドレスってちゃんと機能しますか?」と聞かれることが多いのですが、うまくいっていたときもそうでないときも知っている身から言わせると「席の余裕があればうまくいく」というのが答えになるかと思います。15パズルをイメージして頂くとわかりやすいと思うのですが、あれはスペースがあるから移動できるのであって、キツキツだと移動ができない、ということと同じ理屈です)

ABWをやってみて良かったことももちろんあるのですが、マイナス面を言うと「集中スペース付近で声を出すことがはばかられる」という点があるかと思います。私たちはリモートワークでも、オフィスワークでも、どちらでも仕事の内容や気分、状況に応じて自分たちで選択できることを大切にしていますが、折角オフィスでやるのであれば(リモートワークでは実現できない)ちょっとした雑談や雰囲気・温度感といったものを味わいたいにも関わらず、集中エリアでは声が出せないのでそうした「オフィスワークのメリットを相殺してしまう」という面もありました。

そこで、今回のオフィス拡張にあたっては「コラボレーションエリアを拡張して、『このオフィス内だったらどこでも話しながら仕事をして大丈夫』という心理的な安全性を確保しよう」ということに主眼を置いて設計しました。
下の写真をみていただければお分かりの通り、カフェ調の外観にゆったりしたスペース、ちょっとした立ち話がやりやすいカウンターに長机、最近人気のファミレス席、壁全面のホワイトボードなど、話しながら仕事をやりやすい環境を整えています。逆に、エンジニアが集中して作業するときに必要になる大きめのディスプレイなどは敢えて置かないようにして、コミュニケーションを促進するようなつくりになっています。


全体としてはカフェを強く意識したテイスト


電話やWeb会議をするために防音のついたてがある席を用意


入ってすぐのところにあるカウンターと緑


最近よく見かけるようになったファミレス席


カフェっぽい席も準備されています

 

もう一つ、こちらのオフィスは「週末は社員の家族にも解放しよう」というねらいを設けています。そのために、セキュリティは「週末だけ社員の家族が使える」ような製品を入れたり、オフィススペース内にストレージ(本棚、書庫、データなど)のようにデータが残るものが一切なく、セキュリティの問題が起きないような作りになっています。
会社から見るとオフィス家賃は2/7(30%近く)が「使わない時間の分も支払う死蔵コスト」になっています。であれば、オフィスとして死んでいる時間帯に使ってもらうことで喜んでくれる人がいるのであれば、セキュリティ問題が起きないように注意を払いながらも、積極的に開放していこう、という考えです。

私たちサーバーワークスは「クラウドで、世界を、もっと、はたらきやすく」というビジョンを掲げていますが、このビジョンの実現の為には「まず自分たちがはたらきやすくなるべき」と強く考えています。そのために、私たちははたらきやすい環境へのチャレンジをこれからもどんどん推し進めていくとともに、「こうしたチャレンジの実際のところを見てみたい」という方からの見学や実態をみて頂くことも積極的に進めています。もし「新しいオフィスを見てみたい」という方がいらっしゃいましたら、こちらのフォームからご連絡ください!

※なお、今回のオフィス拡張はいわゆる「増床」と同等ですので、(自分から言い出すのもおこがましいのですが)お祝い等はご遠慮しております。何卒ご了承頂ければ幸いです。

Still Day One

こんにちは、大石です。

既報の通り、本日(2019年3月13日)当社は東京証券取引所マザーズ市場へ上場致しました。皆様のご支援あってのことと深く感謝致しております。本当にありがとうございます。

「なぜ上場なのか」
という問いに対する答えは、「ビジョンの実現のため」しかありません。
私たちは企業向けのAWS導入に特化してきた関係上、顧客である企業の皆様に「安心してAWSという優れたサービスを使って頂きたい」という想いを持ち続けてきました。
しかしAWSが成長するにつれ「AWSの信頼性は理解したが、サーバーワークスはどうか?」と聞かれる機会が増えてきてしまったのです。確かにパブリッククラウドを勧める立場の会社がプライベートなままでは、紺屋の白袴ではありませんが、言っていることとやっていることが違うと言われかねない危機感は常にもっておりました。
パブリッククラウドがAPIを通じてどこからでもアクセスできるようにすることで、利用を促し、品質を高めてきたことと同様に、会社も市場(というAPI)を通じて情報をオープンにし、安心してサーバーワークスという会社のサービスを使って頂ける環境を用意し、経営の品質を高めていくことを企図して上場を選択したものです。
企業の皆様のインフラをお預かりするビジネスを続ける以上、これからも情報開示を徹底し、経営のレベルも上げ、皆様に安心してお使い頂けるサービスを提供して参ります。

