日中回線でお悩みの方へ 〜 チャイナ・モバイル・インターナショナルのCloud Connectを紹介

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日本国内の通信と異なり、日中間の通信は不安定です。 中国関連の業務をされている方の多くは、この回線問題に悩まされていると思います。 インターネットを利用している限りは、これらの根本的な解決はできないと言えるでしょう。

さて、インターネットがダメなら、インターネット以外の国際回線を使えばいいですね。 今回、チャイナ・モバイル・インターナショナル(CMI)のCloud Connectの動作検証をしました。 どれくらいの効果か、日中間通信に関心のある方には、ぜひ見ていただきたいと思います。

チャイナ・モバイル・インターナショナル(CMI)とは

中国には主要な3つの通信キャリアがあり、その中の1つが中国移動(チャイナ・モバイル)です。 チャイナ・モバイル・インターナショナルは、そのチャイナ・モバイルの子会社であり、国際業務を担当しています。

また、AWS Direct Connectパートナーであり、東京や中国(北京、寧夏)などのロケーションでDirect Connectを提供しています。

CMI Cloud Connect

1. サービス概要

公式ページ Cloud Connect には下記のように説明があります。(DeepLで翻訳)

CMIクラウドコネクトサービスは、企業のオフィス、データセンター、データ通信と同期のためのクラウドプラットフォーム間の信頼性が高く、安全でプライベートなクロスボーダー接続を必要とする企業にとって、市場では他に類を見ないサービスです。ダイナミックな帯域幅、柔軟な課金、迅速なプロビジョニングを提供しており、最近の企業のビジネスモデルに適しています。

利用ケースとして、以下3パターンの記載があります。 1. オンプレミス 〜 クラウド(中国) 2. クラウド(中国/海外)〜 クラウド(中国/海外) 3. オンプレミス 〜 クラウド(海外)

2. 実際の検証構成

上記の「2.クラウド(中国/海外)〜 クラウド(中国/海外)」です。

図の左側がAWS北京リージョン、右側がAWS東京リージョンです。 両リージョン間の通信を、「インターネット経由」と「Direct Connect + Cloud Connect経由」の2つの方法で行い、これを比較してみました。

3.通信品質の検証

SmokePing というネットワーク測定ツールを使い、10日間(2020年3月16日〜3月26日)の継続的にネットワーク遅延やパケットロスの測定をしました。

なお、以下は東京から北京へpingをした結果となります。 (反対方向も試しましたが、ほぼ同じ結果となりましたので省略します。)

3-1. インターネット経由

下図のように、インターネット経由の通信をテストしました。

10日間のグラフ

パケットロスが平均して4.38%、時間帯によっては34.54%も発生しています。 RTT(ラウンドトリップタイム)の中央値は96.2ms、時間帯によっては最大では208.9msです。

物理的に距離があるのでRTTがある程度高いのは仕方ないですが、パケットロスの高さはネットワークパフォーマンスにかなり悪影響を与えると思われます。

24時間のグラフ 10日間隔だと見えづらいところもあるので、1日間隔のグラフも数日分載せておきます。

2020年3月18日 この日は夜間帯の通信がかなり悪化していたようです。

2020年3月24日 この日は比較的安定していたようですが、午後から夜間はやはり利用が困難なレベルです。

2020年3月25日 全般的に朝は安定しているようなんですが、この日は朝に悪化していました。

3-2.Direct Connect + Cloud Connect経由

下図のように、Direct Connect + Cloud Connect経由の通信をテストしました。

10日間のグラフ

パケットロスは0でした。 RTT(ラウンドトリップタイム)の中央値は80.4msms、時間帯によっては最大では81.7msです。 かなり安定してますね。

4.まとめ

Cloud Connectを使うと、日中間の通信が安定します。 また、Direct ConnectというAWS標準の仕組みが利用できるので、意外とシンプルに構築できます。 AWS中国リージョンを利用している方は、ぜひ、検討していただければと思います。

渡辺 信秀 (記事一覧)