Macユーザーが本気でAmazonWorkSpaces(Windows)で仕事をしていくことに躊躇している理由

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↓こちらの記事を投稿したものです。

数週間使っているなかで『超えられない壁』とでも言いますか、このまま継続していくことを躊躇している事象がでてきましたので、Workspacesの導入を検討されるMacユーザーのお役にたてればとの思いで内容を記載しておきます。

バンドルされているMicrosoft Office Professional が 32bit 版

これが、躊躇している最たる理由です。

業務都合で月に数回程、それなりに関数や計算式が設定された Excel ファイルを編集する必要があります。
想像に安いと思いますが、ひとつのセルの数字を書き換えるとコレを参照している別シート等で再計算が走ってくれるアレです。

手元の macOS では2秒程度の処理なのですが、WorkSpaces では再計算に60秒程度かかってしまいました。
Google 検索で出てくる一般的なパフォーマンス・チューニングはひととおり実施してみて多少は改善されたものの、残念ながら実用には耐えられる状況には至りませんでした。

  • ハードウェアグラフィックアクセラレータを無効にする
  • 使用するプロセッサ数の指定
  • WorkSpaces のスペックを PowerPro(8vCPU, 32GiBメモリ) に変更してみる

考えられる要因としては、WorkSpaces にバンドルされている Excel が 32bitアプリケーション なのが理由なんじゃないかな。と(macOS側は64bitアプリケーション)
『考えられる』と記載したのは理由がありまして、サクっと試せれば確認するのですが、WorkSpaces で自前の Office365 を利用するのってライセンス的に条件が厳しく、コストにも跳ねてしまうんです。
e.g. 2019年10月以前のボリュームライセンスを保有おり、OS も含めて BYOL する。とか

まあ、端的に言うと『やりようがない』状況ですね。
主な WorkSpaces のターゲット層にとっては、普通の利用シーンだと思っていたのですが自分の感覚がズレていたのかもしれません。

元々 WorkSpaces を使い始めた動機が『ローカルにファイルを持たないで済む』だったので、この問題はイタイところです。

Bluetoothのマイク/イヤホンの運用が面倒

サーバーワークスでは、リモートの参加者がゼロの会議が殆どありません。
その為、マイクやスピーカーの音質についての配慮が強いと感じています。

例をあげると、端末付属のマイクを利用しているメンバーが殆どいません。
端末付属のマイクってキーボードの打鍵音を多く拾ってしまうので、受け手側は非常に迷惑します。(ほんとウンザリします)

自分は Jabra Elite 65t を利用しているのですが、これの運用がトテモ大変でした。
普段は付属の充電器にしまっておいて、会議の時間になると取り出す。ってのが macOS の頃の利用方法だったですが、WorkSpacesとなると勝手が違います。
原因は自分の利用しているデバイスが『充電器に入れた際に自動で電源が切れる』ことにあります。

# 理想
  1. 充電器からイヤホンを取り出す
  2. リモートミーティングに参加
  3. ミーティングが終了、イヤホンを充電器に戻す
  4. スピーカーから音楽をかけながら、個人タスクを進める
  5. 充電器からイヤホンを取り出す
  6. ミーティングに参加
# 現実
  1. WorkSpacesクライアントのセッションを切断
  2. 充電器からイヤホンを取り出す
  3. WorkSpacesへ接続
  4. リモートミーティングに参加
  5. ミーティングが終了、イヤホンを充電器に戻す
  6. スピーカーから音楽をかけながら、個人タスクを進める
  7. WorkSpacesクライアントのセッションを切断
  8. 充電器からイヤホンを取り出す
  9. WorkSpacesへ接続
  10. ミーティングに参加

って感じで、まあ面倒ですね。
チームメンバーとサクっと会話したい時って、当該のSlackチャンネルで『/call』ってタイプして、Slack Callが起動している間に充電器からイヤホンを取り出して会話の開始。って感じだったのですが、WorkSpaces では前記のような複雑な儀式が必要になってしまうので、ラフなコミュニケーションを多く取りたい。ってモチベーションを挫きますね。

そんなワケで、GoogleMeet には macOS 側から参加しています。
Webカメラも使えるし、WorkSpaces 側で開いているファイルも画面共有できるので、当面はこのアプローチで使っていこうと思います。

まとめ

この記事では詳細まで触れていませんが、Webカメラが利用できない部分も躊躇する要因のひとつです。
この問題については、↓こちらで紹介されているWSP (WorkSpaces Streaming Protocol) にて利用可能となるようです。(いまはベータ版)

Amazon WorkSpaces Streaming Protocol (ベータ版) の紹介

日々改善されていくのは AWS の素晴らしいところですね。
WorkSpaces の大ファンとしては、こちらで紹介した課題も早々に改善されるものと信じています。   いや~、WokrSpaces って本当にいいものですね。