私たちは「AWS専業」を銘打っていますが、アマゾンさんはサービスが良いだけでなく経営からも学ぶことが非常に沢山あると感じています。中でも私が最も好きな考え方の1つに “Still Day One” というものがあります。これは「まだ初日。創業初日のことを忘れずに常に挑戦を続けよう」という考え方を表していると聞いています。
私たちも、今日がDay Oneです。これから先も、常に「今日が初日」という想いを忘れずに、これからも成長と挑戦に向けて全力を尽くして参ります。

「管理ゼロで成果はあがる」を読んでみた

こんにちは、大石です。

ソニックガーデンの倉貫さんが新しい本を上梓されるのですが、機会がありまして先に電子版を拝読することができました。
ソニックガーデンさんはもともと「納品をなくせばうまくいく」などユニークなビジネスモデルで著名で、かつはたらき方についてもかなり先進的な取り組みをされており、はたらき方についてチャレンジをしている者同士として大いに参考になる会社さんでした(ログミーの当社に関する記事はこちら)。

そんな会社のヒミツが惜しげも無く書かれている本著、会社経営者や「はたらき方改革」を推進すべき立場におられる方は必ず読んでおいて頂きたい一冊です。必読です。

「必読」とはいったものの、実は私も最初からそのような期待があったわけではありません。ものすごく正直に言って最初はタイトルに違和感がありました。

私たち自身、普通の部や課といった組織もありますし、組織があれば(相対的に少ないとは言え)管理業務もでてきますし、一般的な人事評価制度もあります。もちろん、いろいろな苦労はありますが「必要悪」という点で社内でもコンセンサスがあるものばかりですから、「管理をなくす」というキーワードに「そんなん無理やろ」的なある種の違和感がありました。
加えて、ソニックガーデンさんでは「みんなが同じ給与」という情報も断片的に聞いていたので、非常にマルクス的思想に「その社会実験は失敗したんじゃなかったっけ?」という穿った見方をして読み始めてみたというのが本当のところです。

が、その期待は良い意味で裏切られました。

本書全体に言えますが、私がタイトルから感じていた思想的な主張などはほとんどなく、極めて実践的に「どうやるとホワイトカラーの生産性に与えるダメージの総量を少なくできるか」というノウハウがつまったマニュアルともいえる一冊となっています。

「KPT」や「タスクばらし」「ワークレビュー」など、今までマネージャーの力量に頼っていたものをことごとくフレームワーク化して日常のルーティンに落とし込むことで、ホワイトカラーの生産性を最大化させる具体的なメソッドが詰まっており、しかも組織のレベルに応じてやるべきことが書かれているため、はたらきかた改革がどのようなステージにある会社の方が読まれても「今の自社に必要なメソッドはこれだ」というノウハウが得られるのではないかと思います。
また、私たちもことあるごとに「はたらき方改革で最も重要なものはカルチャーだ」といっていますが、本著でも同社の文化をどうやって育んでいるのか、具体的なやり方や取り組みが書かれていて、「よいカルチャーを醸成する」という視点でもとても学ぶべきところがある良書です。
はたらき方改革を目指される会社さんは本著を脇においておきながら、一つ一つ読みつつ試してみて、ことあるごとに読み返して進捗を確認する、という使い方がベストなのではないかと思います。

もちろん、全ての会社さんが同じことをできるわけではありませんし、それは著者も望んでいるわけではないと思います。例えば私たちでいえば「クラウドで、世界を、もっと、はたらきやすく」というビジョンを掲げており、そのためには私たち自身が行使できる影響力を大きくしていきたい。私たちのサービスをデリバリーできるお客様の数も増やし、そのためには組織も大きくしていく。かつ「はたらきやすい」という言葉には当然報酬も含まれていると思っており、社員の給与を上げていくことも明確に経営目標に入っています。そういう会社にあっては「スケールすること」がビジョンと表裏一体のため、著者が主張する「規模を追求することをやめる」というオプションは私たちにはありません。
ですが、著者が主張するように、これからの会社に期待されるものは「組織ではたらくひとを幸福にする」ことだ、という点には私も大賛成で、こういう方向性に賛同して頂ける会社・組織であれば、どなたでも本書の内容は必ず参考になるものと断言できます。

(余談ですが、私も倉貫さんのオピニオンはいろいろなところで断片的に知っていたのですが、このような形でまとまっていると改めて「一貫性」に関心させられます。現代のリーダーに必要なことは「一貫性」だと思いますので、その点でもとても参考になりました)

はたらき方改革にチャレンジしたい、という全ての方にオススメします!

新年ですが、新しいことは言いません

みなさま、あけましておめでとうございます。

いろんな会社で社長の念頭挨拶なるものがあって「今年はこれこれを達成する年にするぞ!」とか「気持ちを新たに何それを実現します!」のような、気持ちも新たに系ご挨拶を、みなさんも社長から直々にお聞きになったり、ネットでご覧になったりしたのではないかと思います。

当社は(というか私は)というと、例年淡々と「今年もがんばりましょう」くらいで、年始に「何か新しいことをやるぞ!」的なかけ声は一切かけないのがお約束となっています。

社長さんは仕事熱心な方が多いので、年末年始に普段とれない長目の休みをとって、いろいろと考えて、思考を整理して、「よしこうだ!!」という自分の中の結論を出し、それを綺麗な言葉に纏めて「今年はこうやるぞ!」という具合に檄を飛ばすのだと思います。

それ自体は否定もしませんし、私もいろいろ考えを纏める作業などはやるのですが、年明けに社長からいろんな号令が飛んでも、ほとんどの社員にとっては迷惑なだけなんじゃないかと思うわけです。

人間、何かを達成しようと思ったら必要なものは「習慣」と「システム」しかなくて、それを年が明けるたびにコロコロと変えられては、ただでさえ年明けの長い休みで「習慣」が崩れかけているところに生産性にとってはダメージしか無いと思うのです。ですから、年明けは「できるだけ早く日頃の習慣を復活させる」ことに注力して、あまり沢山の物事をインプットしないようにしているわけです。

今年は正月の9連休に加えて5月に10連休が待ち構えています。

お休み自体は好ましいことですが、一方で「習慣の維持」が難しい年なのではないかとも思います。プロとして結果を残すためにも、良い習慣と良いシステムを維持して、できるだけ沢山の皆様によいサービスをお届けできるように、(気持ちを新たにすることなく)努力を続けて参ります!

新年のご挨拶(2019年)

みなさま、明けましておめでとうございます。旧年中に賜りましたご厚情に、厚く御礼申し上げます。

2018年もお陰様で順調に成長することができました。これも、日頃より当社をご愛顧くださっているお客様、パートナーのみなさま、素晴らしいサービスを提供してくれているアマゾンウェブサービスジャパンの皆さま、そして成長を支えてくれている社員とそのご家族の皆様と深く感謝致しております。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

「2018年の漢字」が「災」だったと報じられていましたが、昨年は例年になく自然災害の多い年でした。私たちもAWS事業が伸びるきっかけとなったプロジェクトが東日本大震災後の対応であったことは繰り返しお伝えしている通りですが、災害やビジネスのリスク等、いつ何が起こるのか事前に予見することは難しいからこそ、迅速に状況に対応できるクラウドの重要性はこれからも高まるものと考えられます。

(余談ですが、今年の漢字の発表は例年アクセスが殺到するため、日本漢字能力検定協会様のご依頼でAWS上に環境を作って発表しております!)

また、昨年公開した琉球銀行の川上頭取との対談で頭取自ら「スピード向上や新しいビジネスの創出のためにAWSを用いる」と話されていたように、既存の枠組みでは実現できない、ITでなければ実現できないサービスを目指す「デジタルトランスフォーメーション」という概念もかなり浸透してきており、こうした流れもITのクラウド化を後押しするものと期待しております。

私たちは「クラウドで、世界を、もっと、はたらきやすく」というビジョンを掲げておりますが、2019年もこのビジョンに近づくことができるよう、技術力の向上、より良いサービスの提供に全力で取り組んで参ります。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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